ループアンテナ新調 … Field_ant MK-7AM

【この記事の所要時間: 818秒】

自宅でのメインアンテナはMLA(マグネティック・ループ・アンテナ)。
以前は「Alexloop Walkham Premier」、そして今は「UltraLight Magnetic Loop antenna MC-20」を愛用している。

いずれも収納時はコンパクトに収まり組み立ても容易。
そしてMLAの特長として環境ノイズに強い。
都市部の集合住宅なんてノイズに囲まれているようなもの…そんな前住居(鉄筋集合住宅で周囲には屋根にソーラーパネルを設置した戸建てが何軒か有り、近くには鉄道が2路線と高圧送電の鉄塔も点在)の室内設置でも5Wの出力で全国と交信出来た。(HFのFT8なのでこれくらい当たり前か…。)
現在は木造戸建てだし近所にソーラーパネルを含めてコレといったノイズ源も無く、同じ室内設置でも状況は更に良いはず。

ただ、QRP向けということで最大入力は20W(FT8などデジタルの場合は10W)とささやか。
現在はIC-705(最大10W)/FT-818ND(最大6W)との組み合わせなので問題無いが、いずれ増強したいという希望もある。

屋外へのアンテナ設置は今直ぐには難しいので、 これまでの実績や感触から室内設置でも十分使えると判断しているMLAが望ましい。
そしてFT8でも50Wに耐えられるMLAが欲しい。(移動局免許のためそれ以上は不要。)
海外メーカーなら該当する製品が有るものの…元々高価なことに加えてこの円安だし、サイズを考えると更に高額の送料が加わって到底無理。

そんな中、とある国内製品「Field_ant MK-7AM」を知った。
7MHzから28MHzまでの全てのバンドに対応し、100Wの連続キャリア可(とはいえFT8だと半分の50W程度に抑えたほうが良いかな)。
バンドの切り替えはコンデンサーユニットの交換で行い、バンド内のチューニングはモーター回転により調整しリモート操作…FT8ならバンド内での移動は殆ど無いのでさほど手間は掛からないだろう。
購入者レビューでは性能や使い勝手などなかなか好感触。
けして安価ではないものの、内容を考えれば納得出来る…と購入した。

右上の小さいループは受信専用MLA(AOR LA400)

直径1m(正確には97cm)は流石に大きい。

スタンド

AlexloopやMC-20は軽量(約1kg)なのと運用時のみ組み立てていたため、スタンドには三脚&一脚を使用していたが、MK-7AMは少し重い(約1.4kg)上に分解を想定していない構造で常時設置する形になるため、スタンドもやや頑丈で容易に動かせる物にした。
キャスター付き台車の上に、BS/CSアンテナ用室内スタンドを載せて、スタンドにMK-7AMを固定している。
キャスターのお陰で移動や回転が楽に行え、使用しない時は部屋の端に片付けている。
ちなみに、台車と室内スタンド底部の直径は共に35cmで一体感が有る。

台車は縁が1cmほどの幅で盛り上がっており、室内スタンドも底部の接地面は縁から1cmほどの幅なので、移動時に滑り落ちないよう室内スタンドの底部にはゴム足を貼り付けている。
上の写真はDyson Pure Cool&Hot Linkで使用している同型品。

コモンモードフィルタ

MK-7AMの接続ケーブル(M-P)は50cmほど。
室内設置のため他機器への影響を抑える目的で延長ケーブルにはコモンモードフィルタを入れている。

固定コンデンサー

各バンド毎に交換使用する固定コンデンサーが4種類付属している。
上の写真は7MHz帯時、この形態で下側のパックのみにすると10MHz帯対応になる。
他には14MHz帯用と18MHz帯用、何も装着しない場合は21MHz帯/24MHz帯/28MHz帯に対応する。
取り付けは4箇所(固定用2箇所、配線用2箇所)の蝶ネジ留めのため交換には若干の手間が掛かり、バンド移動を頻繁に行うような運用スタイルには余り向かないかな。

可変コンデンサー

モーター(固定コンデンサー取り付け部分の背面に有る)で長ネジを回転してU字部分を上下させることでチューニングを行う。
この構造がトロンボーン(管楽器)のスライド管に似ていることから、本アンテナは「トロンボループ」と呼ぶらしい。

コントローラー

モーターに加える電流の極性を変えることで回転方向を切り替えて、モーターに取り付けられた長ネジの回転で可変コンデンサーを上下に移動する。
使用されているトグルスイッチは傾けた側で固定されるオルタネイト型だが、操作性向上のため手を離したら中点に戻るモメンタリ型に交換しているユーザーも居るとのこと。
オリジナル状態の電圧(4.5V…単3乾電池×3本)であればモーターの回転もさほど速く無く、オルタネイト型でも最良点を大きく行き過ぎることなく調整出来ている。

