Last Updated on 2026/03/15 by りょう

フィラメント供給周りをシンプル化したことでスッキリした構成になったので、更にA1 miniとAMS 2 PROを縦並びにして見た目もスッキリさせてみた。
ラックはキッチン用レンジ台
AMS 2 PROを縦並びの下段に置くにあたって、フィラメント交換をどうするか?が課題だった。
カバーを開けても接触しないよう上段との間隔が大きければ即解決だが、全体の高さが増すため使い勝手や剛性への影響が気になる。
最下段にはカメラ用防湿庫を収めるため、上の棚板までは或る程度(45cm以上)の高さが必要。
最上段に置くA1 miniの操作性(メンテナンス作業を含む)を考慮すると棚の高さは1m以下(出来れば90cm以下)に抑えたい。
ERECTAなら希望のサイズや段数構成、必須の前後スライド棚(スライディングシェルフ)、そして剛性も満足出来るラックを組めるが、今度はコストという壁が…。
(ルミナスラックでも結構良い御値段…。)
キッチンでふと思いついた。
中(中間の棚)に炊飯器を置いて、使う時には棚板を手前に引き出すレンジ台。
最上段に大型の電子レンジを置き、引き出せる棚板にも重い炊飯器を置く前提なので剛性は悪くないはず。(但し、電子レンジも炊飯器も作動中の振動は殆ど無いが…。)
自宅で使用しているレンジ台はかなり頑丈だけど全体のサイズが想定よりも大きく重量もかなりある。
また、最下段が戸棚になっていて防湿庫を収める目的には合わない。
市販品をいろいろ調べて良さそうな製品「大型レンジ対応 高耐荷設計 スライド棚 メラミン天板 キッチンラック【タンスのゲン】」を見つけた。
全体のサイズは幅60cm×奥行45cmで設置場所にちょうど良く、全三段構造で高さは88cmと控えめ。
AMS 2 PROを置く中間の棚板とA1 miniを載せる最上段の棚板との間隔は34cm、そして中間の棚板の引き出し量は22cmでAMS 2 PROのカバーを開けるのに余裕じゃないけれど無理も無さそうと判断した。
ただ、最下段の棚板と中間の棚板との間隔は33cmで目的を満たさないため、最下段の棚板は取り付けずに使用する。(この場合、床面から中間の棚までの間隔は45cmを僅かに上回る。)
ちなみに、後述の補強用部材を合わせてもERECTAのスライディングシェルフ 1枚分より安価だった。
ラックの補強
ステー装着


下に防湿庫を収めるため最下段の棚板を取り付けないことによる剛性の低下を補う目的で棚板固定用のネジ穴を使ってステーを追加した。
ステーは、M6のフルスレッドロッド(全てネジが切られているステンレス棒で、ラックの幅が60cmに対してちょうど良いサイズの市販品が見当たらなかったので35cmと30cmの物を使用)と二本のロッドを連結するためのステンレス製M6六角結合ナット、M6のナット/ワッシャー/ばね座金を組み合わせて作成。
見た目と接触した物への傷付け防止のため、配線をまとめるコイルチューブと熱収縮チューブで覆い、突き出た両端にもM6用ねじプロテクターを被せている。
サイズが大きな熱収縮チューブの加熱にはヒートガンが有ると便利。
ブレース(筋交い)装着



3Dプリントでバックルを作ってみても良かったかな(実は分度器の手持ちが無くて見送った)
ステーの追加でラックの揺れはかなり抑えられるようになったものの、より剛性を高めるためにラック背面でフレームの対角を結ぶブレースも装着することにした。
ロッドタイプのブレースはラックへ固定するためにフレームの穴開けが必要になるが、スチール製のフレームにM5以上の穴を開けるのは少々大変。
なので、ステンレスワイヤーとターンバックルを使う仕組みを選択。
ラック後部のフレーム上下左右にある突出部に両端をループにしたステンレスワイヤーの片側を引っ掛けて対角同士を結んだ中間のターンバックルにもう片側を引っ掛けて引き締める。
フレームに接触した際の傷付きや塗装剥げ防止のため、ステンレスワイヤーのループ部分にはシリコンチューブを被せてスリーブ部分も熱収縮チューブで覆っている。
尚、ループ部分を除いて、ラックのフレームや棚板、電源アダプタホルダーとワイヤーは僅かに離れていて接触していない。
効果の程は?
ステーを装着した時点でかなり揺れ難くなったがブレースも加えたことで特に横方向の揺れが大幅に抑えられた。
これ以上はフレーム(20mm角のスチール製)自身の剛性に掛かってくるので更なる補強はラック自体を替えるしかないが…実際に幾つかプリントした結果を見るとそこまでの対処は必要無さそう。
電源アダプタホルダー

