IC-705 … アンテナ固定思案

【この記事の所要時間: 436秒】

ALEXLOOP WALKHAM PREMIERを購入したことで移動運用時のアンテナ環境はほぼ整った。
ただ軽量コンパクトとはいえ設置用の三脚などを含めるとそれなりの物量になり、設置の労力も伴う。
もっとお手軽に…となればやはりGAWANTやGAWANT-7の出番。
IC-705のアンテナ端子に直結すればポータブルラジオ的な手軽さで運用できる。

アンテナバイポッド使用状態

Whip Bipod(アンテナ用二脚)

IC-705のアンテナ端子を垂直変換

IC-705のアンテナ端子(BNC)は側面から真横に向けて生えているため、L型変換コネクタを介して垂直向きにする。

アンテナが倒れてしまう

このアンテナ端子はBNCで、Mなどのネジ込み固定型と異なり容易に回る。
それがメリットでもあるのだが…こういう使い方では裏目に出てしまい、ちょっとした振動などでアンテナが倒れてしまう。

Elecraft Whip Bipod AXB1

そこで用意したのが、ElecraftのWhip Bipod AXB1
同社製無線機のオプション品で、同じくBNCコネクタに装着したアンテナが倒れないように支える二脚。
アルミ製の脚に樹脂製のパイプホルダ(パイプクランプ)がネジ止めされている構造。

L型BNCコネクタと合体

パイプホルダで付属のL型コネクタと合体する。
本来はBNC-Pの刻みが入った部分に装着するのだが、IC-705では位置が高くなって脚の開脚角度が狭くなってしまうこととパイプホルダが削れるのが嫌で、この位置にしている。
この削れや破損に備えてか予備のパイプホルダが付属している。
尚、写真中のBNC延長コネクタ(BNC-P⇔BNC-J)は付属品ではない。

L型BNCコネクタ

付属のL型BNCコネクタ(左側)は一般的な物(右側)と異なりシンプルな円筒状の形だ。
一般品ではキューブ形状の部分が干渉してパイプホルダの着脱がし難く、今回のような取り付け位置では不安定になる。

IC-705に接続

二脚の開き具合を調整して高さを合わせる。

GAWANTを装着

それほどガッチリ固定されるわけではないが、アンテナが勝手に倒れる心配は無し。
二脚自体はコンパクトなので持ち運びの邪魔にはならず、着脱も容易でなかなか良し。

ちなみに、ホームセンターなどで入手できる汎用ステーとパイプホルダ(パイプクランプ)を組み合わせれば、同等品を作るのは簡単だと思う。
この製品のパイプホルダ部分も汎用品っぽい作りだし。

Tripod Adapter(三脚用アダプタ)

比較的軽量なアンテナであれば前述の二脚で良いが、多少重量のあるアンテナの場合はIC-705へ直接装着するのは安定性やアンテナ端子への負担を考えると少々気になるところ。
なので、ミニ三脚をスタンドとして使う方法を考えてみた。

Elecraft Tripod Adapter AXT1

Whip Bipodと併せて購入した、ElecraftのTripod AdapterAXT1
アルミ製プレートの中央辺りに三脚(雲台)に装着するネジ穴(1/4インチ)、一方の端にはBNCの中継コネクタ(BNC-J⇔BNC-J)、もう一方の端にはネジ(カウンターウェイト用?)がそれぞれ有る。

三脚に取り付けた様子

中ほどのネジを使って三脚(雲台)に固定する。

アンテナ(RHM8B)とラジアルを装着

使用したのはミニ三脚だが、RHM8B程度であれば転倒の心配は無し。
風が強い場合などは、アンテナ端子の対向側にあるネジに重り(カウンターウェイト)を下げる、三脚の脚に重石を載せる、三脚を大きなものにする…で対処出来るだろう。

ラジアルくん

ラジアルくん(BNC用)

三脚をスタンドにした際に使うラジアル線は、ハムショップマッコイさんの「MCR-II(MCR-2)用 ラジアルキット ラジアルくん」を使用。

L型BNCコネクタに装着

ガスホースの接続具のような金具でBNCコネクタ(BNC-P)に固定する。
この状態でBNC-Jとの勘合には全く影響しない。

接続部分

同軸ケーブルとラジアルを接続した様子。

珍しく移動運用へのモチベーションが上がってきた。
実運用再開でFT-818NDを購入した当初は移動運用を考えていたものの、FT8運用にはデジタルインタフェース(SCU-17)が必要だし、持ち回り容易なWindowsPCも持っていなかった。
PCを用意しても、FT-818やSCU-17との接続が煩雑なのが今一つ乗り気になれなかった理由。
IC-705なら単体で良く、PCともWi-Fi(WLAN)接続でOK、そしてGPD P2 Maxという小型軽量強力なUMPCも有る。

ただ、FT8ではなく音声やCWで、特に屋外での運用ならFT-818を選ぶかな。
如何にも無線機然とした見た目や、樹脂製ボディで大きな液晶ディスプレイへの衝撃も気になるIC-705より手軽に扱えそうだし。