チューニング

アンテナアナライザーで測定中(実際の調整時は横に向けて確認し易くしている)
ALCが振れ過ぎていたので、この後適正レベルに調整した

アンテナからのケーブルを同軸切替器を介してIC-705とアンテナアナライザー(RigExpert AA-55 ZOOM)に振り分けている。
チューニングは先ずコントローラーを操作してSWR値が最小になるように調整し、必要に応じてアンテナ自体を細かく移動することで更に下げている。
比較的容易に1.0x辺りになり、IC-705のSWRメーターでは殆ど振れない。

運用

運用風景
FT8CNで運用中(Galaxy Tab Active 3…IC-705とはWLAN接続)
PSKReporterでの状況表示

FT8運用(7041kHz、10W)で全国に届いている模様。

ほぼ同じ位置に設置して同様に調整をしたMC-20と比べて、飛び/受け共に実感出来るほどの大きな差は感じないが、こちらのアンテナの強みはなんといっても最大入力の余裕…今後パワーアップした際にこそ真価を発揮するだろう。
容易に分解出来ない代わりに全体的な強度が有るので、設置したままにしておけるという強みも大きい。

PC環境構築(ワイヤレス接続でWSJT-Xを使う)

FT8CNで気に入っているのは、コンパクトなAndroidタブレットでIC-705とワイヤレス(WLAN)接続して運用できるという手軽さ。
ワイヤレス接続は手軽さ以外にもUSB接続で起こりがちな「受信時のノイズ混入」や「送信時の電波回り込みによる誤作動」を回避出来るという非常に大きなメリットが有る。
ふと、自ブログの過去記事を眺めていると、iCOM純正のリモートアプリ「RS-BA1」に含まれる「iCOM Remote Utility」を介してPCとIC-705をWLAN接続し、WSJT-Xを使う手順をまとめていた。

早速、RS-BA1と光学ドライブ(現行版はUSBメモリに変更されているため不要)を転居荷物の中から探し出し、先ずはRS-BA1をセットアップ。
問題無く使えることを確認し、次は過去記事に従ってWSJT-Xのセットアップ。
IC-705は子機としてWi-Fiルーターに繋がっているため、運用中でもPCやタブレットからは通常通りインターネット接続が出来る。
数年前(2020年6月)の記事で、当時最新版のRS-BA1やWSJT-Xの無線機一覧にもIC-705が未だ無く、他機種設定の流用など結構試行錯誤した内容なので、いずれ更新した方が良いかも。

※Tx 4の送出をデフォルトの『RRR』から『RR73』に変更しておく。(【Tx 4】ボタンをダブルクリックすると切り替えられる。

WSJT-Xで運用中(PCとIC-705はWLAN接続)

実際に運用してみると、FT8CNに比べて明らかにデコード率・応答率ともに良く、FT8CNでは応答のリトライが何度か続いて結果交信中断になっていたのがWSJT-Xでは中断はもちろんリトライも殆ど無くなった。
PC(Core i7-13700H/RAM 32GB)とAndroidタブレット(Samsung Exynos 9810/RAM 4GB)の処理能力差も大きく関係しているだろう。

運用時の画面構成:
・サブディスプレイ(上)…WSJT-Xのウォーターフォール画面/PSKReporterサイト
・メインディスプレイ(中)…WSJT-Xのメイン画面/Webブラウザ×2面
・サブディスプレイ(下)…Twitter/メール

ちなみに、WSJT-Xはダークスタイルを使用している。
FT8CN以前はJTDXを使っていて、ダークスタイルが気に入っていたのでWSJT-Xでも使えれば…とユーザーガイド「WSJT-X 2.6.1 User Guide」を眺めていると、ダークスタイルが使用できると判り早速適用。【4.9. ダークスタイル】
デコードハイライトの配色(文字色)を調整する必要が有るが、かなり見易くなった。
尚、アプリ内での設定ではなく、起動時にパラメータを付与することでダークスタイルに切り替える手順。(ユーザーガイドに詳細有り。)

中華製格安ハンディトランシーバ UV-K5 購入

【この記事の所要時間: 48秒】

以前からTwitterなどで時々見掛けていた中国製の格安ハンディトランシーバー。
複数のメーカー/ブランドから様々な製品が出ている。
驚いたのは多機能で割りとしっかりした作りなのに、AliExpressなどの海外通販で全込数千円という安さ‥今は若干値上がりしているものの一時は二千円を切っていたとも。
また、(一部の製品だが)ユーザーレベルで結構弄れることも大きな特徴で、受信範囲の広帯域化やスペクトラムアナライザ表示、モード/ステップ/帯域幅などの追加・変更などを実装した個人作成のファームウェアも多種公開されている。
そうしたファームウェアに入れ替えることで送信機能を無効化し、多機能広帯域受信機として使えることも人気の理由だろう。

