Last Updated on 2025/10/21 by りょう

転居前(横浜在住時)はAFN TOKYOが非常に良好に受信出来たのでほぼ一日中聴いていた。
転居後も受信状態が良い時には聴いているが、遠距離なこともあって常に安定しているわけではなく、最近はインターネット配信で聴くことが増えた。
インターネット経由なので良好だけども、聴くにはネットアクセスが出来てWebブラウザが使えるデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)が必要になり、特に就寝時のながら聴きは難しい。
普通のラジオ感覚で聴きたい。
そういえばインターネットラジオ(受信機)という製品が有ったことを思い出した。
以前はデスクトップタイプといったやや大型の物が主流だったけれど、もしかするとコンパクトタイプも有るかも…と探してみると、中国のメーカー(Choyong Radio)から何機種か出ている。
その中から、「A8W」というモデルを選択した。
世界各国の4万以上のネットラジオがプリセットされているし自身での登録も可能なので、AFN TOKYOのインターネットラジオも聴けるかも…と期待。
AFN系列であれば他国でももちろんOK。
いつものようにAliExpressで購入するつもりだったが、AmazonJPでAliExpressの最安値より更に安くて配送納期(中国発送)がほぼ同じ出品を見付けたのでそちらを購入。
その後改めて見てみると、AmazonJPの方は二割ほど値上がりしてAliExpress相場よりやや高めになっていた。
ちなみに自身の購入時には特にセール対象などにはなっていなかった。
パッケージ
外箱


本機を含めて同社製品(LC90/LC90M/LC100/LC86/LC80/A8W/A9)の技適取得対象はWi-Fi(2.4GHz)とBluetoothのみのため、4Gについては日本国内での使用は不可となる。
Twitter(現X)でのコメントで教えていただきました。(多謝♪)
尚、本機ではBluetooth機能は使われていないが、ハード的に対応していればファームウェア更新などで使えるようになったりしないかな?(期待)
構成品

本体は薄いシートでラッピングされている。
付属品はユーザーマニュアル(英文)、充電ケーブル(USB-A⇒USB-C)、オーディオ変換ケーブル(USB-C⇒3.5mm 3極)、ハンドストラップ。

付属のオーディオ変換ケーブルはDACチップが用いられていないアナログ(パッシブ)タイプ。
よく見かけるDACチップが内蔵されているデジタル(アクティブ)タイプは使用出来ないので要注意。
アナログ(パッシブ)タイプの変換ケーブルは市販品をなかなか見掛けないので付属していて良かった。

何故か別添付されていたソフトポーチとUSB充電器(USB-A出力、恐らく5V/1A)。
付属品には記載されていないので購入特典的なものかも。
尚、USB充電器は手持ち品を使うため未開封。
外観

縁や角が丸みを帯びていてなんとなく可愛いイメージ。
色は濃い目でややメタリックな感じの紺色(写真ではちょっと明るめに見える。)
右上のディスプレイはタッチ操作には対応していない。
操作はディスプレイの下に並ぶ各種ボタンと右側面のロータリーエンコーダー(上側…下側は音量調整)で行う。
| ボタン(上段左から) | 機能 |
| 【OK】 | 選択の確定/次項目へ進む エンコーダーのプッシュも同様 |
| 【|◀◀】 | 項目選択(←) 検出登録されたFM局を選択 |
| 【▶▶|】 | 項目選択(→) 検出登録されたFM局を選択 |
| 【C】 | 選択の取り消し/前項目へ戻る |
| 【MENU】 | メニュー表示/局の全体選択 |
| 【NEWS】 | ニュース主体の局を選択 |
| 【♪】 | 音楽主体の局を選択 |
| 【♥】 | お気に入りの局を選択 聴取中の局をお気に入りにする/解除する |
| 【☑】 | 自分で登録した局を選択 |
| 【⚙】 | 各種機能設定 |
| 赤色ボタン | 音声認識起動 |

メーカーロゴが記されているのみで特に何も無し。

・電源スイッチ(右)…長押し(約2秒間)することでOn/Offする。
・FM選択スイッチ(中)…FM放送を受信する。※
・TF選択スイッチ(左)…TF(microSD)カード内のファイルを再生する。
※FM放送は海外バンド仕様(87.5-108MHz)のため日本国内では補完放送のみ対応。
自動チューニングで検出し登録された局を選んで聴く。
最新版のファームウェアでは、エンコーダーノブ(右側面の上側)を押すことで「自動登録局選択による選局(ADRSモード)」と「周波数増減による選局(FREQモード)」を切り替えられるようになった。
・ADRSモード:エンコーダーノブで登録局を選択。
・FREQモード:エンコーダーノブで受信周波数を変更する。(100kHzステップ)

