X-Pro2ではグリップ性向上のため購入当初から純正のメタルハンドグリップを装着していた。
その後、やや大きめのレンズ(XF10-24mmF4 OIS R)を追加した際に更なるグリップ性の向上を求めてサードパーティ(JB Camera Designs)のグリップ付きカメラベースに交換した。
このグリップ付きカメラベースの使い勝手が非常に良くてボディをX-Pro3に買い換えた際にも当然導入するつもりだったが、あいにく未だ発売されていなかったため、純正のメタルハンドグリップを購入。
これが意外と使いやすくて、X-Pro2用と殆ど変わっていないと思うのにXF10-24でも特に不安無く使えたので、このままでも良いかな…と思ったり。
ただ、その後、オールドレンズにちょっと目覚めてしまい、とあるレンズをマウントアダプタ経由で使う様になったのだが、これが重いし長いしで、やはりグリップ性の更なる向上が必要だと実感。
ちょうどタイミング良くサードパーティ製グリップ付きカメラベースが受注開始されていたので、昨年末に発注。
そして今朝届いた。
グリップ付きカメラベース
JB Camera Desings X-Pro3用グリップ付きカメラベース
付属品
ステッカー二枚(前面から見たカメラのデザイン、シャッターダイヤルのデザイン)とメッセージカード。
X-Pro2用にも付属していた、ネジ回し代わりの1セント硬貨。
カメラベースをボディに固定するネジに使うのだが、ネジの溝に比べて薄いのでやや不安。
ちなみにネジ溝の幅は五百円硬貨の厚さほどあり、1セント硬貨の厚さの二倍強。
カメラベース
以前持っていたX-Pro2用(旧型)は一枚板で、ボディに当たる部分が浅く刳り抜かれていて、ボディに嵌まる構造だった。
対して新型は二枚貼り合わされた板にボディが乗るというやや簡素化された造り。
そのため、ズレ防止のピンがグリップの後部に有り、グリップとピンでボディを軽く挟んでいる。
バッテリドア用開口部の手前(右下)に見えている黒い突起がズレ防止のためのピン。
貼り合わせた板の下側は色違いで二種類(WENGE:DarkBrownとPADAUK:Red)有り、これはWENGE。
新型の固定ネジには抜け止めが施され、また手でも回しやすいように周囲に刻みが入った。
固定ネジには雌ネジも刻まれており、そのまま三脚に装着出来る。
尚、置いた際にベース底面への傷つきを抑えるため、ネジを締め付けた後もネジ頭がベース底面から僅かに突出する仕様になっている。(1)
装着
装着した感じとしては、刳り抜きにボディ底部が収まる旧型のほうが安定感と一体感は上だと思う。
上の写真…他社製フードの前面に記された刻印が少々煩かったのでマットブラックのシートを貼ってマスキングしている。
グリップ部分の張り出しは純正メタルハンドグリップの五割増しくらいかな。
う〜ん、やはり単に板の上に乗っている感じだな〜。
この辺りはボディ底部が軽く嵌め込みになっていた旧型の方が好みだった。
ちなみにベースの厚さは約12mm。
バッテリドア(左)とスピーカ(右)の部分はもちろん開口している。
背面ディスプレイを開いても干渉しないように切り欠きがあり、180°展開も問題無し。
ただ、この切り欠きのため、デザインはイマイチになってしまい、また、バッテリ開口部と接近していることでベース部分が薄くなり、強度的な不安が残る。(2)
感想
グリップ性が明らかに向上し、握りやすさと握った時の安心感は流石。
ノーマル状態とはもちろん、純正メタルハンドグリップと比べても大いにグリップ性が良いのは、やはり形状かな。
単にサイズが増しただけではなく、ボディのグリップパッドに円柱状のグリップが重なることで合わさる部分が凹みになり、握った際に指先が程良く回り込むのでしっかり持つ事が出来る。
純正メタルグリップはボディのグリップパッドとの一体感はあるが、その一体性が裏目に出て側面が平面になり握った際に力を入れ難く感じる。