[IC-705] アンテナサポート

【この記事の所要時間: 48秒】

IC-705のアンテナ端子はBNCコネクタで、ボディの側面から水平(横向き)に装備されている。
ホイップアンテナなどを直接装着する際にはL型アダプタを介して垂直に変換するのだが、BNCコネクタはクルクル回ってしまうし、L型アダプタを使って真上(コネクタにとっては真横)から荷重を加えた際の負担が心配。
回転しないように固定し、且つコネクタへの負担を低減するよう支える必要がある。

(通常の設置スタイルでは)同様にBNCコネクタが横向きになるFT-818では、垂直になる折り畳み式のアンテナ基台を自作した。
⇒【[FT-818] 折り畳みアンテナ基台作成

IC-705にも個人製作(ヤフオクなどで販売)を含めて市販品が幾つも出ていて、その中から二種類の製品を使用している。
IC-705の後部に配置しケーブルで接続するタイプのRC-1と、IC-705の側面に装着しBNCコネクタと直結するタイプのRC-2。
どちらも厚いアルミ材でしっかりした作り、IC-705に装着しているPeoviケージとも雰囲気が合う。
RC-1については、Peoviケージと干渉するのでは?と思っていたため最近になって試しに導入したが、結果は問題無し。(厳密に言えば干渉する可能性も有り。)
⇒【IC-705 … PEOVI CARRY CAGE 装着
⇒【[IC-705] PEOVI CARRY CAGE 用拡張フレーム装着

WINDCAMP製アンテナサポート(左:RC-1、右:RC-2)

WINDCAMP RC-1

横から見た様子
上から見た様子(左:GND端子…IC-705のGND端子と電気的に接続、右:アンテナ端子)

IC-705の後部はPeoviケージが張り出しているためRC-1が干渉するのではないか?と懸念していたが、実際に装着してみると結構余裕がある。
但し、IC-705をこれ以上上向きにしたり、RC-1のアンテナ端子面が水平になるように持ち上げると接触する。

後ろから見た様子

IC-705にはGND端子へのネジ留め(一本)のみで固定し、RC-1の端だけで接地する。
厚い部材が使用されており、よほど重量級のアンテナを直接装着しない限り大丈夫だと思うけれども、GND端子への負担が心配。

追加の支え

RC-1の裏(下)側には、固定ネジを使わない時に装着しておくネジ穴(M4)が開けられているので、そこに手持ちのスタンドオフ(M4)とゴム足を組み合わせて装着し支えにした

後ろから見た様子

RC-1自身と支えの二点で接地するので安定感(と安心感)が増す。
RC-1のアンテナ端子面を水平(アンテナを垂直)にしたい場合は、この支えを伸ばせば良いはず…現状ではPeoviケージと干渉してしまうけれども。

WINDCAMP RC-2

横から見た様子(最大に立てた状態…加工前)

RC-2は、IC-705の角度(そのまま設置、上向き設置)に応じて傾きを可変出来るけれども…Peoviケージのスタンドでは上向き角度が大きいようで、RC-2を最大に立てても、この通り結構後ろに傾いてしまう。

横から見た様子(最大に傾いた状態…加工前)

また、固定ネジを目一杯締め込んでも、アンテナが長い and/or 重い場合は荷重に耐えきれずにズレて、この通り倒れてしまい、最悪の場合はIC-705もろとも後ろに転倒…なんてことも。

回転部分の加工(半円状の切削)
回転部分の加工(真鍮パイプ接着)

最初は角度の可変域を増せばいいか…と考えていたが、限界まで削っても垂直には及ばないことが分かり、外側を削って固定ネジに引っ掛ける方法に変更。
但し、その場合は逆に手前に傾いた際に固定ネジから外れて一気に倒れてくる恐れがあるし、上からの荷重に対する支えにならない。
半円状に削った部分に、切り出した真鍮パイプ(M4の固定ネジに合わせて内径4mm/外径5mm)を金属用の高強度接着剤で貼り付けた。
これなら固定ネジから外れる恐れが無い代わりに角度を可変出来ないが、そうそう変えることもないので問題無し。

横から見た様子(加工後)

無事、垂直且つしっかり固定出来るようになった。
写真では、アンテナがまだ僅かに手前に傾いているように見えるが、これはアンテナに使用しているケース自体の側面が若干傾斜している形状のため。


ループアンテナ新調 … UltraLight Magnetic Loop antenna MC-20

【この記事の所要時間: 741秒】

QRP向けのHF帯用MLA「Alexloop WALKHAM PREMIER」を購入して2年少々、コロナ禍での外出自粛もあり屋内のみだけど、FT-818やIC-705でのFT8運用で使ってきた。
鉄筋集合住宅室内というプアな環境且つQRP(5W)ながら、それなりに交信出来ることにMLAの可能性と驚きを感じた。
⇒【ループアンテナ新調 … ALEXLOOP WALKHAM PREMIER

