uConsole … トラックボールからトラックパッドへ

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Last Updated on 2026/03/07 by りょう

トラックパッドへ換装したuConsole

uConsoleにはポインティングデバイスとして超小型(ボール径約Φ5.5mm)のトラックボールが搭載されている。
ただ、小さい故か操作性が今一つらしく、コミュニティフォーラムでもモジュールやボールの交換など改善策・事例が投稿されている。

幸いに自分の個体は当たりだったのか、工場出荷状態のトラックボールで細かい移動から大きな移動まで快適に操作出来ている。
それでも更に良くなるのなら…とフォーラムで紹介されていた評判の良いモジュールを試してみたものの、元々のモジュールの方が良かったという結果に終わった。
もしかすると暫く使っていたことによる「馴染み」も有るのかもしれない。

そんなわけでトラックボールについては特に不満を感じていなかったが…或る時フォーラムでトラックパッドへの換装記事を見掛けた。
製品として実際に販売され、早々に試した(もしかすると先行評価版かも?)方による絶賛高評価を見て、是非試してみたい…と購入を決意。

改版や再生産を待って注文し、先日届いたので早速換装してみた。

uConsole keyboard+ trackpad

フロントパネル

Front-Case-Model A: black color/all Black without any letter or color

純正フロントパネルのトラックボール開口部をトラックパッドに合わせて削って使うことも出来るが(この削り加工用に棒ヤスリと開口部の型も添付されている)、トラックパッドに対応した高品質のパネルも販売されていたので併せて購入した。
今回購入したのは純正パネルと同じ一枚構成品(モデルA)で、他にディスプレイ部分とキーボード部分に分割している二枚構成品(モデルB)も用意されている。
アルミCNC製でハードアルマイト処理、黒一色でレタリングなどは一切入っていない。

キーボード

Trackpad-keyboard: Trackpad-keyboard-black V1.1(表面)
Trackpad-keyboard: Trackpad-keyboard-black V1.1(裏面)

キー配列は純正キーボードと同じで、トラックボールの部分がトラックパッド実装に変わっている。
尚、本キーボードはBluetooth接続による単体使用も可能で、裏面にはBluetooth回路が実装されているがバッテリーやアンテナ、シェルなどは別途必要。
今回はuConsoleへの組み込みなのでBluetoothは使用しない。

裏面(写真内上端)に有る四本のポゴピンでメインボードと接続する。

トラックパッドモジュール

トラックパッドモジュール(左下は裏返した状態)

9mm角(タッチ面は8mm角)の超小型トラックパッドモジュール。
キーボードには予備を含めて二個添付されているが、更に補修用として追加で二個セットを購入した。(通常使用では二個あれば十年はもつとのこと。)

調べてみたところBlackberry用のトラックパッドモジュール(HDW-38608-001)らしい。
そういえば標準仕様のトラックボールもBrackberry用だったような…。

スペーサー類

3Dプリント製のスペーサー類
  • 左側(白色×二個、赤色×三個) ※色による違いは無い。
    キーボードとトラックパッドモジュールの間に挿入するスペーサー。
    上面の一辺だけ斜めにカットされており、その辺をフレキシブルケーブル側に向けて装着する。
  • 中央(大きめの物×二個)
    純正フロントパネルのトラックボール用開口部をトラックパッドに合わせて角孔に加工する際の型(治具)。
    フロントパネルの裏側からトラックボール用開口部に合わせて嵌め込み、表側から見て白い部分が僅かに覗く程度に削る。
  • 右側(小さめの物×二個)
    純正フロントパネルの加工した開口部に嵌めるスペーサー。
    (多分…Webの商品ページにも製品にも説明が一切無いので実際は不明。)

純正品との比較

フロントパネル

左が純正品

CNC製によるエッジのカッチリ感やハードアルマイトの滑らかな表面仕上げは明らかに今回購入したカスタム品が上。
純正品は実際の製法は不詳だがダイキャスト製のような外観と塗装仕上げに感じられる。
純正品も当初はオールアルミCNC製でハードアルマイト処理を予定していたが、諸般の事情によりスペックダウンしたとのこと。
(重量が嵩むというのが一番の理由だったように聞いているが実際はコスト面も大きかったのだろうと思う。)

キーボード

左が純正品

純正品ではトラックボールが有る位置に四つの丸穴が並んでおり、その中央にスペーサーを嵌め込む。
丸穴の左側に有る小さなコネクタにトラックパッドモジュールのフレキシブルケーブルを接続する。

