昨日、Thunderbolt Displayの設置と併せて書斎の片付けをおこなったわけですが、その際にPower Mac G4 Cubeも設置場所から移動するために電源を落とし接続を全て外して一時待避したところ…その後二度と起動しなくなってしまいました…。
(via;[Mac] Thunderbolt Displayの設置と書斎の片付け
先ず何をしたか?
シャットダウンした後に外部電源モジュール(ACアダプタ)のACケーブルを抜去。
この際に、Cubeの電源スイッチ(タッチセンサー)兼パワーインジケータが一瞬点灯したように見えましたが、特に触れていないため電源がオンになるわけが無く外光の反射だと判断しました。
…これが何かの予兆だったのかもしれませんね…。
その後、全ての接続ケーブル(電源、Ethernet、USB、FireWire)を外し、邪魔にならない場所へ移動。
ついでの作業
内部の掃除
自宅サーバとして常時稼動しているため、シャットダウンしたついでに清掃をしました。
といってもポリカーボネート製ケースを外して、隙間からエアーダスター(低噴射力)で内部の埃飛ばしをした程度です。
ハードディスク交換などでCubeをシャットダウンした際にはほぼ毎回実施している簡単な作業です。
内蔵バッテリーの交換
それともう一つ、内蔵リチウムバッテリー(時刻など設定情報の保持用)の交換。
Cubeを入手して10年以上経ちますが、このバッテリーについてはまったく気にしていませんでした。
改めて調べて見ると3年から5年くらいで寿命になり、シャットダウンした際に時刻などの設定情報が保持されなくなるほか、起動出来なくなる場合も有るとか。
最近不調続きですし、早めに交換しておこう・新品に交換すればもしかすると多少は不調が改善するかも…と、事前に交換用バッテリーを入手しておいて早速着手。
交換用バッテリー(CBT36V)
内蔵バッテリーはポリカーボネート製ケースを外すだけで容易にアクセス出来ます。
交換も全て指先だけでOK。
そして、起動不能…
書斎の片付けが進み、Cubeの常置場所も空いたので再び設置し、外したケーブル類を戻して最後に外部電源モジュールのACケーブルを接続しました。
この際に毎回ACケーブルの差し込み口で僅かに火花が散る(パチッという小さな音がして半透明のプラグの内側が一瞬光る)のがなんとも心臓に悪いな〜とか思いつつ、早速起動しようとタッチセンサーに触れてみても …ウンともスンとも言わない。
何度しっかり触れても、純正キーボードの電源ボタンを押してもダメ。
いろいろ試してみたけれど
基本的なこと
接続を確認してみても特に異常は無し。
外部電源モジュールのACケーブルを、時間を空けて何度か抜き挿ししても変わりません。
ただ、差し込む際にいつも遭遇していた火花の発生が全く見られなくなったことに気付きました。
…これも今回の不調に関係有り?
PMUリセット
Appleのサイトで、起動しなくなった際の対処としてPMU(Power Management Unit)を初期化する手順を見つけたので試してみましたが…残念ながら解決しません。
(via;Archived – Resetting PMU on Power Mac G5, Power Mac G4, Power Macintosh G3
このPMUリセットのスイッチはCubeではロジックボード上に有り、操作するためにはグラフィックボードを一度取り外す必要があります。
(via;MacUsersGuide – Vintage Macintosh: PowerMac G4 Cube
この作業で再度開腹した際に、内蔵電源モジュール(VRM)を中心に破損したり焦げた形跡は無いか、コンデンサの変形(パンク…容量抜け)や液漏れは無いか、異臭はしていないか…等を確認しましたが、いずれも異常は全く有りませんでした。(1)
内蔵バッテリーを元に戻す
もちろん、交換した内蔵バッテリーも元に戻しました…が、状況に変化は無し。
疑わしいのは?
故障が疑わしいのは、外部電源モジュール?、内部電源モジュール?、ロジックボード?、はたまたそれらの組み合わせ?
いずれにしても交換しか対処方法は無さそうです。
外部電源モジュールなら可動中古が今でも比較的容易且つ安価に入手出来ますが、内部電源モジュールとロジックボードは入手性が低く、運良く見つけても結構高価。
復旧させたい気持ちは有っても、果たしてどこまでコストを掛けられるか…というのが悩ましいところ。
まずは、比較的チェックが容易な外部電源モジュールと内部電源モジュールを調べてみましょう。
この両者に問題が無ければ、いよいよロジックボードの破損が疑わしいわけですが、そうなると修理は実質不可ということに…。
旧ブログの再開は?
Cubeでは旧ブログを公開していて、起動不能になる直前までも結構コンスタントにアクセスされていました。
自分自身の覚え書きとしてもかなり役立つ存在でしたので、是非再開したいところ。
もし、Cubeが修理不可となった場合、旧ブログを再開する手段としては…。
- 同じCubeの中古を入手。
パーツを移植して直すかハードディスクを移植して再稼動します。
いちばん手っ取り早くて確実ですが、当然ながらコストが気になります。 - 手持ちのPower Book G4 / 12を活用。
Cubeの内蔵ハードディスクを外付けドライブ(FireWire)として繋ぎ、そのドライブから起動します。
外付け用ハードディスクケースは手持ちが有りますので追加のコストは掛かりませんが、同じPowerPC G4機とはいえ果たして異機種のシステムドライブで問題無く起動し安定動作するか気になります。
せっかく小型ディスプレイを新調(中古ですが)した矢先に、なんとも残念な状況です。
(via;[Mac] 自宅サーバ用に小型ディスプレイを購入
- 異臭は最初に開腹した際にも全く感じませんでした。 [↩]