自転車の世界から離れて久しく…といっても元々ドップリ浸かっていたわけじゃないけど…バッテリーを内蔵した電動空気入れが一般的になっていることを今更知る。
まぁ、自転車くらいなら手動の空気入れで必要充分だし、しかも手持ちが小径車(BD-1 ti 2001モデル)であれば尚更コンパクトな物でも構わない。
なんて思っていたわけだけど、ふと別の需要に気付いて俄然興味が出てきた。
それはクロスカブでの使用。
クロスカブはチューブタイヤ仕様、そして手軽さ気軽さから路面が悪い道に乗り入れることも少なくない。
もしパンクしたら…その場でパンク修理をするかチューブ交換で済ませるかはともかく、いずれにしても空気は入れなきゃならない。
さすがにコンパクトな手動空気入れは辛いだろうし…コンパクト且つバイクにも使える電動空気入れが有れば欲しいな…と。
そんな時に届いた一通のメール。
時々覗いているクラウドファウンディングサイトからで、以前支援を募集していたプロジェクトがその後見事成功し、一般販売を開始したとの紹介。
それがまさしく電動空気入れ。
既に入手している人々のインプレや国内代理店のサイトなどを見て、これはなかなか良さそう!…とポチ。
昨夜届いた。
BERKUT SPECIALIST VL-1000
ロシアブランド(製造は中華人民共和国…「Made in PRC」の表記)。
このブランドはロシア市場にて自動車用・産業用コンプレッサーなどで有名らしい。
構成品
・専用ホルダーにセットされた本体とエアホース
・専用ACアダプタ(国内向け仕様)
・収納袋
・ユーザーマニュアル(日本語)
・ワランティカード(英語) ※ユーザーマニュアルに国内保証書有り
本体&エアホース
ホルダーには本体とエアホースを収納出来、自転車のボトルケージ装着ダボに取り付けられる。
本体はアルミ製でしっかりした作り。
サイズは246mm×φ31mm(本体)
重量は本体450g、ホース72g、ホルダー58gで計580g。
本体
一方の端にはキャップが有り、開けると左上から時計方向に充電ポート、スタート/ストップボタン、LED点灯/消灯スイッチが配置されている。
もう一方の端にはエアホース装着口と、その周りに三つの白色LEDが配置されている。
LEDを点灯した様子…結構明るい。
エアホース
本体への接続側…Oリングが嵌められ未使用時には付属のキャップで覆っておく。
タイヤチューブへの接続側…こちらもキャップが付属している。
バルブ部分は取り外せるようになっており、逆に装着すると仏式(前の写真)/米式(この写真)を変更出来る。
ホースに取り付けられている圧力計。
最大8bar/120psiまで計ることが出来る。
本体に装着した様子。
この部分だけ保護キャップが完全に外れてしまうため、ホース側のキャップに嵌めておけば紛失しにくい。
もちろんホースを装着した状態でもLEDを点灯出来るので、暗い中での作業に便利。
収納袋
本体とホースが無理なく収まるサイズ。
単純な封筒形で口の部分は閉じないが、紐を通す部分が有るので適当な紐とストッパーで口を絞れるようにしよう。
試用
動作チェックを兼ねてBD-1の空気入れを「少しだけ」試してみた。
なぜ少しだけなのか、それは…とにかくうるさい。
コンプレッサーという仕組上仕方が無いが、かなりけたたましい音がする。
屋外でも夜間だと使うのが憚られるほど。
高回転ガスガン(KSC M11A1)のフルオート射撃と比べてもガスガンの方が静かに感じられる。
(via;トイガン … フルスチールGBB KSC M11A1
内蔵のリチウムバッテリーは12.8V/2,000mAh。
約2~3時間で充電完了し、満充電状態で
・自転車ならタイヤチューブ8本分以上…BD-1なら五割増しくらいかな
・スクーターならタイヤチューブ4〜5本分以上
・オフロードバイクならタイヤチューブ3本分以上
・オンロードバイクならタイヤチューブ2本分以上
の充填が可能らしい。
また、公式ではないが自動車のタイヤへの充填にも使用出来たとか。
尚、連続使用は7〜8分厳守。
使用直後は本体(特にホース装着側寄り)が非常に熱くなるため火傷に要注意。
また、連続使用したすぐ後の充電は故障の原因になるため避けるようにとの注意書きが有る。
手持ちの空気入れ
上:BD-1で携行している crankbrothers のミニポンプ。
中:このミニポンプに繋いで使う延長ホース。
下:POCKET SHOCK DXG … SkyShock(BD-1に装着している前後エアサス)の充填用に使っている。
他にフロアスタンド型の空気入れもあるが、これらはいずれも十数年前に購入したもの。
思えば、自転車関係の買い物って随分久しぶりかもしれない。