さて、しばらく前から、とあるアンテナが気になっていた。
UltraLight Magnetic Loop antenna MC-20」というスロヴェニアのアマチュア無線家(OM0ET/Paulさん)が製作しているアンテナ。(Alexloopアンテナもブラジルのアマチュア無線家(PY1AHD/Alexさん)が製作。)
構造やサイズ、対応周波数帯はほぼ同じだが、SWR特性はMC-20が優れていて全帯域で1.5以下を謳っている。
Alexloopでは屋内設置ということもあってか自分が試した環境では最良でも2未満にはならず、ATUを常用していた。
この低いSWR特性に期待したのが今回新調した大きな理由。

国内や海外の一般的なショップでの取り扱いは無く、製作者のサイトで注文すると折返し製作者自身から納期や支払い方法についての連絡があり、それに従って支払う(PayPalで指定メールアドレス宛にユーロで支払い)…という流れ。
注文した時はちょうど在庫切れで製作待ちだったが、発送まで一週間・発送から到着まで一週間の計二週間で届いた。(EMS指定)

UltraLight Magnetic Loop antenna MC-20

梱包箱(キャリングケース兼用)

梱包箱

この箱を透明のビニールシートで覆った状態で配送されたが、傷みは上方の引っかき傷(恐らく通関時に書類の取り出しで切られた痕)と右下の小さな凹みのみ。
箱のサイズは幅43×高41×奥行14cm。

取っ手付き

携行時のキャリングケースとして使用することも想定されていて、上部に取っ手が付いている。
ただ、やや大きめのサイズなので、Alexloopのようなキャリングバッグ(17インチ・ノートPC用が良いらしい)が有ると良さそう。

発送時の識別用と思われるメモ書き
前面に貼られた製品ラベル(別途、英文の説明書が同梱されている)

最大入力は20Wだけど、FT8などデジタルモードの場合は半分の10W以下に抑えて欲しいとのこと。
(製作者とのメールの遣り取り…かなり気さく…で念押しをされた。)

パッケージと構成品

上段
下段

内部は二層構成になっている。
・上段…メインループ、差し込み式ポールの最下段
・下段…カプリングループ、チューニングユニット、差し込み式ポールの最上段と中間段

左下にはやや大きめのスペースが有るが…旧モデルでは何か別の構成品が有ったのだろうか?(今回購入した物は新モデル。)
ATU(不要だけど保険代わり)やモバイルバッテリーなどを収めるのに良さそう。

差し込み式ポール(上から、最上段/最下段/中間段)

中間段のポールにはカプリングループと無線機に接続する同軸ケーブル(両端:BNC-P、長さ約420cm)が装着されている。

最下段の底部に嵌め込まれた三脚取付用アダプタ
三脚取付用アダプタ

差し込み式パイプの最下段底部には三脚(雲台)に取り付けるためのネジ穴が開けられたアダプタが嵌め込まれている。
長さ65mmでアルミ無垢材が使われていてかなりしっかりしている。
Alexloopでは自作(公開されている3Dプリントデータを使ってDMM.makeで製作していただいた)のアダプタを用意したが、MC-20では標準装備。

組み立て

カプリングループの固定
チューニングユニットの固定

カプリングユニットとチューニングユニットはそれぞれに装着されたバックルを締めてポール(三段組み上げた状態で約120cm長)に固定する。
取り外す際は、バックルの片側同士をそれぞれ上下にずらして解除する。

カプリングループ⇒メインループの順で保持部分に引っ掛ける
保持部分のカバーを横からスライドして嵌める
固定完了
カプリングループ

カプリングループ下部のコネクタ(BNC-J)に、中間段ポールから出ている同軸ケーブルの一端(BNC-P)を接続する。
尚、カプリングループの直径は約25cmで、使用されている線材はかなり硬い。

チューニングユニット

メインループの両端(M-P)をチューニングユニット左右のコネクタ(M-J)にそれぞれ接続する。
メインループの直径は約1m、線材はAlexloopに比べると少し硬めだが、癖がないため形を整え易い。

上:カプリングループに接続する同軸ケーブル/下:メインループの同軸ケーブル

ちなみに、カプリングループに接続する同軸ケーブルは「HELUKABEL(ドイツ)」製、メインループの同軸ケーブルは「BELDEN(オランダ)」製。

チューニングダイヤル

チューニングダイヤルは小ぶりだが、ギア付きバリコンが使用されていて調整し易い。
ただ、チューニングユニット底部から下向きのため、低い姿勢じゃないとちょっと操作し難いかな。

SWR特性

7MHz帯(7041kHz):1.42
10MHz帯(10136kHz):1.05
14MHz帯(14074kHz):1.38
18MHz(18100kHz):1.10
21MHz(21074kHz):1.36
24MHz(24915kHz):1.21
28MHz(28074kHz):1.17

