クロスカブには、ツーリングや買い出しでの積載性(容量、防水性、セキュリティ)を求めて、大きめのリアボックス(JMSラゲージボックス L)を装着して期待通りの便利さを実感していたしボックス自体も気に入っていた。
反面、乗車時には脚が窮屈なのでもう少し後ろ寄りに座りたい、長時間乗っている時には座る位置を少し変えたい、乗り降りの際にはやはり少々不便…という不満を感じていた。
今回実家に常置することになり乗る用途が若干変わってきたこともあって、大きなリアボックスの必要性が少なくなってきた。
それならリアボックスを降ろして、少し小振りで着脱が容易なシートバッグにすれば、シートも長めの物に交換出来そうだ。
というわけで、ミディシートと専用キャリアへの交換を実施。
ミディシートと専用キャリア
ミディシート
「ミディシート M21」(アウトスタンディング)というパイピングとタックロールが付いたモデルを選択。
純正シート(左側)との比較。
ミディシートは純正シートに対して長いだけではなく幅も若干狭いため、座る位置の自由度向上に加えて、跨がった状態での腿内側への圧迫感軽減効果も期待出来る。
横からの写真を撮り忘れたが、厚さについてはさほど違いは無い。
クッション性に関してはミディシートはややクッション材が薄く、他のユーザーからも「(純正シートに比べて)少々硬い」という評価が多い様子。
交換は純正シートをヒンジに固定している二本のナットを外して、代わりにミディシートを固定するだけ。
尚、ボディに取り付ける際のヒンジとスペーサーは純正シートの物を流用する。
専用キャリア
純正キャリア(ラージキャリア等も含む)はシート寄りの立った部分が干渉するため、「ミディシート専用リアキャリア B-30」(アウトスタンディング)に交換すべく、併せて購入した。
今まで使ってきた純正ラージキャリア(左側)との比較。
一見した感じでは華奢で、まるでフロントキャリアのような感じだが、 現物は割としっかり作られていて、ボディへの固定も純正キャリアと同じくボルト四本(左右サス共用、リアボディ上部)。
但し、耐荷重は2kgなので、今までのような過積載は不可。
実際に装着した様子。
ラージキャリアはリアボックスの底面とほぼ同じ広さ、ミディシート専用キャリアはボディのリア部分とほぼ同じ広さかな。
実はこのキャリア交換が一番大変だった。
まずはリアボックスの取り外しだけど、キャリアへの固定ボルトには緩み止めナットを使って硬く締め込んでいた上に、リアボックスとキャリアの間にはクッションと防水を兼ねて厚めのゴムシートを挟み込んでいたため、ボルトを緩めて抜き取るのに苦労した。
それと右側のサス固定ナット緩め…SP武川アップマフラーを共締めしているスペーサーを緩めるためのレンチを入れる隙間が無く、力業で隙間を広げて差し込み、狭い可動範囲内でレンチを動かして緩めなければならない。
幸いに締め込む際は、キャリアを交換して隙間と可動範囲が拡がったため容易に作業出来た。
交換完了
全体にスッキリした印象。
以前はリアボックス(白色)のイメージが大きく、全体を黄色/白色の配色にしたい…と黒色の外装パーツ(レッグシールド、他)を他モデルの白色パーツに交換しようかと思案していた。
リアボックスを降ろしたことで白色部分が無くなり、むしろ黒色で揃えたほうが締まって良い感じかも。
いずれは前後のハブを黒色に塗装したいな。
リアキャリアとボディの間のスペースを何か活用出来ないかな。
とはいえ、薄い物しか入らないので用途的にはかなり限定されそう。
降ろしたリアボックスは実家のガレージに置いて、バイク用小物の収納ケースとして使おう。
シートバッグ
リアボックスを降ろした代わりに、レインウェアや小物類を携行するためのシートバッグを …と色々調べてみて選んだのが「スポルトシートバッグ MFK-096」(タナックス)。
左から、シートバッグ、オプションのショルダーベルト、ヘルメットロック(ダイアル式ワイヤーロック)。
ミディシート専用キャリアは後ろに向けて幅が狭まっていく台形をしているが、シートバッグも同様の台形であり全体の幅もほぼ同じため 、まさにジャストフィット
バッグはバックル付きベルトでキャリアに固定するが、載せない場合でのベルトの処理が少々今一つな感じ。
ヘルメットロックは、走行時にはバッグのジッパータブ(二個重ね)に通しておき、万が一のバッグ落下やジッパー開放に備えている。
駐輪時にはもちろんヘルメットの施錠だけど…この辺りはリアボックスの安心感が心強かったね。