Last Updated on 2026/04/25 by りょう

隣の迷彩柄はテレビ…映り込みが強いので目隠しで布を被せている
A1 miniでAMS 2 PROが使えるようになり活用の幅がかなり広がった。
となると更なる欲求がいろいろと出てくるわけで…もっと大きなサイズの造形をしたい・もっと強度の高い素材(ABSやASA、カーボンファイバーやグラスファイバー含有フィラメント)を使いたい。
特に後者は造形時の高温管理(維持)のみならずフィラメント溶融時に発生する有害物質(VOC:揮発性有機化合物)への対処も必要なので、エンクロージャーは大前提だしチャンバー内や排気の浄化も欠かせない。(理想は屋外への排気だけど現状では難しい。)
というわけで3Dプリンターをグレードアップすることにした。
以前からグレードアップするならP2Sを最有力候補にして情報収集を進めていたし、AMS 2 PROも必須だよね…というわけでP2S Comboをお買い上げ。
一通りカスタマイズが完了してからお披露目(ブログ公開)したかったので、パーツの作成とセットアップで公開まで時間が掛かったという次第。
カスタマイズについての記事も引き続き公開していく予定。
もちろんA1 miniも低温素材(PLA/PETG/TPU)を使った小物の造形をメインに引き続き活用する。
複数台有れば並行して造形出来るし、TPUのようにロード/アンロードの際に少し手数が掛かる素材を使うにはA1 miniの単純さが良い。
P2S Comboを購入したのは実は結構前でX2Dは未だ発表すらされていなかった頃。
海外の情報サイト(redditなど)で次期製品(後のX2D)の噂や予想は結構見かけていて登場がそう遠くないことも感じていたけれど、予想される仕様・機能を検討した結果と欲しい時が買い時ということでP2Sに決めた次第。
その後の発表から市場に出回るまでの速さと初期不良の少なさ(過去の製品はこの二つが結構大きかったが、X2Dはかなりの部分がP2Sからの転用なので新規開発に比べて優位だったのかも)、そして特にP2Sとの価格差が殆ど無かったのは予想外だったけれども(^^ゞ
情報サイトでの予想(外観画像を含む)がかなり的中していたことにも驚いた。(皆何処から情報を入手しているんだろう?)
開梱
緩衝材や固定具が多く、更にComboモデルではAMS 2 PROが収納されていることもあり結構込み入った手順のため、Bambu Labが公開しているガイド「Bambu Lab Wiki – Unboxing Guide for P2S Combo and P2S」(動画有り)を参考に作業をした。
設置
事前に情報収集した感じではP2Sは運転時の振動や音が(特にA1 miniと比較して)結構大きい様子なので、しっかりした台と振動や音の吸収・伝搬抑止の部材(石材、緩衝材)を使用することにした。
プリンター台
P2S本体やAMS 2 PROに加えて、装填したフィラメントスプールや各種部材などかなりの重量が載るのに加えて運用時には結構振動するので、フレームと棚板がしっかりしたプリンター台を選択。
レビューによると複写機や小型冷蔵庫の台としても使われており、実際に3Dプリンターを設置している高評価のレビューも有った。
天板の広さは50×50cmでP2Sのフットプリント(約39×約40cm)より一回り広く、高さは32cmで床に直座りした姿勢でチャンバー内の作業が出来、立てば上に載せたAMS 2 PROの操作やガラス天板を開けて上からのチャンバー内作業も余裕だしP2Sの背面へも手を伸ばせる。
耐荷重は75kg、P2SとAMS 2 PRO、新品フィラメントスプール×4巻(4kg超)、本体の下に設置する石材や緩衝材などを合わせても余裕。

セッティングやメンテナンスの際に手前に引き出したり向きを容易に変えるためキャスターは必須装備。
使用されているキャスターは頑丈な工業用でしっかりしたロックが装備されているが、ホイールの素材が硬質ゴムなのでフローリング上では滑って動く可能性が有る。
念のためキャスターストッパーを併用することにした。
ホイールの横から差し込むタイプなので、台を持ち上げてキャスターを浮かせる必要が無く、奥のキャスターにも簡単に装着出来る。
振動や音の吸収と伝搬抑止