受信状況的には今一つな現環境だけども、価格の安さと弄る面白さを感じて先日AliExpressで購入してみた。
同じファームウェアを使用できる製品には「UV-K5 / UV-K5(8) / UV-K6 / UV-5R Plus」といったモデルが有るが、今回は(調べた範囲で)唯一迷彩モデルが有るUV-K5を選択。
UV-K5(8)とは外観デザイン(ディスプレイやスピーカー周り)が異なる程度で機能的な違いは無いとのこと。
UV-K6はUV-K5(8)との違いがよく判らない。(ショップによっては商品名に併記している。)

購入品

製品元箱

同じショップで本体の他に幾つか関連品を購入したので、全て本体の箱に同梱されていた。
包装自体は丁寧だったものの、クッション性の無いビニール袋を元箱の上から直接被せただけだったため若干の凹みが有るが、中身に影響が無ければ無問題。

本体と同梱品

本体の他には、ホイップアンテナ、ベルトクリップ、ハンドストラップ、USBケーブル、充電スタンド、取扱説明書(英文)。

同時購入品①(アンテナ 二種類)

本体のアンテナコネクタがSMA-Pで手持ちアンテナ(SMA-P/BNC-P)を使うには変換コネクタが必要になるため、そのまま装着出来るSMA-Jコネクタのアンテナを一緒に購入。
一本はミリタリー調のタクティカルアンテナ‥写真では途中で折り曲げており、伸ばした際の全長は約45cm。(適合周波数範囲は135~520MHzとの記載。)
もう一本はロッドアンテナ‥最短10.5cm~最長40cm。(適合周波数は144/430MHzとの記載。)
これらのアンテナは国内でもたまに見掛けるけれど少々割高なので、安価に買えるならついでに‥とね。

SMA-P⇔BNC-Jの変換アダプタを使えば手持ちのアンテナを活用出来る。
この変換アダプタは今回利用したショップでは扱っておらず、国内(ヤフオクなど)でも手頃な価格で購入出来るため購入を見送った。

同時購入品②(プログラミングケーブル)

ファームウェアの書き換えやメモリ登録/編集に欠かせないプログラミングケーブル。
付属のCDシングルには恐らくドライバーや関連アプリが収録されていると思われるが使用しない。

電源プラグ変換

充電スタンドのACプラグは海外仕様
変換プラグ(海外仕様⇒日本仕様)
プラグ変換完了

付属の充電スタンドは海外向けのACプラグ。
海外仕様のプラグを切り落として国内仕様のプラグに交換している事例を良く見掛ける。
UV-K5(8)では最初から国内仕様のACプラグが使われているケースも有るとか。(購入時に選択?)
幸いに手元に変換プラグが有ったので使用。

ファームウェア書き換え

カスタムファームウェア書き込み中

WEBOO.DEVさんが公開されているカスタムファームウェアに置き換えて、送信機能無効化/広帯域受信化/メニュー日本語化を適用した。
⇒『UV-K5シリーズ日本語&広帯域受信機化ファームウェア [uv-k5-firmware-rx-jp]』(WEBOO.DEV)
ファームウェアのダウンロードから実機への書き込みまで全てWebブラウザ上で出来るため非常に手軽。
尚、USB接続では自動認識(自動インストール)されて自身でのドライバ追加などは特に必要が無かった。

というわけで

バッテリーもデジタル迷彩(デザートパターン)。
他にウッドランド迷彩モデルが有る。
このカラーリングに合わせてタクティカルアンテナも購入した次第。

現住居では陸(鉄道)・海(国際VHF)・空(エアバンド)いずれも乏しく、IC-R30でも辛うじて空が稀に受信出来る程度で、FM放送も僅かに二局のみ。
実際に受信してみて‥想定通り(^^ゞ
ただ、珍しく受信出来たエアバンドはなかなか良好で音質的にも聴き易かった。
この機種ではAM音声が今一つという評価が多いので、これは想定外。

アマチュア無線…旧コールサイン復活

【この記事の所要時間: 441秒】
復活した旧コールサイン「JR4WDU」

昨年末の転居に伴って様々なサービスの住所変更手続きを行った。
アマチュア無線の局免許も同じく…今回は管轄エリアも変更になるため(1エリア⇒4エリア)、コールサイン自体も変わる。