ループアンテナ新調 … AlexLoop Walkham Premier

【この記事の所要時間: 448秒】

盆休みの帰省ではIC-705とGPD P2 Maxを携えて、実家(更には近辺移動)でFT8運用をしようかと目論見中。
そうなると欠かせないのが、持ち運びと設置が容易で送受信の性能(ユーザー評価)が高いアンテナ。
当初はGAWANT/GAWANT-7で良いかな…と考えていたが、実家の室内からだと少々心許ない。
とはいえ実家に固定/半固定的なアンテナを設置するのも期間を考えると難しいし…。

そこでふと思い出したのが組み立て式のループアンテナ ALEXLOOP WALKHAM PREMIER。
小型軽量で分解すればちょっとしたビジネスバッグに収まる程度のコンパクトサイズになる。
改めてネット上のユーザーインプレ(主に海外)を片っ端からチェックして、性能と使い勝手が良さそうなことを確認し、納得出来たところでアメリカのショップ DX ENGINEERINGで注文した。
このショップは対応が早く、梱包もしっかり丁寧なことから、以前から度々利用している。
今回もこのコロナ禍で物流に影響が出ている中、実質一週間ほどで届いた。

パッケージ

付属のキャリングケース

製品には収納兼携帯用のキャリングバッグが付属している。
サイズは横40×縦30×厚さ8㎝(実測)で、ショルダーベルトはバックルで着脱可。

収納の様子

バッグの中にはアンテナループと組み立て式ポールがそれぞれ収められている。
キャリングケースは、FT-817/818やアンテナチューナー、小型スタンド(三脚)などのアクセサリを収納する余裕も有る。

構成品

左から、アンテナループ、三分割されたポール。
アンテナループは同軸ケーブル製、ポールはいわゆる塩ビ製パイプかな。
右端のポールには給電ループと無線機へ接続する同軸ケーブル(BNCコネクタ)、右から三番目のポールにはチューニングユニットが装着されている。

組み立て

組み立てた様子

アンテナループの直径は約100㎝、ポールの全長は約110㎝、無線機接続用同軸ケーブルの長さは約300㎝。

三脚取り付け用アダプタ

このアンテナを安定して使用する際には何かスタンドに設置する必要がある。
手軽なのはカメラ用三脚だけど…次なる課題は三脚にどのように取り付けるか…。
調べてみると、まさにALEXLOOPアンテナを三脚に取り付けるアダプタを見つけた。
三脚(雲台)のカメラ装着用ネジに固定して使う物。
あいにく市販品ではないが、3Dプリントデータが公開されているので、ダウンロードしたデータからDMM.makeの3Dプリントサービスで製作していただいた。

アダプタと長ナット

製作を依頼したアダプタと、モノタロウで購入した長ナット。
アダプタは強度を期待してMJF/PA12GBを選択。
長ナットは三脚ネジに合う1/4インチで長さは20㎜、対向辺間は10㎜。

アダプタに長ネジを嵌め込む

アダプタの鍔が有る側には六角形の穴が彫られており、そこに長ナットを嵌め込む。

嵌め込み完了

長ナットの対向辺間が10㎜なのに対してアダプタ側の穴は9.5mmほどなので、樹脂製ハンマーで面一になるように少しずつ打ち込んでいった。
使用中に抜ける恐れは全く無し。

雲台のカメラ装着用ネジに取り付ける

三脚(雲台)のカメラ装着用ネジにねじ込む。

装着完了

緩さもガタつきも無く安定している。
樹脂製だけど一見すると鋳造金属っぽい見た目と触感なのも良し。
強度はかなり高そう。

組み立て

アダプタにポールを装着

三脚に固定したアダプタにポールの下端を被せるように差し込めば装着完了。
すんなり入り、指向方向を変えるための回転も容易だが、ガタは殆ど感じられない程良いサイズ感。

全体像

室内だと結構大きく感じる。

チューニングユニット

対応周波数は7~30MHzで、下端に見えるダイヤルを回すことで大まかにチューニング出来る。
受信しながらダイヤルを回し、音と受信レベルが最も大きくなる位置に合わせる。
また、左上にはチューニングインジケータLEDが有り、チューニングが(大まかに)合っている状態で送信すると緑色点灯する。
ちなみに耐久入力は最大20W。

三脚

三脚と雲台

今回使った三脚と雲台は最近出番が無くて長らく隠居状態だった物。
これを機にALEXLOOPアンテナ専属にしようかな。
・三脚:GITZO マウンテニア G1228
・雲台:ARCA SWISS モノボールB1クイック

試用

IC-705は増設申請中のため先ずは受信で確認。
アンテナを回転させて最もよく入る向きに合わせて、続いてチューニングユニットのダイヤルを調整して、受信レベルと音が最大になるようにする。
ここまでは割と合わせやすい。

続いてFT-818NDを使用して送信時の調整。
この時点でチューニングインジケーターLEDは緑色点灯しているが、SWR計(外付け)でみるとかなり高い。
SWR計の表示を頼りにチューニングユニットのダイヤルを回すが、かなりシビアで、指先を僅かに動かしただけで大きく変わり、SWR計の針が振り切れることも。
そして最も下がって1.5~1.8辺り。
ATUが欲しくなってきた…小型軽量でバッテリー運用出来て、IC-705と連携して使える物。