プリンター台の天板と御影石板の間には滑り止めシートを挟んでいる
ゲルダンパー

埃が付着しやすいのも難点(これでも結構清掃したが…)
P2Sには標準で防振脚が装着されているが、径が細い上に固定が挿し込み式で少々頼りない印象。
調べてみるとゲルダンパーと御影石などの石板の組み合わせが良さそうなので、標準の防振脚から置き換えることにした。(防振脚は容易に外れる…これも頼りなく感じた点。)
P2S+AMS 2 PRO+新品フィラメントスプール×4巻の合計重量21kg少々、これをP2S底面の四隅に置いたゲルダンパーで支えるのであれば、一個当たりに掛かる荷重は5kg超。
ゲルダンパーには適正使用荷重が有り、5kg超ならエクシール/GD15-50(適正使用荷重:2~10kg)が合う。
ちなみにヨドバシでは「GD01-33001」という型名になっている。
御影石板
振動の吸収はゲルダンパーで伝搬を抑えるのは石材系という異なる部材の組み合わせ。
海外ではコンクリート板を用いた事例が多く、国内では石材(特に御影石)を用いた事例をよく見掛ける。
安価に抑えるのであれば排水溝の蓋など或る程度表面が平坦なコンクリート板でも良いが、室内に置く物なのでやはり見栄えにも拘りたい。
というわけで、オーディオ機器(スピーカーやレコードプレーヤーなど)の下に敷く「オーディオボード」を流用することにした。
P2Sの底面四隅に置くゲルダンパーを収めるので45×45cmの広さを選択。
厚さは19mm、重量は10kgほど。
敷石としては少々高価だけど、この色合いが気に入って決めた。

こちらもラックの天板と御影石板の間には滑り止めシートを挟んでいる
A1 miniは厚手で重量のある木版を敷いていたが、今回併せて御影石板(40×40cm、厚さ13mm)に変更した。(下の商品写真よりも現物は黒色が強くて好み。)
元の木板は約4kgで御影石板は約5kgで重量の差は少しだけど、音や振動の低減効果は明らかに大きい。
セットアップ
電源ラインにはA1 miniで使用していたPanda PWRを転用。
Panda Touchと組み合わせることで、リモートでのチャンバー内照明の点灯/消灯操作や使用電力などの情報管理、造形後の自動シャットダウンが可能になる。
A1 miniとのペアリングを解除後にP2Sと新規ペアリング、Panda Touchとの連携で少し手間が掛かったかな。
ちなみに、Panda Touchは未だP2Sに完全対応していないのかホーム画面での機器画像が空白になってしまうが上述の操作や情報表示は問題無く行える。
電源接続やAMS 2 PROの準備(AMSケーブルとPTFEチューブの接続、フィラメントスプールのセット)が完了したら、いよいよP2Sの電源を入れてWiFi接続など初期設定とキャリブレーションを開始。
この辺りの手順もBambu Lab Wikiのガイドに詳しく記載されている。(再掲)
P2Sには5インチの液晶ディスプレイが装備されていて、情報表示と操作性がかなり向上している。
このディスプレイを保護するためにサードパーティ製の保護ガラスを装着した。
AMS 2 PROの違い


2月末に単品購入したAMS 2 PROは側面が7つに仕切られているが、今回購入したP2S Combo付属のAMS 2 PROは側面が5つに仕切られている。
他には特に違いは見られない。
初代AMSでも販売時期によって同様に側面の仕切りが5つの物と7つの物が有るらしい。
P2Sには単品購入した物を組み合わせて、Combo付属の物は入れ替わりでA1 miniと組み合わせている。
その理由は、上の写真で見えている後付けの脚と支柱を組み合わせた際に仕切り5つよりも仕切り7つの方が脚の装着位置が良い(後ろのヒンジ部分との間隔をより広く取れる)ため。
脚と支柱の装着位置を入れ替えればどちらの仕切りでも変わらないが、今度は支柱が使えなくなる。(支柱が脚とヒンジ部分に引っ掛かって下げられない。)
ちなみにこれらの脚・ヒンジ・支柱はカスタマイズパーツで、ヒンジを軸にAMS 2 PROを後方へ傾けることが出来、その際に不意に倒れないように支柱で支える。
脚は後方がヒンジで持ち上がった分に合わせて嵩上げしてAMS 2 PROを水平にするための物。
先に単品購入したAMS 2 PROと同じく、下記のカスタマイズパーツを装着している。
・ドライポッド
・内部PTFEカバー
・プロテクター/フィラメントガイド
※詳しくは冒頭のリンク先を参照。
尚、今回は少量小分けされている除湿剤(シリカゲル)を使用した。
一袋当たり20gで、前用ドライポッドは小サイズには一袋・大サイズには二袋、後用ドライポッドには二袋がちょうど収まる。
さて
今回特に力を入れた振動や音の吸収と伝搬防止については大いに効果が有ったと感じる。
造形前準備のキャリブレーションでは結構大きな音と振動を発生するが、間近の床に直座りした状態で振動はほぼ伝わらず、音も明らかに軽減している。
造形時の振動については全くと言って良いほど感じないし、音も気になるほどの音量や音質では無い。(それでもA1 miniの方が明らかに静かではあるが…。)
これで造形の幅(サイズ、素材)が大いに広がる。
P2S入手前にカスタマイズパーツを幾つかA1 miniで造形していたし、P2Sのセットアップ完了後に試用を兼ねてA1 miniでは不可なサイズのカスタマイズパーツ(ライザー)を造形した。
これらは既に装着しており今後の記事で紹介していく予定。
写真(Leica M10-D、Ricoh GRⅢ)、アマチュア無線(JR4WDU)、デジタルガジェット、3Dプリント、ミリタリー(トイガン、小物)…などなど、興味の赴くままに広く浅く細く長く愉しんでいます。






