外部アンテナ設置(ATUエレメント&ATU&カウンターポイズ)

【この記事の所要時間: 816秒】

P5192948 20190519091210

 

先の記事で、外部アンテナはATUエレメントと直下型ATUの組み合わせに落ち着いた…と記したが、要のATUがなかなか決まらなかった。

 

選定条件として…

  1. デジタルモードでの耐入力が50W以上
  2. リモートもしくは信号(電波)感知でチューニング動作実行
  3. チューニング状況のメモリ機能
  4. 最低エレメント長が4m以下(ATUエレメントは接続線を合わせて約4.7m)
  5. 屋内からの接続線が少ないこと

を挙げて機種選定していたが、なかなか難しく、これら全てを満たす物となると海外製の高価な製品に限られてしまう。
特に5項目の条件がネックで、他の条件と合わせて満足出来るものは非常に限られるため、必須条件から外すことにした。
それでもなかなか決められない。

なんて話をツイッターで呟いていたところ、以前より親しくさせて頂いている方から、この条件(1〜4)に合うATUが余っているので試してみませんか?ということで貸していただけることになった。
また、ベランダでのアース確保に欠かせないカウンターポイズ用のワイヤー束も一緒に。

 

 

ATUとカウンターポイズ用ワイヤー束

ATU

P5192945 20190519091204

SG-230という海外製のATU。
最大入力は200Wで、デジタルモードでの耐入力は不明ながらCW連続で80W可とのことなので大丈夫だろう。
最低エレメント長は対象周波数が3.3MHz以上の場合は2.44mなので、こちらも大丈夫。

横406×縦305×高76mmと結構大きく、しっかりした作りもあって約3.5kgと重量級。
ケーブルは同軸線と電源線が一本に纏められている。
窓(サッシ)の通過用に隙間ケーブルを使うとなると同軸線と電源線を分けて、電源線も隙間ケーブル的な中継ケーブルを作成する必要がある。
今回はとりあえず窓を少しだけ開けておくことで対処…暑くもなく寒くもない時期だから良いけど、エアコンを使う時期になったら何らかの対策を考えよう。

 

ワイヤー束

P5192946 20190519091206

カウンターポイズ用のワイヤー束。
一方の纏められている側をATUやアンテナのアース端子に接続し、各線をバラしてベランダの床・なるべく広範囲に敷く。
全体で200mほどの長さがあるとのことで、自宅の狭いベランダだと一面に敷き詰めても余る感じになりそう。(1) 

 

 

防水&静音ケース

ATU自体は防水だけど、以前作成したコモンモードフィルタも使うため、一式を防水ケースに収納したい。
また、チューニング動作時には複数のリレーが作動して結構賑やかなため、静音性も期待して。

設置場所は全くの吹き曝しではなく、ベランダの手摺り壁(高さ120cmほど)の陰になるため、雨の吹き込みや直射日光もそこまで強く無いと考えて、一般的な食品ストッカーをホームセンターで購入。

P5192949 20190519091213

直射日光避けのため蓋の上にアルミホイルを貼り付けた。

 

P5192950 20190519091215

ケーブルを通す為、三箇所(⇒無線機、⇒アンテナ、⇒カウンターポイズ)の穴を開け、それぞれにゴムブッシングを装着。
ゴムブッシングにケーブルを通した後で、内側から防水テープで目張りをしている。
写真はATUエレメントからの接続線。

 

P5192952 20190519091220

使用したゴムブッシング(ELPAゴムブッシング)と防水テープ(エーモン結束テープ)。
ゴムブッシングは未開口で、使う際には中央の薄い部分に十字の切り込みを入れて使う。
写真の物は開口部径φ16mmでATUエレメントの接続線やカウンターポイズ用ケーブルを通す部分に使用。
M型コネクタ付き同軸ケーブル(ATU⇒リグ)を通す部分には開口部径φ25mmの物を使用。

 

P5192951 20190519091218

機器を収納したケースの下には制振ゴムシートを敷いている。
ATU自体も取り付け金具にゴム脚を装着してケースに収納しており、チューニング動作時の振動が響かないようにしている。

 

ケース内部の写真は撮り忘れたが、ATUが無理なく収まり、またコモンモードフィルタやケーブルの余りを入れても余裕がある。

 

 

アンテナ

P5192947 20190519091208

ベランダの隅に置いたルーフベース(屋根馬)のポール部分にATUエレメントのマウントベースを装着。
赤いケーブルはATUに繋がっており、これ自体もエレメントとして動作するため、ベランダの壁や床、その他金属類に接しないように空中架線している。
エレメントは約275cm、接続線は約200cm。

 

P5162938 20190519091202

エレメント保護として、マウントベースへの装着前にテナコートを塗布しておいた。
エレメントは三段伸縮だが、結合部分にテナコートは付着すると接続不良になるため、全て伸ばした状態で作業したが…ベランダに出してマウントベースに固定するのが少々手間だった。

 

 