組み込み

トラックパッドモジュールを装着

純正品でトラックボールが有る位置に四つの丸穴が並んでおり、その中央にスペーサーを嵌め込む。
スペーサーの上面は一辺だけ斜めにカットされており、その辺をフレキシブルケーブル側に向けて装着する。(上の写真では左に向いている。)
トラックパッドモジュールはスペーサーの上に置いているだけで、フロントパネルを装着することで固定される。

純正のキーボードラバー(左)とディフューザーシート(右)はそのまま流用

トラックパッドモジュールを装着したキーボードの上に、ディフューザーシート⇒キーボードラバーの順に重ねて置き、最後にフロントパネルを固定すれば完成。
コミュニティフォーラムでは有志作成のディフューザーシートが幾つか紹介されていて、純正品より光拡散が良く効果が高い物も有る。

使用感

起動するとトラックパッドの周囲が白く発光する

元のトラックボールで不満は無かったとはいえ、トラックパッドに換えたことで動きの滑らかさと細かい操作のし易さが格段にアップした。
トラックパッドはプッシュ操作にも対応しており、軽く長押しすると右クリックと同様にコンテキストメニューが表示される。

トラックパッドが最大の目玉機能だけど、実はキーボードの操作感も向上している。
純正のキーボードでは一部のキーがやや押し難く、押し方が浅いと入力されないことが稀にあった。
このトラックパッド用キーボードでは全てのキーが純正品と比べて軽めで、割と浅めに押してもしっかり入力される。
尤も、純正品が使用に伴ってヘタっていた可能性もあるが…改善したのは確か。

フロントパネルのエッジがカッチリした形状とハードアルマイト処理による表面仕上げの良さにも大満足。(見た目は大事。)

一方、こんなことも…

フロントパネルの厚さが増した

今回使用したカスタムフロントパネルは純正品に比べて0.5mm程度厚く、嵌め込んで装着する「コーナーガード」と「マルチアンテナマウント用サポートクリップ」が使えなくなってしまった。

後者は直ぐに修正して再造形(3Dプリント)したが、前者は所有の3Dプリンタではプリントが難しいため修正版をプリントサービスへ依頼するか・自分でデザインしてプリントするか思案中。

コントローラーボタンの扱いが変わった

純正キーボードではコントローラーボタン(A/B/X/Y)は外部ジョイスティックと同等の扱いになっており、「AntiMicroX」を使うことでキーボードのキーに割り当てることでアプリケーション起動などを実現していた。

このトラックパッド対応キーボードでは既存のキー(Aボタン⇒Aキー/Bボタン⇒Bキー/Xボタン⇒Xキー/Yボタン⇒Yキー)に固定で割り当てられてしまい、「AntiMicroX」では認識されないためアプリケーション起動に使えない。

元々このコントローラーボタンは余り需要が無いのかコミュニティフォーラムでも話題に上ることが少なく、更にこのトラックパッド化もどちらかといえばマイナーなカスタマイズなので、自分と同じ構成と目的(キーを割り当ててアプリ起動に使う)で今回のような悩みを持つ人は残念ながら殆ど居ないのではないだろうか?
自分で出来る回避策を探しつつ、純正と同じ仕様に変更されることを期待しよう。
(ファームウェア改修による対応は実現可能だと思われるが…QMKのような一般的なオープンソースのファームウェアではないので余り期待は出来ないかも。)

回避策が見つからず変更も為されないとなったら純正構成へ戻すことも考えよう。
トラックパッドによる操作性向上とコントローラーボタンの活用による操作性向上のどちらが自分にとって優先かといえば…やっぱり後者かな。
尤もその前にコントローラーボタンによるショートカットが出来ない環境(従来の操作環境)に慣れてしまう可能性も…。

【後日談:2026/02/20】
一週間ほど使ってみて…ポインティングデバイスとしての操作性は元のトラックボールに比べて明らかに大きく向上した。(元も良かったけれど、それ以上に良い。)
アプリケーションの実行やシャットダウン/リブートなどメインメニューを辿って操作するのも苦にならないほど。
これならショートカット(ランチャー)が使えなくても実用上の不便は無さそう。
もちろん、現時点で無用の長物であるコントローラーボタンを活用したい気持ちは強いけれども。

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