旧コールサイン調査依頼

最初は住所変更と旧コールサインの割り当てを併せて申請するつもりだったけれど、旧コールサインの割り当てを申請するにはそのコールサインを「持っていた」という証明書類が必要になる。
あいにく当時の局免許状などの明確に証明できる書類は全く残っていない。(何十年も前のことで、その後進学や就職などで長く実家を離れていたし、その間に実家の全面改築も有った。)
調べてみると、当時の住所/氏名、その他参考情報(当時所有していた無線従事者免許番号、旧コールサインでの運用時期)から該当するコールサインを調査していただけることを知り、早速依頼した。
⇒『JARL 旧コールサイン復活

並行して先に住所変更だけ済ませておこうと変更申請。
実は、どんなコールサインが発給されるか!?という、半ばガチャ的な興味も有ったのは否めない(^^ゞ

調査依頼の方は正味一週間ほどで返信が有り、無事確認完了。
4エリアは未だ再割り当てが全くされていないため問題無いと確信はしていたけれども。

先ずは、住所変更完了

住所変更直後のコールサイン「JO4NMG」

先に住所変更申請していた局免許の手続きが完了し、送付用封筒を送って約一週間後に新しい局免許状が届いた。
発給されたコールサインは「JO4NMG」(発給は2023年12月27日⇒届いたのは2024年1月9日)。
もしも語呂が良かったら使い続けてもいいかも…と思っていたけれど残念ながら…。
語呂的な良さや面白さは無く、何かメジャーな略語でも無く(改めて調べてみたら海外企業に同じ略称はあったけれども結構マイナー)、また、「N」と「M」という発音が似ている文字が連続していると言い難いし聞き取り誤りを招き易い。
既に旧コールサイン確認書が届いてコンビニでスキャンしてPDF化済みだったので、即座に旧コールサイン割り当てでの変更を申請した。

そして、旧コールサインへ変更完了

そして届いたのが冒頭の局免許状(発給は2024年1月10日⇒届いたのは2024年1月17日)。
もちろん、その他の記載内容は全く変わらず。

初開局時のコールサイン(もちろん初めて)。
中学生の頃に取得・開局し、実質一ヶ月程度の付き合いだったけれども。(夏休みの始め頃に開局し同じ夏休みの終わり頃には自然閉局⇒その後更新せずに廃局。)
初QSOの相手がアレで(明らかに初心者/年少者を見下していたオッサン…だったらCQに応えるなよ…しかも一発目で応答してきてさ)、それがトラウマになって初っ端からモチベーションだだ下がり、結局慣れ親しんだ(友人も多かった)合法CBへ戻った…ちなみに当時のCB仲間(皆合法)でアマ無線に手を出したのは知る限りでは皆無。

それはさておき、その後就職して仲間内のアウトドア(キャンプ、ドライブ、ツーリング)での連絡用として復活したのが前コールサイン「JJ1NYA」で再開局したキッカケ。(高校〜大学時代には全く興味が戻らず、書籍などの関連情報に触れることも無かった。ちなみに当時熱中していたのはパソコンとサバイバルゲームw)
二巡目の再割り当てだったと思う。
このコールサインも開局の数年後から永らく開店休業(コールサイン維持のためだけに更新していた)が続いたけれど、FT8を知って数年前に実運用を再開した。
こちらも馴染みの有るコールサインだったとはいえ、やはり初めて貰ったコールサインの方が思い入れがあるかな…殆ど使っていなかったけれども(^^ゞ

電波の型式、周波数及び空中線電力は一括表示
同封されていたパンフレット

局免許状を眺めて気付いたのが、「電波の型式、周波数及び空中線電力」の記載が実にシンプルになったこと。
昨年(2023年)9月25日以降は一括表示に変更されたとのこと。
同封のパンフレット「アマチュア局 無線局免許状等に記載される周波数等の一括表示記号」に詳しく説明されている。
「2AM」は第二級アマチュア無線技士免許保有で移動する局、同じ従事者免許保有で移動しない局では「2AF」になる。
移動する局であれば上位の「1AM」と全く同一の内容。

同封されていた厚紙

送付された封筒には局免許状よりやや大きめの厚紙が同封されていて、折り曲がり難いように配慮されていた。
これは先に送られてきた住所変更のみの局免許状も同じく。
こうした配慮が嬉しい。

各種サービスの変更手続き

関連する下記のサービスも登録情報(コールサイン、住所、等)の変更が必要。
eQSL.cc
LotW
QRZ.com

「eQSL.cc」は新コールサインで各種情報を登録して完了、但しメンバーシップの購入はPayPal支払いのみなので保留中(PayPalの個人情報確認がマイナンバー必須になってしまったため)。
ただ、既存のQSLカードデザイン(自分で撮った写真)はそのまま使えるようなので暫く様子見。
前コールサインでお世話になったし(当時はクレジットカードでの支払いも可だった)、これからは復活したコールサインでお世話になるので是非メンバーシップ購入したいんだけどね…。
「LotW」はコールサイン証明書を申請中(局免許状と従事者免許証の表裏面の写真を送付)。
「QRZ.com」は少々手順が複雑なので保留中。

