無線用PC新調

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アマチュア無線の実運用を再開して約三ヶ月半、いろいろ試行錯誤しながら交信した局は延べ200局に達した。
その全てがデジタルモード(FT8)だが、デジタルモードでの交信にはパソコンが必須。
また、交信ログの管理やeQSLなどネットサービスの利用にもパソコンが欠かせない。

これまで、手持ちの余剰ノートPCを使っていたが、無線環境内に置くには少々大きいし、運用する度に無線機(IC-7300)と繋ぐ長いUSBケーブルを引き回すのが面倒、普段常用しているMacBookPro/13と並べて置くにも嵩張る。
運用時のUSBケーブル引き回しや置き場所の問題を回避するためにリモート操作(VNC、Chromeリモートデスクトップ、Windowsリモートデスクトップ)も試してみたが、古い機種(=ロースペック)なこともあり操作性(反応)に難有り。

最近はコンパクトでスペックもそこそこ有るミニPCが数多く出ているので、置き換えを思案。
選定条件は、CPU:i3以上、メモリ:8GB以上、SSD:256GB以上、OS:Windows10 Pro 64bit一択。
ちょうど良いタイミングでAmazon Prime Dayが始まり、上記の条件に完全一致する製品も約二割引きになっていたので、早速購入した。

 

 

 

購入品

Skynewというブランドのミニパソコン。
国内の会社が扱っており、日本語の説明書が付属し、購入者レビューを見ると保証や対応も良い様子。

スペックは…

  • CPU:Intel i5-7200U(他にCeleron 3865U、i7-8550Uが有り)
  • RAM:8GB(Celeronモデルは4GB)
  • SSD:256GB(Celeronモデルは128GB、i7モデルは128GB+1TB-HDD)
  • OS:Windows10 Pro 64bit(CeleronモデルはWindows10 Home 64bit)

と、選定条件通り。
付属品はACアダプタ、ディスプレイの背面に取り付ける金具とネジ、取扱説明書。

メモリも安くなっていたので、ついでに増量(スロットは一つなので差し替え)しておこうと16GB品(左下)を購入。
また、ディスプレイ(とキーボード、マウス)を接続せずに使うため、HDMIコネクタに接続するダミープラグアダプタ(右上)も併せて購入した。
ディスプレイを接続しないとリモートデスクトップ使用時に画面が表示されない、真っ黒になる、表示が遅くなる…といったケースも有るそうなので予防措置として。
ダミープラグは一個で良いのだが、三個セットが安かったので、まぁいずれ使うかもしれない…と買っておいた。(1) 

 

 

外観

上面手前の中央には電源スイッチ、その左隣にはWi-Fiの接続と電源ONを示すインジケーターLEDが有る。
Wi-Fiは802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHzに対応し、他にBluetooth 4.2にも対応している。

 

前面にはUSB3.0ポート×2とUSB-Cポート×1、ヘッドセットポート×1が有る。

 

後面にはEthetnetポート×1、HDMIポート×1、USB2.0ポート×2、ACアダプタ接続ポート×1、セキュリティロック用ホール×1が有る。

 

写真は無いが、左右側面には通気用スロットが開けられている。

 

ボディ本体は金属(アルミ)製だが、底板は樹脂製。
四隅のゴム足の下にそれぞれネジが有り、ネジを抜くと底板を外すことが出来る。

 

底板を外した様子。
左上にメモリ用スロット×1が有り、最大で32GBまで搭載可能。
メモリの仕様は「DDR4-2400(PC4-19200) 260Pin 1.2V CL17」だが、初期装着されていた8GBは「DDR4-2666(PC4-19200) 260Pin 1.2V CL17」だった。
ちなみに、Windows10の【タスクマネージャー】⇒【パフォーマンス】の【メモリ】で確認すると、動作速度は「2133MHz」だった。

 

 

サイズ

本体は縦130×横125×高40mmで、CDケースの左側にある帯部分を除いたサイズとほぼ同じ。

 

高さはCD×3.5枚分ほど。
尚、重さは約408g。

 

 

ダミープラグ装着

 

 

セットアップ

手持ちのディスプレイ/キーボード/マウスを接続後、正常起動と別アカウント(管理者)作成、WindowsUpdateを一通り実行して動作を確認、そしてWindowsリモートデスクトップの開始。
リモートデスクトップが動けば、あとはMacBookPro/13で作業出来る。

インストール&セットアップしたアプリ:

  • NIMEATime2 … GPS時刻同期
  • IC-7300用USBドライバ
  • WSJT-X
  • JTAlert
  • JT_Linker
  • TurboHAMLOG
  • TQSL…LoTW用ログアップロードアプリ
  • Chrome

MacBookPro/13の隣に前環境のノートPCを並べて、各アプリの設定を見比べながらセットアップしたが、リモートデスクトップ経由でも表示や操作のモタつきは全く無く、むしろMacBookPro/13(i7/16GB)の仮想環境(ParallelsDesktop)上でWindows8を操作するよりも速く感じられた。
また、各アプリの設定ファイルやログファイルなどは、Microsoft OneDriveを使って前環境PCから新環境PCへコピーした。(2) 
OneDriveはMacでも使えるので、デバイス間のファイル移動にはかなり便利。

上記のアプリ以外には、Office 365 Soloを契約しているのでWord/Excel/PowerPointもインストールしておいた。
今のところ需要は無いけれど、Officeを使える環境があれば後々安心だろう。

 

 

使用感

一通り動作確認をして、早速デジタルモードでお試し運用。
前の環境で試行錯誤したおかげか、リモートデスクトップ環境でWSJT-Xの音声入出力が無反応になる問題は無し。(3) 
また、ウォーターフォールでは強力に表示されているのにデコードされない、一部のアプリが同時使用出来ない(無反応になる、異常終了する)も発生せず…恐らく、前環境PCのロースペックによる制約だったのかも。

ウォーターフォールもデコードも前環境の時と比べて明らかに多くの局が見えている。
尤も、単に電波状況の差で受信局が以前より増えていただけかもしれないが。
送信については…特に前環境と比べて大きく向上した感じは無し…これは純粋に無線環境(アンテナ、アース)の改善が必要だろう。

尚、WSJT-Xで交信終了後にJT_Linker経由でHAMLOGを連携が始まるとWSJT-XとIC-7300との接続が切れる…という問題は引き続き発生したが、HAMLOG側での無線機連携を解除したところ解消した。
一応VSPEでIC-7300との接続をWSJT-XとHAMLOGに振り分けているものの、干渉してしまうようだ。
今のところデジタルモードでの交信のみなので、IC-7300⇔WSJT-X⇒JT_Linker⇒HAMLOGの流れで情報連携出来れば必要充分。

 

セットアップからデジタルモード運用まで2〜3時間ほど使ってみて、発熱や騒音は全く気にならず。
CPUやメモリのパフォーマンスもまったく余裕。
これならリモート操作アプリも入れてサーバ化しても良いだろう。
いずれは自宅外からも使ってみたい…。

MacBookPro/13の他にiPad mini 5でも試してみて、表示やレスポンスは全く問題無いが、操作は画面が小さいため少々厳しく、ApplePencilが欲しいところ。

 

 

 

  1. 初期不良が有っても三個有れば大丈夫だろう…という思いも有り。 []
  2. TQSL用の認証ファイルはコピーでは使えなかったため、再発行を申請。 []
  3. リモート接続する側のクライアントアプリで、音声を「リモートPC(ホストPC)側で再生」にする。 []