トイガン … フルスチールGBB KSC M11A1

【この記事の所要時間: 546秒】

それはとある夏の日のこと。
久しぶりにフルメタルのトイガン(1) が欲しいな…と思いつつ、何か手頃なパーツやベース銃はないかな?とヤフオク!を物色していた。
そこで見つけた一丁の銃…KSCのM11A1をベースにしてG&Pのスチールコンバージョンキットでフルスチール化したもの。
(via;トイガン … 長物GBB WE R5C-AIR

実は以前、このコンバージョンキット(サプレッサーも付属したフルセット)を新品で入手していたものの肝心のM11A1本体がなかなか見当たらず(2) 、その後Glock17のカスタマイズに集中したこともあって、結局未使用のまま六年ほど前にヤフオク!で放出した。
もしや今回の出品者は当時の落札者かも…と自分の出品履歴を調べてみたけれど別人(別ID)だった(^^ゞ
(via;トイガン … マルイ Glock17の手入れ

このキットは今となってはほぼ入手困難、古い製品なので中古が出てもそれなりに草臥れた状態だろう。(3)
また、M11A1本体自体も新型(2013Ver.)となるとなかなか見掛けない。
そして、組み込みの難易度は比較的低いとはいえ相応に擦り合わせが必要…。

それが写真で見る限りかなりの美品だし、更にベースが新型(2013Ver.)のM11A1で、ゲームでの使用が無く作動良好とくれば言うこと無し。
即決設定されてはいたものの結構高額だったので、自分として出せる上限額を入札して終了(数日後)まで見ないフリをしていたところ、若干競り上がっていたものの無事落札することが出来た。

 

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外観

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ボルト(マグネシウム製)、グリップ後部(硬質ラバー製)、ハンドストラップ(ナイロン製)、マガジン(亜鉛合金製)を除くと見える部分は全てスチール製。
厳密にはセフティボタン、セレクタレバー、ストックラッチボタン、マガジンキャッチは焼結金属だけど、鉄成分も含まれているそうなので広い意味でスチールだね。
見た目も触感もヒンヤリ具合も樹脂製や非鉄金属製とは全く違うリアル感。
傷や剥げ、変色もリアルさを更に増す感じがする。(4) 

表面仕上げは、レシーバーとストックがパーカライジング、フレーム(グリップ込み)はブルーイング、アウターバレルは黒染め。
ネットで実銃の写真を調べてみると様々な仕上げの組み合わせがあり、中には同じパーカライジングでもグレーに近いものや、フレームもパーカライジングで仕上げられたものなどを見掛けた。

尚、ストックは二段階伸縮で、完全に抜き取ることも可能。

 

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写真では判り難いがライフリングも切られていて結構リアル。
アウターバレルの根元にはサプレッサー/サイレンサー装着用のネジが切られているが、ピッチが特殊なため専用品しか装着出来ない。
 

 

造り

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厚手のスチール板が溶接された実銃通りの武骨な作り。
トリガーガードやフレームのグリップ部分、ストックなども同様に作られていて、少々乱暴に扱ってもびくともしない(と思わせる)頑丈さを感じる。 

 

 

刻印

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刻印はどれもクッキリハッキリ入っていて、デザインやフォント種類/サイズも実銃とソックリ。
樹脂製品や鋳造製品ではコレが難しい。

 

 

ボルト

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マグネシウム製ボルトはエキストラクタまで一体成型とは思えないリアルさ。
オープンボルトなのでコッキングした状態ではボルトが開きっぱなしになる…屋外使用時にはゴミの侵入が気になるところ。

 

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実銃同様、ボルトハンドルを90°回すことによりボルトをロックすることが出来る。

 

 

レシーバーピン(カスタマイズ箇所)

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レシーバーとフレームを固定するレシーバーピン/レシーバーピンディテント。
レシーバーピンは純正品もスチール削り出しだが、純正品では樹脂製のレシーバーピンディテントも本体落札後に別途入手したスチール削り出し品に交換している。

 

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写真内の上から二番目が純正品、三番目がカスタム品。
レシーバーピン/レシーバーピンディテントいずれもブルーイング処理。

 

 

サプレッサー

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G&Pスチールコンバージョンキット(フルセットモデル)付属のサプレッサー。
イングラムというとこの太さが二段階になっているタイプが一般的だけど、実際にはこのタイプは兄弟モデルのM10用が一般的で、M11では段が無いストレートタイプが主流だったとか。

 

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KSC純正のサプレッサー(ストレートタイプ、布カバー装着)とサードパーティ製のサプレッサー。 

 

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古いGun誌の表紙に掲載されているM11(一般販売用のセミオートオンリーモデル)。
一般人はサプレッサーを所有出来ないため、エクステンションバレルとして販売されていた。
ちなみにトイガン用は内部に薄手だけど吸音スポンジが入っていて一応サプレッサー扱い。
この写真ではレシーバーは黒っぽいパーカライジング/フレームはブルーイング仕上げに見える。 

 

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この二つともKSC M11A1対応なんだけど(一つは純正品だし)…G&Pのスチールアウターバレルには途中までしかねじ込めず、ほぼ同じ位置でガッツリ止まってしまう。
G&Pのサプレッサーは最後までスムーズにねじ込めるので、ネジピッチが微妙に違うのだろう。
ちなみに、トイガン純正アウターバレルではメーカーが異なっても互いに互換性が有り、また、トイガン用のサプレッサーは無可動実銃に無理なく装着出来るらしい。
となるとG&Pのアウターバレルとサプレッサーが変則なのか。 
ネジを切り直すのも大変なので、G&P同士の組み合わせで満足しよう。

 

 

Glock17と比較

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ストックとアウターバレルを除くとほぼ同サイズ。
ちょっとした大型拳銃並みのサイズだ。
重量はほぼ倍近いがグリップがフレームのほぼ中央にあることもあって、持った際のバランスは悪く無い。

Glock17もスライドとチャンバーカバー/アウターバレルがスチール製。
スライドは元々M11A1のレシーバーと似た表面仕上げだったが、ペーパーで軽く剥いたところブルーイングっぽい感じになった。
尚、チャンバーカバー/アウターバレルはヒートブルー風に仕上げた。(5) 
(via;トイガン … マルイ Glock17の手入れ

 

 

  1. GBB限定…AEGはBB弾射出器としては優秀だけど銃としては今一つ物足りない。 []
  2. KSC製品はロット単位の製造数が少ないand/or再生産までの期間が長いのか、現行品でも一度在庫が切れるとなかなか見掛けない。 []
  3. 最近、他社(海外)からデッドコピーらしき製品が出ている様子。ヤフオク!で見掛けた出品写真では刻印が浅く僅かに掠れた感じで、英文内の「.」ピリオドは殆ど見えず…個体差かもしれないが。色は全体がM16の初期モデルみたいな明るいグレーの単一色で若干違和感あり。 []
  4. 樹脂製やアルミ製だと微細な傷でさえ気になるんだよね…。 []
  5. オイルを塗ってガスコンロの炎で炙り焼き…を数回繰り返し。 []