お手軽FT8運用環境

【この記事の所要時間: 627秒】

前環境(元自宅)では一応屋外アンテナ(ATU専用エレメント…2m程度のアルミパイプ)と屋外設置ATU、IC-7300も使用していたものの、主に遊ぶのはIC-705やFT-818NDとMLAやGAWANT系アンテナといったコンパクトな構成。
聳え立つ大きなアンテナや重厚長大な無線機が並んだ光景にも憧れるけれども、一方でこじんまりしたミニマムなセットでの運用も楽しい。

無線機【IC-705】/【FT-818ND

メイン(現在は100%)がFT8運用なのでPCやタブレットとの接続が必須条件。
IC-705はUSBに加えてWi-FiやBluetoothでの接続にも対応しているためワイヤレス接続が可能。(Bluetoothでの接続については未だ成功せず…。)

FT-818NDは本体のみでの接続手段が無く、外部にデジタルI/F(純正オプション、他社/他者製作品)をケーブル接続する煩雑さが有ったが、後部に直結出来る「Pocke IF817Ⅱ」(現行のPocke IF817CはUSBポートがType-Cに変更)のお陰で単体同様のシンプル構成になった。
また、「Pocke IF817G」ではGPS機能が搭載され、FT8で重要となる時刻合わせの高精度化が図れる。

アンテナ【Wonder Wand Wide−Bander mkⅡ(INLINE)

シンプル&コンパクトで性能の評価も高いアンテナとなると、GAWANT系などのエンドフェッド・アンテナだろうか。
特に、FT-818NDの自作折り畳みアンテナ基台に装着した姿は、なかなか良い感じと自画自賛♪

本家GAWANTはスタンダードタイプと7MHz帯対応タイプの二種を持っていて、自分自身でも幾つか製作して主にFT-818NDで試用したが、鉄筋集合住宅屋内(元自宅)という環境では真価を発揮出来ず。
そんな中、情報収集していて見掛けたこのアンテナに興味が出て入手してみた。
今回、この記事を作成する際に久々に使ってみて、以前の環境に比べて受信(FT8デコード)はかなり良好。(送信についてはアマチュア無線局免許の住所変更手続き中のため未確認。)

構成品

構成品
・本体(123✕34✕30mm・突出部を除く)
・ロッドアンテナ(全長130cm)※熱収縮チューブを装着
・ロッドアンテナ用BNC-Pベース
・ワイヤーアンテナ接続アダプタ(BNC-P)
・変換コネクタ(M-J⇔BNC-P)※手持ち品

簡易設定表

このアンテナは1.8MHz~432MHzとかなり広範囲で(耐入力10W…FT8などデジタルだと半分の5Wが目安かな)、使用するバンドをセレクタで切り替えてチューニングする必要があるが、バンド表記がされていないため自分が主に使うバンドのFT8運用周波数での簡易設定表を作ってみた。
FT8運用周波数の覚え書きという意味も有り。

収納用ケース
収納状態

収納用ケースは付属していなかったので、適当な大きさの小物入れを探して、サイズ的にちょうど良さそうなANKERのBluetoothスピーカー用ケースを流用。
ガタつき防止のため、内側(手前)にクッションテープを貼っている。

タブレット【Galaxy Tab Active 3(SM-T577U)

FT8運用に欠かせないのがPCやタブレットなどのデバイス。
以前は「JTDX」や「WSJT-X」を主に使用していたため、Windows-PCやRaspberry Piを使っていた。
Windows-PCはUMPC、Raspberry Piはバッテリー搭載タイプを自作したのでデバイス自体はコンパクトになったが、OSやアプリの起動に時間が掛かることや、タフさ(防水・防塵・耐衝撃・バッテリー稼働時間)に乏しい、といった課題が…。
もっと手軽に使用出来るアプリやもっとタフなデバイスは無いものか。

そんな思案中にたまたま見掛けたのが「FT8CN」というAndroid版アプリ。
このアプリ単体でFT8運用やマップ表示、ログ管理が出来て非常にお手軽。
Androidならデバイスの選択肢が豊富でタフな製品も少なくない、また起動時間やバッテリー稼働時間も十分満足できるはず。
IC-705やFT-818を含む数多くの機種に対応しており、無線機との接続はUSB/WiFi/Bluetoothに対応し、マイク/スピーカーを使った「生音声」での送受信も可。
是非使いたいけれどAndroidデバイスを持っていなかったので、8インチクラスで屋外利用を想定して防水(IPX8)・防塵(IP6X)・耐衝撃(MIL-STD-810H)に優れたGalaxy Tab Active 3(SM-T577U)を選定。

