IC-705 … ワイヤレスでFT8(RS-BA1、WSJT-X)

【この記事の所要時間: 61秒】

IC-7300は無線用PC(サーバ)を接続することでPCからワイヤレスでFT8運用(WSJT-X)を行っている。
先日新調したIC-705にはWi-Fiとホスト機能が搭載されているので、より手軽にワイヤレス運用が出来るのではないか!?…と大変期待していた。

⇒【IC-705到着♪ … まずは色々弄ってみる

IC-705とGPD P2 Maxでワイヤレス操作中

リモートコントロール(RS-BA1)

IC-705が届いて、まずはリモートアクセスソフト(RS-BA1)を使ってWI-Fi接続で使ってみようと早速トライ。

まずは接続形態を選択

左上の【クライアントのセットアップ】を選択。
予めIC-705でWi-Fi接続設定をしておき、その設定情報を用いる。

Remote Utilityの画面

セットアップを完了し、Remote Utilityを起動する。
仮想シリアルポート(この場合はCOM1)とオーディオが設定される。
この情報をクライアントアプリ(Remote Control)とWSJT-Xで使用する。
このRemote Utilityを起動した時点でIC-705からの音声をPCで聴くことが出来るので、単にBGMとして使うのであればRemote Controlを使わなくてもいい。

Remote Controlの接続設定

クライアントアプリ(Remote Control)の接続には、Remote Utilityのシリアルポート情報を設定する。
モデル一覧には未だIC-705が無いためIC-7300(Ver.1.20 – )にしておく。
50MHzバンド以上(正確には74MHz以上)が受信出来ないが、ひとまず中波放送が聴けるので良し。

Remote Controlの画面

メインダイヤルや各種ツマミは、マウスカーソルを当てて左右ボタンをクリックすることで回転(左クリック:反時計周り/右クリック:時計回り)することが出来る。
もう少し横幅にしてツマミやボタンの配置を見直して縦を短くしてくれれば、GPD MicroPCでも使えるのに…残念。
尚、【Scope】はWi-Fi接続では使用できない。(USB接続を要求される。)

2020/7/17に公開されたVersion 2.20でIC-705に対応。
また、以前はUSB接続にしか対応していなかった【Scope】(スペクトラムスコープ表示)が、Wi-Fi(WLAN)接続でも使用できるようになった。

Remote Controlの接続設定でモデル一覧にIC-705が追加された。
Wi-Fi接続時でもスペクトラムスコープの表示が可能になった。

ワイヤレスFT8運用(WSJT-X、他)

まずはUSB接続で動作確認

いよいよFT8運用環境のセットアップ。
RS-BA1のRemote Utilityで設定された仮想COMポートを使えば良いだろう…と安易に考えていたが、COMポートは認識されるもののWSJT-Xから無線機の制御が出来ない。
受信信号のデコードは問題なく出来る。

そんな話をツイッターで呟いたところ、CI-Vのアドレスを見直してみてはどうか?というアドバイスと、USB接続での設定(ブログ記事)を紹介して頂いた。

⇒【IC-705とWSJT-XでFT-8】(JN4JXLの業務日誌さん)

Wi-Fi接続はちょっと保留にして、まずは基本のUSB接続で始めてみよう…と記事を参照に設定したところ、実にアッサリとWSJT-XからIC-705の制御に成功♪(多謝!)

IC-705のCI-Vアドレスを変更

【MENU】⇒【SET】⇒【外部端子】⇒【CI-V】⇒【CI-Vアドレス】
初期設定の「A4h」から「A2h」へ変更する。

WSJT-Xの無線機設定

最新版(2.2.2)のWSJT-Xでも未だIC-705が機種一覧に無いためIC-9700を選択する。
USB接続では仮想COMポートが2つ生成されるが、若番号(例えばCOM1とCOM2ならCOM1)の方をシリアルポートで選択する。
尚、IC-705で「GPSの位置情報をUSB(B)に出力する」ように設定しておくと、PCの時刻補正アプリでUSB接続GPSレシーバーと同様に使用出来る。

WSJT-Xのオーディオ設定

オーディオ設定はデフォルトのまま。

受信(デコード)状況

今朝7時46分(表示はGMT)に室内置きのマグネティックループアンテナ(MK-5212)で受信した状況。
音声入力レベルがやや高めだけど問題無さそう。

続いていよいよWi-Fi(WLAN)接続

USB接続での動作を確認したら引き続きWi-Fi接続での設定…シリアルポートと変調入力を変更する。
シリアルポートはRemote Utility(当然、WSJT-Xより先に起動し、IC-705と接続しておく)の仮想シリアルポート設定に合わせる。
仮想COMポートは一つだけなので迷わないはず。

