KIWA Filters

SONY/ICF-2010のフィルターを交換してみました

ICF-2010は優秀な同期検波回路や判り易いメモリ構成、使い易いチューニングダイアルを
備えた実に優秀なBCLラジオなのですが、選択度性能が今一つなのが実に残念。
ワイド/ナローともに広すぎてなんとも使い難いのです。
音質を重視してワイドにすると隣接周波数からの混信やビート音除去が不十分だし、とは
いえナローにすると受信には良いけど音を楽しむには程遠い。
しかも、ナローもSSB/CWを聴くには広すぎる…。

米国のKIWA ElectronicsからICF-2010/2001D用の交換フィルタが発売されていることを
知り、早速取り寄せて換えてみました。


特性等詳細に関しては上記の製品紹介ページを見て下さい。

交換して実際に聴いてみると、ワイド/ナローともハッキリと改善効果を実感します。
特にワイドフィルターの切れが素晴らしく、隣接局の混信やビート音がスッパリと除去出来、
ナローに切り換えることなく番組を愉しむことが出来ます。
ナローフィルタも優秀で、アマチュア無線の交信(SSB/CW)が随分聴き易くなりました。


(1)製品内容はこんな感じ
上段左から、ナローフィルタ(FM 3.5/S)、ワイドフィルタ(LFH-4S)、AGC改善用電解コンデンサ(33μF/16V)。
下段はナローフィルタ固定用のマジックテープ。
写真には写っていませんが、他に配線を纏めるためのストラップが一本付属しています。
詳細な説明書(当然、英語)も付いています。
(2)使用工具類を用意しよう
上段左から、ライター(ハンダゴテ着火用)、ハンダコテ台、ハンダ吸取線、ハンダ(IC工作用等の細い物)。
下段左から、ラジオペンチ、ニッパ、ドライバ(「+」数種)、ピンセット、ガス式ハンダコテ。
(ハンダコテは先が細くて20〜30W程度の物が望ましい。)
下に敷いているのはプリント基板梱包用の導電性シートです。
(3)まずは開腹
筐体背面七個所(内一個所は電池ボックス内)のネジを外して裏蓋を開けます。
電池ボックス内で使用しているネジのみ短いので、後で締める際に他のネジと間違えない様に注意します。
裏蓋には一切配線が繋がっていませんので簡単に開け閉め出来ます。
向かって左側の大き目のプリント基板が今回手を加えるメイン基盤です
(4)メイン基板を持ち上げる準備
 フィルタ等部品交換のためにメイン基盤を持ち上げる必要があります。
 メイン基盤の中央、左下、右上の三個所のネジを外します。
 また、基盤中央に来ている茶色の配線を一時外しますので、再度ハンダ付けする際に間違わない様に接続されている個所に目印を付けておきます。
(5)ワイドフィルタ交換・オリジナルフィルタを外す
 付属の説明書で場所を確認して、吸取線でハンダを除去します。
 上側がナローフィルタ・下側がワイドフィルターの位置です。
 どちらもスルーホール内のハンダを綺麗に抜いておかないと、交換用フィルタを取り付ける際に苦労します。
メイン基盤を持ち上げて外したオリジナル・フィルタ(写真内の黒い部品)を取り除きます。

交換用ワイドフィルターをオリジナルフィルタが有った場所に装着してハンダ付けします。
(6-1)ナローフィルタ交換・電源線の接続
 付属の説明書で場所を確認して、ナローフィルタ用の電源線(Vcc,Vdd)を接続します。)
 接続個所のハンダを吸取線で除去し電源線をしっかりと巻き付けてハンダ付けしておくと確実です。
(6-2)ナローフィルタ交換・信号線の接続
 オリジナル・フィルタを取り除いたスルーホールにナローフィルタ用の信号線(入出力)を接続します。)
 割と硬い線なので、後の配線の引き回しを考えて向きを合わせると良いでしょう。
(6-3)ナローフィルタ交換・フィルタの固定
 交換したナローフィルタを、同梱のマジックテープでスピーカーの上部に固定します。

 この他、ナローフィルタにはAGC特性改善用の電解コンデンサが付属していますので、同様にして交換します。(写真割愛)
 基盤上左側のシールドに近いため少々手間が掛かります
 フィルタ交換に比べて、こちらの効果の程は…余り良く判りません…。
(7)交換完了
 全てのフィルタを交換し終わったら再度接続や配置をチェックし、メイン基盤のネジを固定します。
  (4)で外した茶色の配線を忘れずに元の場所にハンダ付けしておきます。