Galaxy Tab Active 3(ARMOR-X保護ケース装着)
Galaxy Tab Active 3(ARMOR-X保護ケース装着)
デジタイザーペン(S Pen)
三種の物理ボタン…中央のホームボタンは指紋認証に対応

国内では正式な取り扱いが無く、入手出来ても高額なため、アメリカのAmazonで購入…快速配送でも格安だった。
選定条件には無かったがデジタイザーペン(S Pen)の使い勝手がかなり良く、手書き認識での日本語入力も全く問題無し。
指紋認証を兼ねたホームボタンなど物理ボタンもかなり便利。
バッテリーの交換が容易で外部給電時にはバッテリー未搭載でも動作可能というのも大きなポイント。

ちなみに、単体でも前述の通り防水・防塵・耐衝撃性を有しているが、更に強固なARMOR-Xの保護ケースを装着している。
重量は増したものの、厚みが増したことで持ち易くなり、ハントループと合わせて使用時の安定感と安心感が大いに向上した。
それに…Peovi外骨格を装着したIC-705と形状イメージやサイズ(横幅)や合っているのも非常に良い感じ。

アプリケーション【FT8CN

前述の通り、アプリ単体でFT8運用やマップ表示、ログ管理などの機能が有り、手軽に運用環境が構築出来る。
スペクトル表示とデコード表示に加えて、世界地図上にグリッドロケーター単位で交信状況(発信/受信)の表示も有り、見ていて楽しい。
また、自身がサーバになり他のデバイスとログ等のインポート/エクスポートが可能で、ログファイルはeQSL.ccなどのログ管理サービスへのアップロードに対応している。

設定自体は非常に簡単で、自分の場合(IC-705でWiFi接続)は下記の項目のみ入力/設定。
①【自分のコールサイン】⇒自局コールサインを入力
②【リグ】⇒「ICOM IC-705」を選択
③【接続方式】⇒「ネットワーク」を選択し、対象のIC-705に接続
※IC-705側のWiFi接続や通信設定、Androidタブレットの音声入出力設定等が別途必要な場合有り。

受信状況
スペクトル表示/デコード表示
マップ表示

今回は受信のみのお試しだけど、過去にIC-705ではUSB接続とWiFi接続・FT-818ND(IF817G装着)ではUSB接続で交信実績が有る。

またまた見えるラジオ…Malahit DSP2

【この記事の所要時間: 1057秒】

つい先月入手した新ラジオ。
AliExpressで購入したが、ショップの在庫確認漏れによる大幅な発送遅れと他国経由の混載配送で当初の配送予定から三週間近く遅れて転居予定のギリギリまで待たされ大いに焦った。
郵便局扱いだったので事前に転居転送を設定しておけば、万が一転居後に届いても転居先まで転送してくれるけれども…。

Malahit DSP2とSV2CZF RF-MWA30が常用コンビ

DSP SDR系はこれで三台目

Malahit/Malachite系は以前持っていた「Malachite DSP SDR Receiver HQ」(以下、HQと略)に続いて二台目、DSP/SDR系は「DeepSDR 101」(以下、101と略)も加えて三台目になる。


HQはバッテリーの持ちが今一つだった(2000mAhから5000mAhへ二倍以上に大容量化したものの、未使用時の自然放電が多いのか期待したほどの改善が見られなかった)ことや、本体直結アンテナ使用時に手で持った場合と離して置いた場合の受信差が大きいことが難点だった。
その後入手した101はバッテリーの持ちが格段に良く受信差も小さかったものの、エンコーダーが一つだけなので変更項目(周波数や音量調整、各種パラメータ、等)の選択が都度必要なことと、タップ操作に対応している項目が少ないなど操作性が今一つだった。
操作性については明らかにHQ>101、ちなみに内蔵時計の時刻精度については101>HQだった。

今回DSP2を購入したのは、まずは何よりもデザインに惹かれたから。
HQと101は汎用のアルミ打ち出しケースが使われていたのに対して、DSP2はアルミ削り出しのシャープなデザイン。
HQ系のUIなので操作性の不満は無く、機能と性能はHQから大きくアップしている。
本体直結アンテナを使用した状態で手で持たずに机上に置いてもしっかり受信する。
バッテリーの持ちは三週間ほど前に満充電して、その後時々使用しながらもまだ八割程度(4.0Vを僅かに下回っている)残っているほどで悪くない。
時刻精度については101には及ばないもののHQよりは良いかな?といった感じ。