7MHz 〜28MHz各バンドでFT8運用周波数のSWR特性をアンテナアナライザ(SARK-110)で測定。
室内設置のため参考値だけど、全てに於いて公称通り1.5未満に収まっている。
チューニングのし易さもあって、測定周波数をピンポイントで合わせるのは割と容易だった。

余談

アンテナスタンド(三脚&一脚)

アンテナスタンド(三脚&一脚)

脚を大きく広げられて安定感があるローアングルタイプの三脚に一脚を組み合わせて嵩上げしている。(この状態で全高70cmほど。)

脚は二段階伸張

各脚は伸張(30cm⇒50cm)することが出来、設置場所が広ければ更に安定度が増す。

接地部分(石突き)

この三脚は石突き部分が変わっていて、一般的な尖ったり丸みを帯びた形状ではなく、吸盤っぽい円盤になっている。
このため比較的軟らかい地面でも埋まり難く、接地面がゴム製なので室内でも床面を傷付け難い。

折り畳みサイズ

折り畳んだ時のサイズはそれぞれ30cmほど、幅はあるものの比較的コンパクトになる。

スリック製

三脚も一脚も共に同じメーカー(スリック)製。
但し、英文表記は三脚が「SLICK」で一脚は「SLIK」…調べてみると1974年に英文表記をSLICKからSLIKに変更したとのこと。
ということはこの三脚は1974年以前の製品なのか。(かなり前にヤフオクで入手。)
更に調べると、1973年にグッドデザイン賞を受賞した「グットマンS-103」らしい。
今年でちょうど半世紀になるんだな。
ちなみに一脚は「S-POLE DIGITAL」…今から15年程前の製品で、こちらも既に廃番。

アンテナアナライザ(SARK-110)用スタンド(アンテナベース)

SARK-110 入力端子はMCX

今回、SWR特性の測定に使用したアンテナアナライザはSARK-110
手持ちのNanoVNA-Fに比べると機能や測定周波数範囲の点でやや下回るものの、使用感(PCのアプリ含む)はこちらの方が好みかな。
ただ、唯一惜しいのが入力端子がMCXということ。
差し込み嵌合式のため強く引っ張ると抜けてしまうし(コネクタ部分が抜けなくても、コネクタに圧着しているケーブルが抜けたという事例も有り)、横方向からの力で測定特性が変わってしまう場合も有るとか。

そのため、よりしっかりとケーブル(コネクタ)接続が出来、SARK-110のコネクタ部分になるべく負担を掛けないように、スタンド(アンテナベース)を作ってみた。

スタンド(アンテナベース)
スタンド(アンテナベース)

手持ちのアンテナ基台を二つ組み合わせて「コ」の字型にして、元のM型コネクタを装着する穴にパネル装着用BNC-J⇔SMA-P変換ケーブルを固定し、SMA-L型中継コネクタとSMA-MCX変換アダプタを介してSARK-110に接続。
上面には滑り止めシートを貼り、SARK-110に装着しているシリコンカバーとの摩擦で半固定している。
中にウェイトを置けば、そこそこ重量のあるホイップアンテナでも直結出来るだろう。


またもや見えるラジオ…DeepSDR 101

【この記事の所要時間: 1032秒】

最近は大きめ(4インチ前後)の液晶ディスプレイを搭載し、様々な情報をリアルタイム表示してくれる受信機/無線機が主流のようで、自分自身もIC-7300とIC-705の二台を使用している。
コンパクトサイズにもMalachite/Malahite/Malahit(以下、Malachite系と略)のようなDSP SDRレシーバーが有り、今は既に手放してしまったが、かつて「Malachite DSP SDR Receiver HQ」という製品を使用していたことがある。
⇒【今風の見えるラジオ…MALACHITE DSP SDR RECEIVER HQ

手放して暫く経ち、ふと海外の通販サイト(Aliexpress)で見掛けたDSP SDR レシーバーの鮮やかなボディカラーに興味を持ち、前述のMalachite系とは異なるアーキテクチャであることと、何よりも格安な(完全金属製ボディで液晶ディスプレイも大きいのにMalachite系より安い)点に惹かれて購入してみた。

DeepSDR 101(アンテナはSV2CZFのアクティブホイップMWA30)