次に変調入力の設定。
IC-705のMENUから【SET】⇒【外部端子】⇒【変調入力】に進む。
【変調入力(DATA OFF)】と【変調入力(DATA ON)】をそれぞれWLANに設定する。
【WLAN変調入力レベル】はとりあえずデフォルト(50%)のまま。

RS-BA1の接続設定

改めてRS-BA1のRemote Utilityでオーディオ設定を確認する。
受信(IC-705⇒PC)側はUSB接続時と同じだが、送信(PC⇒IC-705)側が変更が必要になる。
この画面では【変調音】の設定を変更する。

Remote Utilityの変調音設定

音声入力選択で仮想オーディオ(ICOM_VAUDIO-1)を選択する。
末尾の数字は環境(仮想COMポート)によって異なっているかもしれない。

WSJT-Xのオーディオ設定

サウンドカードの音声出力をRemote Utilityの音声入力に合わせる。

これで送信もOK。
音声入出力レベルは各々適宜調整する。

その他いろいろ

その他関連するアプリ(JTAlert、JT_Linker、Hamlog)のセットアップも一通り完了して、一応運用出来る環境は整った。

GPS

USB接続であればIC-705に内蔵されているGPSを用いてPCの時刻補正を行えるが、Wi-Fi接続では今のところ未だ成功していない。
外付けのGPSレシーバーを使えば良いので特に制約にはならないかな。

IC-705のMENUから【SET】⇒【外部端子】⇒【USB(B)端子機能】に進む。
【GPS出力】をONに設定する。

PC側のGPS時刻補正アプリ(例、NMEATime2)で該当のCOMポートを選択すれば使用出来る。

IC-705到着♪ … まずは色々弄ってみる

【この記事の所要時間: 511秒】

今年の2月1日、予約受け付けが開始されたのと同時にネットショップで予約したIC-705。
当初、3月末に予定されていた発売が大幅に延びて、今日ようやく届いた。
まぁ、その間、UMPCやSwitchを購入していたので暇つぶしには事欠かなかったし、無線のアクティビティもモチベーションも低下気味だったのでさほど待ち遠しいというわけではなかったけれども。
それでも届くと嬉しいもので、早速色々弄っているところ。

⇒【モバイルPC購入♪ … GPD P2 MAX

⇒【今更のSWITCHと ぶつ森

IC-7300と…どっちが主題なのか

購入品

購入品と付属品

購入したのはIC-705本体と予備バッテリー(BP-272)。
予約特典として液晶ディスプレイ保護フィルムとレザー製コールサインタグが付属…いずれも購入先ショップ(CQオームさん)のオリジナル品。
箱のサイズはFT-818NDの箱を2つ重ねたより少し大きい程度で、IC-7300の箱と比べると容積比で半分ほど。

⇒【無線機一式新調 … FT-818ND、他

⇒【固定運用無線機と外部電源新調 … IC-7300、DM-330MV

アイコム謹製煎餅

中はスチール缶かな、包装紙がIC-705柄なのも良いね。

神戸のお店製で賞味期限は今年の9月15日

開封するのがもったいない気がする…(^^ゞ

開封と内容物

ダンボール素材のみ

自然に優しいエコ素材。

本体と付属品一式

本体の他には、ハンドマイク、バッテリー、電源ケーブル、小物類(CW用キープラグ、予備ヒューズ、クッションシート、マイクプレート)。

取扱説明書と各種書類

ユーザー登録はがきに記載されているURLは現在使われておらず、別ページに転送されて登録ページはそこから更に数クリックした先。
新製品だけど登録はがきは結構古い物を使いまわしている様子。
取扱説明書はB5サイズ…IC-7300はA4サイズで、ユーザー登録時にサイズを小さくして欲しいと要望した記憶がある。

左:IC-705 右:IC-7300

マイクはデザイン的にはIC-705の方が好みかな、前面のスイッチも使い勝手が良さそうだし。

左:IC-705 右:IC-7300

IC-705はPC用ヘッドセット(非USB)みたいだ。
賛否分かれそうだけど、FT-817/818のRJ45よりはいいかな。

バッテリー

いきなり三個

本体と同時に予備バッテリーを注文していたことを忘れて、チャージャー(別売り)と一緒に予備バッテリーを購入したので、計三個も。

チャージャーで充電中

この三個のバッテリー…どれもほとんど充電されていなかったらしく、取っ替え引っ替えIC-705に装着しても起動せず。
思わず本体の初期不良かと思ったよ。
一つは本体に装着して、そしてもう一つをチャージャーで充電。