構成品

構成品一式

・EVA製セミハードケース
・ユーザーズマニュアル…英文ながらカラー印刷で図が多用されているため判り易い。
・ロッドアンテナ…SMA-Pコネクタ
・タッチ操作用スタイラスペン
・ハンドストラップ
・アルミ製折り畳みスタンド
・充電/PC接続用USBケーブル(USB-C⇔USB-A)
・ソフトポーチ
・液晶保護フィルム…残念ながらサイズが合わず
・交換用エンコーダーノブ…アルミ製
・ゴム足

常備品

付属品の中で使用するのはマニュアルとロッドアンテナ、USBケーブルのみなので、これらとmini/micro-whipアンテナ✕二本にSMA-J⇔BNC-P変換コネクタを本体と合わせてセミハードケースに収納している。

セミハードケースのポケット部分

ポケットはマチが有り、先に挙げた常備品一式が無理なく収納出来る。

セミハードケースのメインコンパートメント部分

DSP2を収めてもまだ余裕が有るので、Bluetoothアダプタ(トランスミッター)と片耳Bluetoothイヤホンも収納出来そう。

主な仕様

受信周波数範囲10kHz~380MHz/404MHz~2GHz
受信モードAM(MAG/SAM/SAM U/SAM L/SSB(USB/LSB)/DSB/CW/NFM/WFM
CW Decode/FT8/RTTY
スペクトラムスコープ表示範囲192kHz/96kHz/48kHz
感度0.3μV 最大1GHz
動的帯域幅82dB
アンテナ端子50Ω(Bias-T対応)/ハイインピーダンス(10kHz~30MHzのみ)
いずれもSMA-Jコネクタ
各種機能プリアンプ/アダプティブノイズリダクション/閾値ノイズリダクション/
ノイズキャンセラー/自動ゲイン制御/自動ノッチフィルター/FMステレオ/アナログステレオ/RDS互換/イコライザー
内蔵バッテリー3.7V 5000mAhリチウムイオンバッテリー
サイズ130✕95✕30mm
ボディCNCアルミ製
Bluetooth機能無し
上から、ステレオイヤホン端子/USB-C端子(充電/PC制御)/インジケーターLED/スタンバイスイッチ/マスタースイッチ

単体使用の他に、USB-C端子に接続したPCからHDSDRを使った制御も可能。
スタンバイスイッチを長押ししてOFFにすると、Malahit/Malachiteシリーズでお馴染みの「73」のモールスコード「ーー・・・ ・・・ーー」が流れる。
スタンバイはその名の通り一時的なON/OFFのため、長期間使用しないのであればマスタースイッチをOFFにする。
思うに、HQの電源スイッチ(一つだけ)はこのスタンバイの方だったのかも…。

FWバージョンは2.40 beta

発売当初のFWバージョンは「2.30 TEST」でTESTという文言からいろいろ取り沙汰され、ユーザーによるアップデートの検証などもされた模様。
入手した機体は最初から「2.40 beta」にアップデートされていた。

バージョン表記の上に【BT connect】という気になる機能ボタンが有り、名称から恐らくBluetooth関連と思われるものの、タップしても特に何も反応せず他の機器からも全く認識されない。
調べたところ現時点では未実装の機能とのことだが、将来的に実装されたとしてもBluetooth機能無しを明示している本機では使用できない(はず)。
単体でBluetoothイヤホンが使えると非常に嬉しいけれど…残念。

背面下部に記された概略仕様

Bluetooth機能無しの通り、国内外の関連する保証マークは無し。

ちょっと外見カスタマイズ

まずはBefore

購入時の状態(保護フィルム、エンコーダーノブ、SMAコネクタカバー)

液晶保護フィルムの貼付

外に持ち出す可能性やタッチ操作が有る機器では液晶ディスプレイに保護フィルムを貼るのがもはやお約束で、このDSP2も当然対象。
HIGOLE GOLE1 PROやLukos Ultrawide Monitorのように出荷時点で貼られている保護フィルムのまま使うことも有るが、このDSP2に貼られていたのは磨りガラスかと思うほどの透明度の低さと、最低限の保護程度(気泡や埃混入、ズレや一部剥がれ有り)だったこともあって早々に貼り替えた。
液晶ディスプレイのサイズを実測し、最も近い「エツミ FUJIFILM X70専用保護フィルム E-7265」を選定。
指触りが良く、低反射タイプなのも気に入っている。
ケースを開けて液晶ディスプレイを露出出来る構造であれば、フリーサイズの保護フィルムをカットして使うという方法もあるが、DSP2は分解する手間が結構掛かりそうなので見送った。