DeepelecのDeepSDR 101

ディスプレイ4.3インチ(800×480)IPS液晶 輝度調整可
制御方法抵抗膜式タッチ スクリーン + ロータリー エンコーダー
周波数範囲100k~149MHz
復調モードCW、AM、SSB(LSB/USB)、WFM、FMステレオ(ステレオヘッドホン使用時)
周波数ステップ1Hz/10Hz/100Hz/1kHz/10kHz/100kHz/1MHz/10MHz
スペクトラム表示帯域192kHz、128kHz、 64kHz FFT リアルタイムスペクトル表示
アンテナ端子BNC-J、インピーダンス 50Ω、最大入力電力 -20dBm
リファレンス発振器TCXO 26MHz ±0.5ppm
サンプリングレート16bit
イヤホン端子φ3.5mmステレオ
内蔵スピーカー最大 3W、4Ω マルチメディア スピーカー
充電端子USB Type-C、5.0V/2A
消費電流約 250mA @ 5V
内蔵バッテリー容量5000mAh/3.7V、18.5Wh
使用可能時間約10~12時間(出力音量とディスプレイの明るさによって変動)
メモリ機能99 チャンネルをプリセット、局名等のテキスト(2行)/周波数/復調モードを記憶
※CSVフォーマットのため、Excel(互換アプリ含む)やテキストエディタで編集可
サイズ横136×縦74×奥行22mm(突起物含まず)
重量約310g
主な仕様

構成品

付属のセミハードケース
収納状態
構成品一式

本体と付属品が収納出来るPVC製のセミハードケースが付属している。
この手のケースは黒色が一般的だけど、付属品は濃紺色が実に色鮮やかで新鮮。

他の付属品は、一枚紙の説明書(英文/中文)、折り畳みスタンド、スタイラスペン、液晶保護フィルム、ロッドアンテナ(7段・最長70cm)、USBケーブル。
液晶保護フィルムはディスプレイにジャストサイズなので、本体を開けて作業すると綺麗に貼れる。

外観

前面

鮮やかなメタリックブルー(水色っぽい)のボディ、ツマミ(ロータリーエンコーダー)が一つだけ、アンテナ端子がBNCといったところが、外観上でMalachite系と大きく異る部分。
また、表示は一見Malachite系と似ているが、復調モードなどの各種設定がスペクトラム表示の上に有り、また受信レベルメーターが無く数値(dBm)表示のみといった点が直ぐに判る違いだろうか。

右側面

前述の通り、ツマミ(ロータリーエンコーダー)は一つ。
下方に向かって、通電/充電インジケーターLED、USB-A端子(5V出力…大容量内蔵バッテリーを活かしてモバイルバッテリーとしても使える)、電源スイッチ、USB-C端子(充電/通信用)。
Malachite系の電源スイッチは押しボタンの長押しで反応が悪いとなかなか電源OFFに出来ない場合も有ったが、これは単純なスライドスイッチなのでON/OFFともに簡単。

左側面

アンテナ端子はBNC…SMAに比べて着脱が容易で頑丈なので、これは嬉しい。
下がφ3.5mmのミニプラグ端子で、ステレオイヤホン/ヘッドホンを使えばFM放送をステレオで聴くことが出来る。

背面

ブロックダイアグラムがプリントされている。
Webサイトに記載されているものはアンテナ端子とLNAの間に受信帯域毎のフィルター群が記載されているが、こちらでは省略。
プリントだけの省略なのか、回路そのものも省略されたのかは不明。(前者であって欲しい)

操作系

チャンネル(メモリ)選択1〜99
周波数設定100k~149MHz、最小ステップ1Hz
※タップすることでテンキーで直接入力も可能
スピーカー音量(SPK)0~35dB、1dBステップ
イヤホン音量(EAR)0~35dB、1dBステップ
復調モードCW、LSB、USB、AM、WFM、STE(FMステレオ)、I/Q
AGC設定OFF、SLOW、MID、FAST
基準レベル(REF)-99~99dB, 1dB step
バックライト輝度(LCD)1%~99%
IFゲイン-12~67dB, 1dB step
スペクトラム表示スタイル設定緑色塗り潰し、緑色線のみ、青色塗り潰し、白色塗り潰し
スペクトラム帯域幅設定RF スペクトル (192kHz、128kHz、64kHz) およびオーディオスペクトル (64kHz)
ウォーターフォールエリア設定ウォーターフォールまたは音声レベルグラフ(x1 / x8 / x64 振幅)
ロータリーエンコーダーで設定出来る項目

搭載されているロータリーエンコーダーは一つ。
押すことで項目を選択し、回して設定を変更する。
尚、エンコーダー短押しで選択出来る項目は、上の表で「チャンネル(メモリ)選択」から「復調モード」までの5項目。
その他はエンコーダーを押しながら回して選ぶ必要があり、結構手間が掛かる。
尚、単に長押ししていると、その時点のチャンネルの現在の周波数と復調モードを上書き保存するため、うっかり書き換えてしまう恐れが有る。

せっかくのタッチパネルなのにタッチ操作で設定出来るのは周波数のみ。
他の機能もタッチで選択⇒ロータリーエンコーダーで設定が出来れば遥かに使い易くなるのに…何故こんな仕様にしたのか理解不能。
ロータリーエンコーダーの押し込み操作を多用するのでヘタリが心配。