オプション類

本体発売前に購入しておいた物

当初の3月末発売に備えて2月頃に買った物。
・リモートコントロールソフト(RS-BA1)
・リモートエンコーダー(RC-28)
・急速チャージャー(BC-202)
・予備バッテリー(BP-272)

リモートコントロールソフトとリモートエンコーダーはIC-705で使えるという保証(公式アナウンス)は無く、ダメならIC-7300(こちらは正式対応)で使えばいいや…とね。
現在は本体の取扱説明書やメーカーサイトの対応機種一覧にも記載されているけれど、ソフト内の接続機種選択には当然無く、対応するアップデータも未だ出ていない。

セットアップ

GPS、WLAN、Bluetooth…面白そうな機能テンコ盛りなので弄り甲斐がある。

GPSインジケーター

結構細かく書き込まれた人工衛星のアイコンがいいね。

衛星捕捉中

捕捉の速度や捉える衛星の数が手持ちのGPS機器(ナビ、ドングル、腕時計、スマホ)の中でダントツに優秀。

お馴染みのBluetoothとWLANのアイコン

WLANは2.4GHzのみ対応…2.4GHzは他住居からの電波が多くて、自宅内でも手持ち機器が繋がり難く、繋がっても安定性が今ひとつなんだけど、IC-705はアッサリ繋がってその後も安定している。
Bluetoothも接続性と安定性はかなり良好で、ヘッドセットの他にもデータ端末にも対応し、相手機器からのペアリングも可能。
先のGPSに加えてWLANとBluetoothの繋がりやすさと安定性でIC-705の優秀さに感心。

尚、時刻合わせは、インターネット経由(NTP)での時刻合わせに加えてGPSによる時刻補正にも対応している。

まずはラジオとして

IC-7300と並べるとコンパクトさがよくわかる

ハムショップマッコイさんの中波受信用バーアンテナとセット…コンパクトな多機能広帯域受信機。
昨日設置した棚を使ってIC-7300の上に置いている。

⇒【無線用ラックにIC-705置き場を増築

広帯域マグネティックループアンテナ(MK-5212)
広帯域受信用プリアンプ(DPA-100CX)

自宅ではこれらと組み合わせて中波、FM、それとエアバンド(プリアンプの対象帯域外)を聴く予定。
本来の無線用途は…自宅ならIC-7300があるので、帰省を含めて移動運用の可能性が出てきたら改めて考えるかな。
一応、送信機能の動作確認はいずれしておこうか。

無線用ラックにIC-705置き場を増築

【この記事の所要時間: 226秒】

自宅の無線関連機器の設置環境は非常にこじんまりしたもので、木製のベッドサイドテーブル(幅50×奥行40×高45cm)の上にコの字型ラックを積み重ねたもの。
元々はFT-818NDとちょっとした関連機器で再開したが、その後機器が増えるにつれて建て増しをしていった。
実はコの字型ラックの積み重ね制限を越えており、いわば違法建築である(^^ゞ

その後、細々した物が増えてきて、ひとまずIC-7300の上に置いていたが、スタンド使用で斜めになっていることもあって安定性が悪く、また直置きは傷が付きそうで気になってきたので、棚を増やすことにした。
近々届くはずのIC-705を多く場所も欲しいしね。

棚設置後の状況

現状

全体の様子

ささやかな無線環境。
ラジオは他にも有り、部屋のあちこちに点在しているが、無線機器としてはこれが全て。

棚を追加したいのはここ

このIC-7300の上にある空間を活かしたい。

用意した物

コの字ラックとモール
コの字ラック

サイズは幅29.5×奥行22×高さ14cm、厚さ2mmのスチール材が使われていて、耐荷重は20kg。

モール

コの字ラックの縁は一応面取り加工されているが、接地面の保護とガタつき防止のため、車のドア用モールを装着する。

モールの断面

モールの内側片面には両面テープが貼られていて固定しやすい。

装着

コの字ラックの設置面(辺)にモールを装着。

設置

ジャストフィット

IC-7300にはEscortキャリングフレームを装着しているので横幅が増しているが、全く接触していない。

側面スペース

やや外側に広がったキャリングハンドルやベルト装着用リングとも接触しない。

上面スペース

最も接近した部分で1cm弱のスペース。
本体内蔵スピーカーからの音もさほど篭もった感じはしない。
また、本体とラックの間は最大で3cm近く空いているので、熱篭もりもたぶん大丈夫だと思う…室温が高い時には冷房を使うし。