・左…TF(microSD)カードスロット(対応容量最大32GB) ※
・右…SIMカードスロット
グローバル版のため国内キャリアにも対応すると思われるが、前述の通り技適対象外のため使用不可。
※格納ファイルの再生以外にファームウェアのOTA(オンライン)アップデート時にも必要。
音声認識による検索時にも必要という情報有り。

・右(使用時は上)…各種選択操作用ロータリーエンコーダー(クリック有り、プッシュSW)
・中…充電/音声出力用USB-Cポート
・左(使用時は下)…音量調整用ボリューム(クリック無し)※
※ボリュームは最小位置を過ぎて回すとスイッチ操作の感触が有り、表示や音声出力が無くなる。
再度音量を上げる方向に回すと表示や音声出力が再開されるのでスリープやスタンバイの様な機能だろうか。
左側面には何も無いため割愛。
主な仕様
| ブランド | CHOYONG |
| モデル | A8W |
| スピーカー出力 | 15W |
| バッテリー | Li-Po 3.7V/2000mAh(103450) |
| ネットワーク接続 | Wi-Fi(2.4GHz)、4G |
| サイズ | 13.89 x 3.2 x 7.19 cm |
| 重量 | 250g |
音声認識検索

音声認識で局を検索する機能が搭載されている。
早速試してみたものの、元々の性能が低い and/or 発音が悪い…ということで精度はかなり低い。
海外(英語ネイティブ)のレビューでも余り良くないという評価だったので、製品スペック的に厳しいのかも。
スリープタイマー
就寝時のながら聴きには欠かせない機能が指定時間後に電源がOffになるスリープタイマー。
本機にも「Play time limit」という名称でこの機能が有り、購入決定の最大理由になった。
設定時間:OFF/10min/30min/60min/90min/120min/150min/180min/240min/300min
日本語表示

日本語(漢字、ひらがな、カタカナ)の表示に対応していて、プリセットされている局や自分で追加した局の名称に使用することが出来る。
自分で局を追加する場合はメーカーサイトで行う。
利用アカウントの作成には使用する製品の固有コード(設定メニューで確認出来る)が必要。
使用感
最初のWi-Fi接続では、Wi-Fiルーターへの接続パスワード入力が狭い画面で一文字ずつ選んで選択する操作のため少々手間取ったが、接続自体は特に問題無くアッサリと。
インターネットへの接続が完了すると自動で日時合わせが行われる。
FWバージョンを確認した際にアップデート通知が有ったので早速適用。
アップデート自体はOTA(ネットワーク経由)で行うが、内部作業で必要なのかTF(microSD)カードの装着を要求される。
早速何か聴いてみよう…と【MENU】を選んで色々眺めていると「ASIA⇒Japan⇒OtherStations」にAFN GO TOKYOを見付けた。
問題無く聴取出来る。
本機を選んだもう一つの大きな理由が自分で局を登録出来ること。
入手したら一番にAFN GO TOKYOを登録する予定だったので、最初からプリセットされているのは非常に嬉しい。
AliExpressの購入者レビューでは「音量を最小(消音の一つ上)にしても音が大きい」をいう指摘を幾つか見掛け、中にはスピーカーに抵抗器を追加して音量を下げたという事例も有ったが、FWのアップデートで適正になった模様。
自分でも改造を覚悟していたので、これもまた実に嬉しい。
音量は必要十分…かなり大きな音が出せてボディのビリつきも特に感じられない。
音質はスピーカーサイズやボディ構造の制約か低域はやや乏しいものの全体的に聴きやすい。
あと、数日使ってみてバッテリー(2000mAh)のもちがかなり良いと感じる。
満充電から延べ三時間ほど聴いてバッテリー残量表示が全く減っていなかった。
尤も、残量表示の変化がリニアとは限らないしステップも粗いので、実際の稼動時間はバッテリー切れまで使い続けてみないと判らないけれども。
同社の別モデル(Voyager G2/A9)は更にコンパクトで、画面がタッチパネルになりBluetoothスピーカー機能も持っている。
バッテリー容量がやや少ない(1200mAh)こととスリープタイマー同等機能の有無が不明だったため今回は選択候補から外したが、いずれ入手したい。

写真(Leica M10-D、Ricoh GRⅢ)、アマチュア無線(JR4WDU)、デジタルガジェット、3Dプリント、ミリタリー(トイガン、小物)…などなど、興味の赴くままに広く浅く細く長く愉しんでいます。