周波数入力画面

周波数入力画面はNanoVNA等でもお馴染みのタイプ。
キャンセルは無いが、何も入力せずにバックスペース「⇐」をタップすれば設定を更新することなく戻る。

試用

操作系はかなり癖があり、各種機能をタッチパネルでダイレクトに選択・設定出来るMalachite系に比べて、使い勝手はお世辞にも良いとは言えないが、良く聴く局を予め登録しておいて選んで聴く・同じ局を良く聴くのであればさほど気にならないか。

肝心の受信性能は同じアンテナ・同じ時間帯で比べた感じではMalachiteよりやや良好で、音質的にも聴きやすいと感じた。
ただ、中波帯で強力な局(自宅ではJORF 1422kHz)の近くではスペクトラム表示上にゴーストが出易い。

バッテリーの持ちはMalachite系と比べて明らかに上。
以前使っていたMalachite DSP SDR Receiver HQではこのDeepSDR 101と同じく5000mAhのバッテリーに換装していたが、使用時の消費が大きいことに加えて未使用時の消費も結構大きく、気づいたら空…なんてことがあった。

時刻の精度もMalachite系と比べて優秀で、設定してから結構経つが数秒程度のズレに収まっている。

メモリ機能は便利

メモリ内容表示(右端)

このラジオは局を探して聴くというよりも、予めメモリ登録した局を選んで聴くスタイルを想定しているようだ。
メモリ(チャンネル)は99有り、局名(メモテキスト…上の写真では右上の緑文字)/周波数/復調モードを保存出来る。
メモテキストは上下二行で、それぞれ最大で中国語6文字または英語12文字表示出来る。
(中国語が可能であれば日本語の漢字も或る程度は表示出来そうな気もするので、今度試してみよう。)
局名の他にも放送曜日や時間帯を入れるのも便利。
このメモリ情報はCSV形式のため、Excelや互換アプリ、テキストエディタで作成・編集出来る。
DeepSDR 101をパソコンにUSB接続しロータリーエンコーダーを押しながら電源をONにすると、外部ストレージとして認識されるためファイルを直接編集することも可能。
また、チャンネル切替でメモリを呼び出す他に、チューニングしていて登録されている周波数と合致するとメモリ内容が表示されるという、いわば双方向の動作になっている。

メモリファイル(channel.csv)

スピーカー音量が大きい

スピーカー音量(SPK)/イヤホン音量(EAR)

上の写真ではスピーカー音量は最小(消音ではない)・イヤホン音量はオフ(消音)にしているが、この状態でもスピーカーからの音がかなり大きい。
受信強度や、基準レベル/IFゲインの設定によってもかなり変動するが、基本的に大きすぎる。
また、AGCの挙動が今ひとつ怪しくアテにならず。(海外のユーザーレビューでもAGCが使い物にならないと酷評されている。)

イヤホンの音量調整は多少まともだけど、スピーカーの音量がどうにも大きすぎるので対策を思案中。

内蔵スピーカー

内蔵スピーカーとフロントパネルの間に5mmほどの隙間があるので、ウレタンスポンジを詰めて減音を試みたものの、吸音素材であっても5mm程度の薄さでは殆ど効果が無く、僅かに籠もった程度。

内部(スピーカー周辺)

それならスピーカーと直列に抵抗を入れてみる?…可変抵抗なら音量調整も容易になるし…と考えてみたものの、果たして単純に抵抗を直列接続しても良いものか。
それに、現状では可変抵抗を実装するスペースが無い。(理想はイヤホン端子の横辺りにツマミを設けたい。)
スピーカーを横にずらせば小型ポテンショメータ(9mm角)なら実装出来そうだけども。
というわけで、ひとまず検討継続。

さて、今後はどうなる?

本製品の登場は2022年8月。
その後ファームウェアアップデートの予定が告知されたが、現時点(2023年2月)で未だ出ていない。
メーカーのサイトを見ても昨年秋以降の新たな動きが無く、本製品に関する情報も出ていないため、もはやこのまま終息してしまうのではないかと内心思っている。
ユーザーフォーラム的な場でも以前は操作性の改善要望や機能的な問題(AGCや音量)の報告が挙がっていたが、今では何ら動きが無いことに対する批判がチラホラ有る程度で閑散としている。
Malachite系とは異なるアーキテクチャだし、ファームウェアの更新で機能の改善や拡張など大いに期待できるだけに、このまま終わってしまうとしたら非常に惜しい。

祝♪ファームウェアアップデート(FW 1.0.1)

予告からかなり待たされたが、2023年4月に待望のファームウェアアップデート

  • ADC入力の減衰量は0dB/-6dB/-12dBの3段階で設定可能。
    入力信号が強い場合、ATTをオンにしてADCのオーバーロードを防ぐことが可能。
  • タッチスクリーンのクイック操作に音量調整と周波数変更を追加。
  • ハードウェアAGCをソフトウェアAGCに変更し、IQゲインが一定しない問題を解決。
  • 音量調整範囲を拡大。
  • エンコーダーを長押しすると、保存されたチャンネル情報をクリア可能。
  • その他問題の改良。

