草花の撮影をする際に欲しくなるのが「大きく撮れる」レンズ。
一般的にはマクロレンズになるが、流石にレンズ一本を新調するのは懐への負担が大きいので、お試し的な意味も含めて手持ちのレンズとコンバージョンレンズを組み合わせてみることにした。
幾つかあるコンバージョンレンズ/コンバージョンアダプタの中から評価が高く実売価格がお手頃な「raynox DCR-150」を選択。
Fujifilmのミラーレスデジカメ&CONTAX Gレンズとの組み合わせで使用されている方の紹介記事を目にしたことでも背中を押されたかな。
raynox マクロコンバージョンレンズ DCR-150
一見すると海外製品のようなパッケージだけども…メーカーと製造(マクロ接写レンズ、フリーサイズアダプタ)、ついでにパッケージの印刷も全て日本。(1)
構成品
樹脂製ケース(左上)にマクロ接写レンズ本体(右上)とフリーサイズアダプター(右下)が収納さている。
取扱説明書(左下)は英語と日本語で記載されている。
取扱説明書に掲載されている構成図。
ベースレンズのフィルタ径がφ43mmならマクロ接写レンズを直接装着出来る。
上記以外でフィルタ径がφ52mm〜φ67mmならフリーサイズアダプタを介して装着する。
マクロ接写レンズ
マクロ接写レンズ本体と前/後キャップ。
マクロ接写レンズは直径53mm×厚18mm、自身のフィルタ径はφ49mm。
レンズ構成は2群3枚、鏡筒は金属製で重さは50g。
フリーサイズアダプタ
左右のノブを押して爪を狭めて、ベースレンズのフィルタやフードに合わせてノブを離すことで装着する。
一部のレンズキャップやフードで見られる仕組みだ。
爪を押さえるスプリングは結構強くて、ベースレンズにしっかり装着出来る。
使用準備
フリーサイズアダプタにマクロ接写レンズをネジ込むだけ。
前レンズキャップは装着出来るが、後レンズキャップは装着不可。
装着
X-Pro2とCONTAX G.Planar T* 2/35(metabones製マウントアダプタ経由)に装着。
製品の推奨レンズは35mmフィルム換算値で75mm以上だけど、ユーザーの使用例ではより短い焦点距離のレンズでも特に問題は無いようなので大丈夫だろう。(2)
試し撮り
高さ5cmほどの鳥の置物を被写体にして撮り比べてみた。
マクロコンバージョンレンズ未使用。
このレンズの最短撮影距離(レンズから被写体までの距離…約50cm)で撮影した。
マクロコンバージョンレンズ使用。
こちらも最短撮影距離(21cm)で撮影した。
ここまで寄れるので、より焦点距離が長いレンズであればかなり効果的だろう。
ベースレンズの先端に装着するで、単体のマクロレンズや、ボディとレンズの間に装着するコンバージョンアダプタと違って着脱の手間が掛からないのが良い。
フリーサイズアダプタ込みでもコンパクトなため、カメラバッグの片隅に常備しておける。
他の方の作例を見ると、画質の低下や周辺のケラレも殆ど気にならないのも良いね。