出来上がり

うん、スッキリ♪
IC-705を置く際にはまた整理しなきゃならないけれど、ひとまずこれでいこう。
このコの字ラックは二個セットなので、余った一個を上手く使えばもう一段増設出来るかな。

ちなみに、IC-7300の手前に有る赤いボタンは、外部ATUのチューニング起動用スイッチ。

今更のSwitchと ぶつ森

【この記事の所要時間: 410秒】

新型コロナのパンデミックで外出自粛に加えて海外での生産や物流が滞ったことで大いに需要が伸びたものはいろいろ有るが…その中の大きな一つが自宅での暇つぶし小物。
いわゆる家庭用ゲーム機も需要が供給を大幅に上回って、品切れや転売による価格暴騰が話題になるほど。

そんな希少な任天堂Switchがヨドバシのオンラインショップ限定で抽選販売されることになり、ダメ元で応募していたところ運良く購入することが出来た。
ちなみに抽選倍率は自分が購入した本体のみで四十数倍、「あつまれ どうぶつの森」デザインでソフトもセットになったモデルだと実に四百数十倍という高倍率だった。

実のところ、Switchはそこまで欲しかったわけじゃないけど、興味が無かったわけでもないので、せっかく適正価格で買えるのなら…と、ソフト(あつまれ どうぶつの森)と各種関連小物と一緒に購入した。(1)
ちゃんと在庫は確保されていたようで、購入手続きした翌々日には届いた。
本体は今更ネタにするまでもないので、一緒に買った小物を簡単に紹介してみよう。

ちなみに「あつまれ どうぶつの森」は「ぶつ森」と略して呼んでいる。
巷では「あつ森」が一般的なようだけど、某「熱盛」みたいで嫌wなのと、大昔、DS版を遊んでいた頃に「ぶつ森」と呼んでいた名残りから。

Bluetoothヘッドホンを繋いで「ぶつ森」をセットアップ中

Bluetoothオーディオトランスミッター

Bluetoothオーディオトランスミッター

似たような見た目の中華製が多種多様に有るので迷ったけれど、とりあえず購入者評価が高くて見た目(パッケージ)が良い物を選んでみた。

トランスミッターとUSB変換アダプタ

構成品はトランスミッター本体と、USB変換アダプタ(USB-C⇔USB-A)。

トランスミッターはカバー付き

トランスミッターは一見厚いが、半分(写真下)は単なるカバー。

技適マーク

写真では分かりにくいが、カバーには日本国内の技適マークが記されている。

USB変換アダプタ

USB-CとUSB-Aの変換とL型変換の両機能を持ち、更にはUSB-Aは裏表どちらも可なので、他にも使い途が多そう。
この変換アダプタは単品でも欲しい。

Switchに装着

Switch下部のUSB-Cポートに装着。
出っ張り厚さは5mm程度なので邪魔にはならないが、当然ながら給電/充電しながらは使えない。
尚、ドック側のUSBポートでも使用可能。

液晶保護フィルム

液晶保護フィルム

これまた多数の商品があるので、ブルーライトカットを最優先条件にして、アンチグレアと皮脂汚れの付着し難さを入れて探した結果、選んだのがコレ。
アンチグレアはそこそこ、皮脂汚れの付着し難さは今ひとつかな。
貼りやすさは謳い文句にもしているだけあって非常に簡単だった。

ハードケース

表側
裏側

薄くて、でも保護性が高くて、デザインがシンプルな物…というわけで選択。
表側はコントローラーの出っ張り部分、裏側はグリップの出っ張り部分が膨らんでいて、本体部分は極力薄い構造になっている。

内側

全体に肌触りの良い柔らかな素材が貼られていて、傷防止になっている。

カードポケット

液晶ディスプレイの保護パネル裏は10枚のカードが入るポケットになっている。

ソフト「あつまれ どうぶつの森」

ソフト「あつまれ どうぶつの森」

とりあえず定番を押さえておけ…というわけで、まんざら興味が無かったわけでもないしね。

Bluetoothヘッドホン

RHA TrueConnect

AirPods Proを使い始めてからすっかり隠居状態になっていた、RHA TrueConnectとRHA MA750 Wirelessのうち、携帯性の良いTrueConnectをSwitch専用にした。

⇒【トゥルーワイヤレスイヤホン … RHA TRUECONNECT

SwitchとTrueConnect

ブラックとガンメタルの色合いがSwitch本体と良く合う。

  1. 余談だけどポイントが結構貯まっていたおかげで持ち出しは少なかった。 []