以前より要望が上がっていた「音量と周波数のタッチ操作」「AGC動作の改善」「音量調整の改善」が取り入れられている。
特に音量調整が実用的になったことが非常に嬉しい。

さて、本機は既に廃番になっているようで、公式サイトでは新たな情報が無くなり、ショップ(AliExpress内公式含む)でも殆ど見掛けず、稀に見掛けても販売価格がかなり値上がりしている。(自分が公式ショップから購入した際の3倍以上…。)
一方で、ボディカラーが異なる別製品(いわゆるコピー品)が公式以外から出ている模様。


tinySA ULTRA 導入

【この記事の所要時間: 543秒】

NanoVNAに続いて数年前から話題になっているコンパクトなスペクトラム・アナライザ tinySA …その上位モデル tinySA ULTRAを購入した。
ULTRAは未だ国内販売されていないため海外通販…購入先は公式サイト内でも推奨されている「Zeenko store on AliExpress」。
ULTRAのBad Cloneが出回っているという話は未だ見聞きしないけど念の為にね。
発注は1/3…その時点での配送予定日は1/21だったが、一日前倒しで一昨日(1/20)届いた。

tinySA ULTRA

開封

化粧箱

エアキャップで何重にも包まれ、更にクッション封筒に収められていて、化粧箱の傷みは皆無。
なかなか高級感がある。

構成品

tinySA ULTRA本体の他に:
・接続ケーブル(SMA-P⇔SMA-P)×2本
・USBケーブル(USB-A⇔USB-C)
・中継コネクタ(SMA-J⇔SMA-J)
・ロッドアンテナ(SMA-P、短縮時10cm/伸張時30cm)
・ピック状スタイラス付きストラップ(丸ゴム紐製)

ファームウェアアップデート

FWアップデート適用後(v1.4-31⇒v1.4-40)

Bad Cloneはセルフテストの特定項目がNGになるため、テストを回避してOKを見せるように改竄された偽ファームウェアが搭載されており、正規のファームウェアに入れ替えてテストすることで判定できるという。
尚、公式サイトには「デバイスが正常に機能しているのであれば、ファームウェアをアップデートする必要は無い」と記されているものの、入手したULTRAの搭載バージョンから短期間の間にリビジョンが結構上がっていたので(v1.4-31⇒v1.4-40)、アップデートすることにした。

最初、公式サイトに記されている「bin ファイルと dfu-utilを使う」手順を選択したが、ULTRAをUSB接続してDFUモードにしてもPC(GPD P2 Max Windows10)から全く認識されず先に進めない。
USBケーブルを換えてみたものの改善せず。
PCから認識されないのであれば「bin ファイルと STM32CubeProgrammerを使う」手順も同様に不可。
何か解決策や他の手段は無いものか…とネットで調べてみると、「tinySA-App」(公式サイト内でも紹介有り)というPCコントロールアプリを使う方法が見つかった。
⇒『tinySA Firmware Update(v1.1-32-g3c79a47)』(JH1LHVの雑記帳)

アプリは単独起動出来るのでインストール不要、ファームウェアアップデートの手順も簡単…ということで早速試してみたところ、呆気無く完了。
無事アップデート出来た。

※手順:
 ①DFUモードにしたtinySA ULTRAをPCをへUSB接続する。
 ②tinySA-APPを起動し、①で接続したCOMポートを選択する。
 ③ウィンドウ上部のメニューバー中程にある【▼▼】をクリックする。
 ④サブウィンドウ内左寄り中程にあるフォルダアイコンをクリックしてファームウェアファイルを選択する。
 ⑤tinySA ULTRAへの転送とアップデートが自動実行される。
 ⑥正常終了したらメッセージに従ってtinySA ULTRAの接続を解除する。

※注意点:
 ・tinySA ULTRAのDFUモードへの移行は、ジョグダイヤルを押しながら電源をONにする。
  この際、画面は何も表示されず真っ暗なままで、電源LEDは赤色点灯する。
 ・拡張子が「dfu」のファームウェアファイルを使用する。

セルフテストとレベルキャリブレーション

セルフテスト完了

ファームウェアアップデート後のセルフテストは全項目問題無し。
当然だけど、不自然にスキップ(何かやっているようなフシが無く「Pass」だけ表示)するなんてことも無し。