エンコーダーノブの交換

回転操作部(ボリューム、スイッチ、エンコーダー)が有る機器では、デザインや質感、サイズのバランス、操作のし易さ…などの理由からノブ(ツマミ)を自分の好みに合わせて交換することが多い。
このDSP2のオリジナルノブはアルミ製で質感的には悪くないものの、光沢感や本体とのバランス(高さ)が少々合わない気がして交換実施。
交換用のアルミ製ノブも付属しているが、こちらも光沢有りで背が低めのため今一つ好みじゃない。
手持ちの中から艶消し黒で少し背が高いアルミ製ノブを選んで交換してみた。
・サイズ:直径Φ17mm✕高さ17mm 軸サイズ:Φ6mm (ローレットタイプ)

左二個:オリジナルノブ 右二個:交換したノブ

アンテナコネクタのBNC化

もちろんコネクタそのものを交換したわけではなくSMA-P⇔BNC-J変換コネクタを装着しただけ。
普段常用する「50Ω」側ではBNC接続のアンテナを使うことが多いため、変換コネクタを装着したままにしておきたい。
ただ、DSP2のアンテナコネクタ(SMA-J)は結構長く、アンテナや変換コネクタを装着した際に根本の部分が結構長く余ってしまう。
見た目的にも強度的にも不安なので、手持ちのラバーワッシャーとOリングを使ってスペーサーにした。
・ラバーワッシャー…内径Φ6mm/外径Φ13mm✕厚さ1mmを三枚使用
・Oリング…内径Φ10mm/外径Φ13mm✕線径Φ1.5mmを一個使用

今まで見た中でもトップクラスに長いアンテナコネクタ(SMA-J)
アンテナコネクタの間にはセレクトインジケーターが有り、50Ω選択時は緑色/ハイインピーダンス選択時は青色に点灯する
(Bias-Tを有効にしたままハイインピーダンス側を選択するとマニュアルには無い黄色に点灯する)
SMA-P⇔BNC-J変換コネクターを締め込んだ際の隙間
SMA-P⇔BNC-J変換コネクタ、ラバーワッシャー、Oリング

アンテナコネクタのカバー

アンテナコネクタ(SMA-J)には元々カバーが装着されているものの、黄色で目立つ上に長さが短いため、手持ちのネジプロテクター(ボルトなどの先に装着して保護するゴム製カバー)を現物合わせでカットして流用した。
・ネジプロテクター…内径Φ5mmを一個もしくは二個(両コネクタの場合)使用

そしてAfter

ノブ、変換コネクタ、カバーを黒色で統一したことで引き締まった感じになった

ゴム足の装着(底部)

DSP2の底部(立てて置いた場合)は前後が少し凹んで段差があるため今一つ安定感に乏しい。
その段差部分に合うように手持ちのゴム足をカットして貼り付けてみた。
ちなみに、カットした理由は…そのまま全て貼るのには数が足りなかったため(^^ゞ
液晶ディスプレイを上に向けるように置く場合には裏面にもゴム足を貼り付けると良し。

たまたま持っていた、ノートPC(ThinkPad)用のゴム脚をカットして貼り付け

使用感

mini/micro-whip系アンテナ(SV2CZF RF-MWA30と自作品)

せっかくのコンパクトなラジオなのでアンテナも出来るだけコンパクトなもの…というわけでこの二本を専用ポーチの中に同梱している。
元自宅ではどちらのアンテナもノイズやビートが目立って実のところ余り使い勝手は良くなかったが、実家ではどちらも低ノイズでビートも無くかなり使える。
この形式のアンテナは周囲環境に大きく影響されるとのことなので、環境ノイズが多い集合住宅と、少ない戸建ての違いだろうか。
また、元自宅では自作品の方が少し良かったのが実家では逆転…ちょっと残念(^^ゞ 
中波帯~短波帯のやや低い周波数を対象にしている自作品に対して、RF-MWA30は短波帯全域に加えてFM放送も割りと入るので(仕様ではFM放送帯は抑止しているそうだけど…)、重宝している。

Malahit DSP2とSV2CZF RF-MWA30
Malahit DSP2と自作品

サイズ(全長)は自作品の方がやや短いけれど、幅が倍近いことや変換コネクタなどで凸凹した外観からRF-MWA30の方が遥かにスッキリした印象になる。

元自宅と実家で実際に使ってみて。
元自宅では受信できる局は中波放送/短波放送/FM放送とも多いが、RF-MWA30や自作アンテナでは個々の受信状況は今一つだった。
信号は強くてもノイズやビートが被ってきて了解度が低い。

一方、実家では受信できる局(特に中波放送とFM放送)自体は少ないものの、ノイズが少なくビートが無いため非常に聴き易く、信号が弱い場合でもハッキリ聴き取れることが多い。
KTWRとHCJBを聴いた場合も受信状況の大きな向上を実感した。
これは、CommRadio CR-1とAOR LA400の組み合わせでも同様。

CNCアルミ製(内部写真を見ると結構肉厚)で重量があるおかげか、落ち着いた雰囲気の聴き易い音質。