Panda PWR(A1 miniで使用しているリモート電源)とAMS 2 PROの電源アダプタはラックのフレームに装着。
MakerWorld(3Dデータ共有サイト)で公開されている「Big Tree Tech Panda PWRホルダー【MakerWorld公開データ】)と、Audodesk Fusionで自作したクランプを組み合わせている。
データはPanda PWR用だけどAMS 2 PROの電源アダプタも程良い感じで収まる。
Autodesk Fusionには初めて触れたので最初は戸惑ったものの試行錯誤を繰り返してだんだんと慣れて(馴染んで)きた。
固定ボルトのナットを埋め込む六角形の凹みや縁の丸めなど普段使っているBambu Studioではかなり手間の掛かる造形がいとも簡単に出来てしまうことに感激。
電源タップ
今のところ電源接続はA1 mini(Panda PWR経由)とAMS 2 PROの二台だけど、他の機器をまとめたり今後機器が増えた場合に備えて接続口が多い電源タップを新調した。


ACの挿し込み口は上面に8口・両側面にそれぞれ4口の計16口有り(合計1500W)、各挿し込み口の間隔が広めなのでACアダプタを直接挿しても隣の挿し込み口を塞ぎ難い。
上面は3PinタイプでA1 miniなど3Pinプラグがそのまま接続出来、また山型になっているのでACアダプタ同士が対向しても干渉を避け易い。
シェルは樹脂製で梨地仕上げのためか付着した埃が取れ難い。

給電用のUSBポートが4口用意されている。
USB-CはPD20W対応(PPSプロトコル非対応)でUSB-Aはそれぞれ15W(5V/3A)。
全4ポートを同時に使用した場合はUSB-Cも15Wになる。


ワンタッチで全体をOn/Offするスイッチが設けられており、Onにすると反対側(USBポート側)の上部に設けられたLEDが点灯する。

電源タップ自身の挿し込みプラグは接地線有りの2Pinタイプ…壁コンセントに直接挿せるのが嬉しい。
保護機能として過電流保護・過電圧保護・短絡保護・過負荷保護が有る。

残念ながらこの電源タップにはシャッター機構が無いため、未使用の挿し込み口に埃避けのキャップを装着しておく。
手持ちは白やベージュだったのでタップの色に合わせてこの色を新調した。
AMS 2 PROへのアクセス


AMS 2 PROを棚板の先端に合わせた位置に置いて棚板を最大に引き出すとフィラメント交換に支障が無い程度にカバーを開けられる。
もちろん、最大に引き出してもラックは安定している。
カバーを開けた際に上の棚板と接触するものの棚板の表面は滑らかなので強くぶつけない限り傷が付く恐れは無いが、もし心配なら棚板側にスポンジテープでも貼っておけば良いだろう。
AMS 2 PROを左右どちらかへ寄せれば、1スプールクラスのフィラメントドライヤーを追加で置けそう。
現在隠居中のSUNLU S2を活用するのも良いし、純正のAMS HTならAMS 2 PROと同時使用(同一造形物でフィラメントの自動切り替え)が可能。
ただし、SUNLU S2と違って単体での乾燥とプリント中の加熱乾燥は出来ない。
試運転
A1 miniの設置場所を変えたので先ずはキャリブレーション。
その後テストプリントを行ってみて、ラックを補強したとはいえ以前に比べれば揺れが大きくなってはいるものの、プリント品質自体は特に変わらない(少なくとも目視では判別出来ない)。
揺れを完全に無くすのは無理なので、この品質ならひとまずはOKかな。

ラックの補強に加えて、この防振脚とベース(厚さ5cm/重さ4kgの硬質木板を滑り止めシートでラッピング)の効果が大きい。
同じ3Dプリンターと同じ防振脚の組み合わせでも、設置しているベース(台)やそのベースを置いている床、部屋内での設置位置(隅か、壁際か、窓など開口部の近くか、或る程度中央に近いか、など)によっても効果は大きく変わる。
様々な防振脚のレビューで「効果絶大」という評価に対して「全く効果無し」「却って振動が増した」という相反する評価が有るのも、各自の環境による違いが関係しているのだろう。
自分の場合は、前の設置台で非常に大きな効果が有り(下記のリンク先で防振脚装着前後の造形比較をしている)、今回の設置台でも以前相当の品質を確認出来ている。
写真(Leica M10-D、Ricoh GRⅢ)、アマチュア無線(JR4WDU)、デジタルガジェット、3Dプリント、ミリタリー(トイガン、小物)…などなど、興味の赴くままに広く浅く細く長く愉しんでいます。