キャリブレーション完了

詳細は未だ良く判っていないけれど、とりあえず問題無く完了。

液晶保護フィルム貼り付け

エレコムの4.5インチ用液晶保護フィルム

専用の保護フィルムは無いので(ノーマルモデルの方は既に専用品が国内販売されている)、近いサイズの汎用品を流用。
ULTRAの仕様では画面サイズは4.0インチとのことなので、手持ちの4.0インチ用保護フィルムが使えるかと思ったら、短辺側が明らかに短くて使えなかった。
実際に測ってみると、ケースの開口部サイズで短辺側を合わせると4.3インチ用が合いそうだけど、未だ微妙に短い。
ケースを開けて液晶ディスプレイで直接測ってみたところ、短辺側は4.5インチ用がちょうど同じサイズで、長辺側は1cm切り詰めるとジャストサイズになる。

ケースを開けた状態

四隅のネジを抜けば簡単に三枚おろし(前面ケース、基板、後面ケース&バッテリー)に出来る。
上の写真で基板を裏返せば液晶ディスプレイが露出するので、保護フィルムを貼り付ける。
ケースを付けたまま貼り付けるのに比べて遥かに容易。

貼り付け完了

数多くの機器の保護フィルムを貼ってきたけれど、その中でも上位に来るほど綺麗に貼れた(自画自賛)。

収納ケース

収納ケース

ULTRA本体と各種付属品をまとめて収納出来るケース。
以前、HiGOLE GOLE1 Pro用に購入した任天堂DS LL用ケースの使い勝手がなかなか良く、ULTRAのサイズや付属品も無理なく収められたので、同じ物の色違い(ファスナー部分)を購入した。
⇒【[HIGOLE GOLE1 PRO] 関連小物いろいろ

内部ポケットにULTRAを収納

このケースには取り外し可能な内部ポケットが有る。
GOLE1 Proはやや大きくてこのポケットは使わずスポンジでスペーサーを作成したが、ULTRAはちょうど良い感じに収納出来る。

カートリッジポケット

ゲームカートリッジ用のポケットはアッテネーターや変換/中継コネクタを収めるのにちょうど良い。

ポケット

蓋側のポケットはマチが有るので、ケーブルやアンテナなどやや嵩張る物を収納出来る。

元が技術屋(ハードウェア設計・開発)なので、測定器には特に興味がある。
信号という見えないものを見る面白さを体験出来るのが測定器というツール。
もっとも専門はデジタル伝送とプロセッサ系で高周波の経験は余り無いけれども。

さて、コイツは何に使おうか。(本末転倒)


ACアダプタ用電圧/電流計を作成

【この記事の所要時間: 648秒】

一般的なACアダプタには、スイッチング式/トランス式(安定化、非安定化)といった種類が有る。
スイッチング式>トランス式(安定化)>トランス式(非安定化)の順で発生ノイズが少ないため、オーディオ機器や無線機器ではトランス式(非安定化)を使うことが多い。
ただ、非安定化トランス式ACアダプタは出力電流と機器の消費電流の差によって出力電圧が変動し、消費電流が少ない機器に大電流出力の物を使うと出力電圧が表記電圧より増大し、機器の規定入力電圧を超過する恐れがある。
大が必ずしも小を兼ねない。
但し一方で、機器の消費電流が著しく少ない状況(たとえば内蔵バッテリーが満充電状態で追加の電力消費が無い場合など)では、出力電流が低い非安定化トランス式ACアダプタの方が出力電圧が大きくなるケースもあるため要注意。

ACアダプタが付属していなくて、且つ、メーカー推奨のACアダプタ(純正オプション)が不明な場合や、付属品やオプション品がスイッチング式のためノイズの少ないトランス式(非安定化)に置き換える場合など、機器の消費電流が分かれば、たとえば次のようなサイトを参考にして適合するACアダプタを選定する。
⇒【トランス式非安定化ACアダプタの出力特性/マルツ

もし機器の消費電流が分からない場合は…測定するのが確実。
両端がDCプラグ(オス/メス)の中継ケーブル的な物を作り、途中に測定点(端子)を設けてテスターで測れば良いだろう。
もしかして、そういう用途の小物(製品)が既に有ったりしないだろうか…と調べたら、さすがにそのものズバリの製品は無かったが、市販の電圧/電流計を使ったACアダプタ用電圧電流計の自作記事を見つけた。
⇒『ACアダプタ用電圧電流計』(高田馬場の組み込み屋さん-電子工作、回路設計、ファーム TIPS)

大変判りやすい記事なので早速参考にさせていただき作成してみた。★情報公開に感謝します★

ACアダプタ用電圧/電流計

外観

タカチのABS製ケース(SW-85B)を使用し、前面に電圧/電流計を装着、後方からDCケーブル(入出力)を出している。
DCプラグはオス/メスとも、手持ちで最も多い外径φ5.5mm/内径φ2.1mmを選択…もし他のサイズで計りたい場合はサイズ変換アダプタ(5.5mm/2.1mmから変換するアダプタは多種出ている)を使用する。