試運転

まずは昨日ATUとカウンターポイズが届いた時点で仮接続して動作確認をしておいた。
ATUエレメントとATUが対応している各周波数帯でチューニング動作…先日作った外部ATU用チューニングボタン(冒頭にリンク有り)が大いに役に立った。
結果は、全周波数帯でSWR値が1.5未満になりOK。
ちなみにカウンターポイズは、束のままベランダの縁に沿わして、余りを同じく束のままベランダ中央部に蛇行するような形で置いている。
詰めればまだ(SWR値が)下がりそうだけど、ひとまずこれでいってみよう。

ATUのチューニング動作音は予想していた通りかなり賑やかで、夜間はちょっと気になるかな。

 

実運転

実はIC-7300はまだ未送信。
購入したのは一ヶ月近く前になるが、増設申請やアンテナ思案そしてG.W.の長期連休などもあって、なかなか送信出来る状況にならなかった。

 

増設申請は既に通って新しい免許状も届いているし、今回アンテナ環境が構築出来たし、デジタルモードの追加届は審査中になっているし(2) …というわけで、早速FT8での交信を試してみることにした。
WSJT-Xでの送信操作も今回が初めてになる。

WSJT-XやIC-7300の設定も兼ねて小一時間ほど試して、気が付いたらAJD(JARLのアワード…日本国内の10のコールエリアのアマチュア無線局との交信)を達成していた(7MHz FT8)。
もちろんカードを受領していない(一部はeQSLで受領)ため、交信したという実績だけだが。

また、PSK reporterで到達状況を確認してみたところ、一番遠くはギリシャで受信されており、その距離実に9512kmには驚いた。
ただ、受信レベルが-23dBだったので仮に応答して貰えても交信には至らなかったかも。(3) 

 

USB接続…デバイスサーバの使用は不可だった…

ところで、IC-7300とPCの間はRaspberryPiで構築したUSBデバイスサーバを介してWi-Fi接続していたが、IC-7300のスコープで送信信号をモニターしていたら妙に幅広で音も濁ったような籠もったような感じ。
試しにUSBケーブルで繋いだ場合は細い一本の線になり音も澄んでいる。
前者(USBデバイスサーバ使用)ではCQを出している局を呼んでも・自分がCQを出しても全く応答して貰えず空振りばかり、後者(USBケーブル接続)では呼べばほぼ高確率で応答していただけた。
紐無しの利便性は捨てがたいけれど、肝心の交信が出来なければ無意味なため、多少の不便は我慢してUSBケーブル接続しよう。

 

 

連続呼び出し

一局との交信が終わるや否や続けて他局から呼ばれる、同時に複数の局から呼ばれる…なんてことがあった。
アマチュア無線を始めて以来、初めての経験。
WSJT-Xではフルオートシーケンスしか使っていなかったので戸惑ったが、途中から手動でシーケンスを回すことでなんとか対応出来た。

 

 

結果良ければ全て良し

試行錯誤が続いたし出費も少なくないけれど、明らかに効果(交信数アップ)が見えたので満足。
これでモチベーションも大幅に上がるかな。

 

 

 

  1. 盛り蕎麦状態になるかも(^^ゞ []
  2. 届なので受け付けられた時点で可らしいが。 []
  3. 国内では-24dBでの交信実績有り。 []

IC-7300弄り … 外部ATU用チューニングボタン作成

【この記事の所要時間: 245秒】

P5122936 20190512101458

 

いろいろと思案した結果、アンテナはCQ出版社のATUエレメントと外部(直下型)ATUの組み合わせに落ち着いた。
ベランダの角に屋根馬(ルーフベース)を置き、そのポール部分にATUエレメントのマウントベースを取り付けて、ベランダの屋根を回避するため斜めに突き出す感じになる。
ATUはバラン(ATUの機種によって必要な場合)やコモンモードフィルタなどとまとめて防水ケースへ収めて、ベランダの隅に置くことになる。
ATUはチューニング時にリレーの駆動音が結構賑やからしいので、その防音効果も期待して。

さて、一般的なATUは通常運用時の入力電力に対して、チューニング時の入力電力は比較的低め(多くは10W程度)に設定されている。
そのため、手動でチューニングを行う際には出力を下げ・チューニング完了後に元の出力へ戻す必要があるが、これが割と手間。
また、推奨されているキャリアの送信には(CW)キーを使う必要もある。

IC-7300には内蔵チューナーがあり、こちらを使ってチューニングする場合は、フロントパネルに有る TUNER ボタンを押すだけで良い。
また、純正オプションのATU(AH-4)でも同様にこのボタンを押すだけでチューニングしてくれる。
AH-4を選べば良いのだろうが…デジタルモードでの最大入力電力が不明なことと(最低50Wは欲しい)、セットアップ(内部配線)の手間が掛かることから、ひとまず候補外にした。

この手動チューニングの手間を大幅に減らしてくれる「チューニングボタン」の作成が、海外のアマチュア無線家により公開されているので、早速作ることにした。
⇒『Icom IC-7300 “Push Button” TUNE Mod』(G4IZH OM)

 

 

