Bambu Lab A1 miniいろいろカスタマイズ … 防振脚を装着

【この記事の所要時間: 231秒】
Bambu Lab A1 miniに防振脚を装着

初めての3Dプリンター「Bambu Lab A1 mini」を昨年末に購入して以来、試行錯誤しながら様々な小物を作成してきて少々気になってきたのが、たまに見られるプリントの粗さ。
表面が僅かにささくれだった様になり細かい糸状の物が引っ掛かっていてなかなか取れない、少なくない数の「すが立った」様な細かい穴が開く、積層痕とは異なる微妙に波打った様に見える…などなど。

A1 miniは、それなりに頑丈なサイドテーブルの上に滑り止めシートを巻いた厚さ5cm/重さ4kgの木板を重ねて、その上に設置している。
プリント時の振動が床に大きく伝わったりA1 mini自体が動くことは無いものの、むしろ抑え込んでいることで振動の逃げが無くなってプリントに悪影響を及ぼしているのでは?と考えた。
対策を調べると3Dプリンターの下(脚部分)に装着して振動を吸収する「防振脚」が有ることを知り、その中から、設置面積が比較的広く、如何にも振動を吸収してくれそうな構造の製品を購入した。

組み込まれたスラストベアリングとTPU製ダンパーで横方向の振動を吸収・緩和する仕組み。

防振脚を装着

A1 miniの底部には四隅に小さめのゴム脚が4個・中央寄りに大きめのゴム脚が4個装着されているので、小さい方のゴム脚(4個)を取り除き、防振脚上部の凹凸を合わせて装着する。
※前方左右と後方二個はそれぞれ嵌合部分の形状が異なるため要注意。

装着した防振脚

素材は、トップ/ボトムカバーとコア(A1 miniが直接載る部分)がPETG・内蔵ダンパーとフィート(設置面に接触する部分)がTPU。
尚、この製品はスラストベアリングを上下から押さえる円板が裏表逆に実装されている個体が有るらしく(購入者レビューで複数の指摘有り…正しくは溝の無い面がベアリングに接する)、念のため全て分解して確認したところ該当品が一つ有ったので修正した。

プリント比較

プリント比較(左:装着前/右:装着後)

防振脚の装着後は表面のささくれや細かい穴が見られなくなり、平坦で滑らかさが増している。
尤も、同じデータ/設定/フィラメントを使用したとはいえ、室温や湿度・フィラメントの温度や乾燥具合など細部までは合わせられなかったので、あくまでも御参考ということで。
ただ、その後も幾つかプリントしてみて、全体に大きく改善したと感じている。
プリント中、A1 miniの振動は防振脚で見事に吸収され、設置面には殆ど伝わっていない。(かなり激しく動いているケースでも設置面に触れた際に僅かな振動を感じる程度。)