使用した電圧/電流計はDER EE/DE-2645-05RR
・動作電源電圧:DC 4.5V〜24V(被測定電源から供給可、この場合は電圧測定範囲がDC 4.5V〜24Vになる)
・電圧測定範囲:DC 0V〜100V(測定誤差:0.5%±2dgt、分解能:0.1V)
・電流測定範囲:DC 0A〜999mA(測定誤差:1%±3dgt、分解能:1mA)
・自己消費電流:約20mA

測定電流が1Aを超える場合は、同じシリーズで10Aまで測定出来るDER EE/DE-2645-02に交換する。(コネクタの差し替えだけで交換可。)
・動作電源電圧:DC 4.5V〜24V(入力電源から供給可、この場合測定範囲はDC 4.5V〜24V)
・電圧測定範囲:DC 0V〜100V(測定誤差:0.5%±2dgt、分解能:0.1V)
・電流測定範囲:DC 0A〜10A(測定誤差:1%±3dgt、分解能:0.01A)
・自己消費電流:約20mA

内部と底板

電圧/電流計にDCケーブルをコネクタ接続しているだけの単純な構造。
写真ではわかりにくいが、DCケーブルを通している穴にはグロメット(ゴムブッシュ)を嵌め込んでいる。
コネクタは大きい方(3P)がVHタイプ、小さい方(2P…片側のみ使用)がXHタイプ。
底板には滑り止めのゴム脚を装着。

底板内側

ケーブルに引っ張られて動くため、底板の内側には鉛板のウェイトを貼っている。

実測

CommRadio CR-1

規定入力電圧

規定の入力電圧は6V〜18Vとかなり広い。

使用ACアダプタ(トランス式非安定化タイプ)

元々ACアダプタは付属しておらずメーカーのオプション設定も無いため、ネット上で見つけた機器の大まかな消費電流をもとに下記のサイトで適合しそうな出力電流を調べて、該当するトランス式非安定化ACアダプタを探した。
⇒【トランス式非安定化ACアダプタの出力特性/マルツ

アイコー電子のVSM-1282、出力電圧12V/出力電流800mA。

電源OFF時

電源OFF時は電圧15.9V/電流164mAで、規定入力電圧の範囲内。
電源がOFFでも流れているのは内蔵バッテリー充電のためだろうか。
(仕様で電源がONじゃないと充電されない…と何かで見た記憶があるけれども…はて?)

電源ON時

電源ON時は電圧15.7V/電流217mAで、こちらも入力規定電圧の範囲内。
充電しながらの使用なので、ほぼ最大値に近いと思われる。

⇒【COMMRADIO CR-1 … 10年ぶりの再会

AOR LA400

規定入力電圧

規定の入力電圧は15V単一表示、増減の変動範囲は不明。

使用ACアダプタ(トランス式非安定化タイプ)

こちらは付属品。
アイコー電子のVSM-1232、出力電圧12V/出力電流300mA。

電源OFF時

電源OFF時の電圧は18.2V…規定入力電圧の約二割増し。

電源ON時

電源ON時は電圧16.0V/電流93mA、規定入力電圧との差は一割未満…許容範囲か。

⇒【受信用アンテナ新調 AOR LA400

Jim M-75(VHF/UHFプリアンプ)

規定入力電圧

規定の入力電圧は12V単一表示、増減の変動範囲は不明。

使用ACアダプタ(トランス式非安定化タイプ)

付属は無く、メーカーオプションも無いが、海外のショップで12V/300mAのACアダプタが推奨品として紹介されていたので、手持ちに有った同等出力のACアダプタを流用。
アイコー電子のVSM-1232、出力電圧12V/出力電流300mA。
但し、推奨品はスイッチング式のため、トランス式非安定化タイプでは出力電圧が大きくなりすぎるかもしれない。

電源OFF時

電源OFF時の電圧は17.6V…規定入力電圧を五割近く上回り結構大きい。

電源ON時

電源ON時は電圧16.8V/電流32mA、規定入力電圧との差は三割超…ちょっと宜しくない。
許容範囲は不明だけど、もう少し出力電流が少ないACアダプタに換えた方が良さそうだ。
とはいえ、300mA未満のトランス式非安定化ACアダプタは見聞きしたことが無いので…スイッチング式で妥協するしかないかも。

【追記 2023/1/10】低出力ACアダプタへ交換

トランス式非安定化タイプで12V/100mA出力のACアダプタが出てきたので、交換することにした。

iCOM BC-74J

アイコムのハンディトランシーバ用だろうか、型番で調べてみたところ既に廃番になっている様子。

変換コネクタ(外径φ3.5mm/内径φ1.35mm⇒外径φ5.5mm/内径φ2.1mm)

ACアダプタの出力プラグは細いタイプなので、対象機器に合わせて変換コネクタを使用する。

電源OFF時

規定入力電圧(12V)に対する増加は二割未満。

電源ON時

規定入力電圧(12V)に対して約一割増し…これくらいなら許容範囲かな。