使用パーツ

P5112934 20190512101454

・4芯ケーブル(コネクタ側にダイオードと抵抗を配置すれば2芯で可)
・ダイオード(1N4001…整流用、1A/50V)
・抵抗(47kΩ)
・コネクタ(Molex 4 pin plug)
・押しボタンスイッチ(モーメンタリー…非ロック)
・ケース

 

 

製作

P5122935 20190512101456

紹介記事の回路図(非常〜に簡単)に沿って配線。
手持ちパーツをかき集めたためマイクロスイッチを使っているが、一般的なプッシュスイッチで充分。

 

 

接続

CIMG0002 20190511124751

IC-7300背面・排熱ファン右上にあるアンテナチューナーコネクターに接続する。

ちなみに、この写真はIC-7300を動かすこと無く、背面の隙間に カシオのアクションカメラ G’z EYE を差し入れて撮った。
かなりの広角で最短撮影距離が短いため、こうした狭い場所で広く撮るのに向いている。
全体に歪んで見えるのは広角レンズ故のこと。
また、写真では結構明るく見えるが実際は物陰なので暗い…それがここまで明るく撮れるのも大きな特長。

 

 

P5122937 20190512162028

バンドを移動したり同じバンド内でも周波数が大きく変わった時は、この赤い押しボタンスイッチを押せば、約10Wのキャリアが送信されてATUでチューニング動作が実行される。
予めチューニングしておけば、運用中のチューニング動作(1) を避けられるだろう。

  1. キャリアを検知し、SWR値が高いと自動でチューニングをするATUの場合。 []

[CC110] 久しぶりのカブ散歩 & デジタル簡易無線プチ移動運用

【この記事の所要時間: 35秒】

連休前半は帰省した当日こそ好天気だったものの、翌日から三日連続で悪天候&寒い日が続いた。
連休後半になってやっとG.W.らしく天候回復、昨日は実家の用事があったので、今日久しぶりのクロスカブ散歩へ出掛けてきた。
ついでに、先日新調したデジタル簡易無線機を持参し、プチ移動運用でもしてみようかと…。

 

P5032930 20190503132912

クロスカブのシートに載せたデジタル簡易無線機(ALINCO DJ-DPS70-YA)。
同じ黄色とはいえ、クロスカブはオレンジがかった黄色で無線機はレモンイエロー、並べてみると随分違う。

 

 

ひとまず元気なクロスカブ

エンジンを掛けたのは前回(年末年始)の帰省以来。
バッテリーは少々減っていたものの、セルで難無く始動出来た。
オイルの量も問題無し。

 

そして走り出し…実走はなんと昨年のG.W.以来(かもしれない)。
前回(年末年始)は体調を崩してしまい…その後年明けからも絶不調で実はいまだに完治せず…乗れなかった。
前々回(秋休み)は天候不良や寿命に達したバッテリーの交換で乗る機会無し。

 

幸いにエンジンは快調、ギアの入りも小気味良く、タイヤの空気圧も特に気にならず、電装系も問題無し。
何よりも驚いたのは、一昨年の夏に装着した電波時計が電池切れになることなく動作していたこと。

 

P5032929 20190503132910

クロスカブはガレージの奥に常置しているが、電波を強力に受信出来るため、再探査・時刻合わせといった負荷が掛かっていない分、持ちが良いのだろうか。

 

一点心許なかったのが燃料…レッドゾーン振り切れに違い状態。
数回前からの帰省の度にそろそろ給油しなきゃと思いつつ、上に書いたような有り様で乗ることすら無かったため放置してしまった。
以前、自宅(横浜)に置いていた際に、同じくレッドゾーン振り切れ状態から30km近く走った実績があるので、さほど心配はしていなかったけれども。(1) 
早速、走り出して直ぐに実家近くのスタンドで給油。
給油の際には距離計の表示と給油量を記録して燃費計算をしているが、なんと前回の給油は2016年8月…どれだけ走っていないのか。
あと、燃費は前回の給油時までは60km/L台後半だったものが、今回の計算では40km/L後半と激下がり。
乗る頻度や距離が自宅置きしていた頃に比べて大幅に下がっているためだろう。

 

 

プチ移動運用

P5032933 20190503132918

デジタル簡易無線機、アンテナ、スピーカーマイク。
アンテナは全長約43cm…結構長いがしなやかで曲がりやすいので、コンパクトなシートバッグにも収納出来る。
特に曲げ癖が付いた様子も無し。

 

P5032932 20190503132916

缶珈琲休憩を兼ねて共通チャンネル(CH15)をしばらく聴いてみたけれど…まったくもって静かなもの。
例の秘話コードを設定して他のCHもひとまず聴いてみたものの…な〜んにも聞こえず。
業務すら入って来なかった。

というわけで、缶珈琲飲み終わりとともに撤収。
ちなみにCQは出さず…慣れていないこともあるけど、この状況だと空振り確定な感じもあってね(^^ゞ

 

 

P5032931 20190503132914

久しぶりに走って気持ち良かった〜。
気が向いたら、明日また出掛けよう。

  1. この時は近くにスタンドが全く無い所で気付いたので、内心かなり焦った…これが後のサブタンク装着のキッカケになった。 []