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ALEXLOOP WALKHAM PREMIERを購入したことで移動運用時のアンテナ環境はほぼ整った。
ただ軽量コンパクトとはいえ設置用の三脚などを含めるとそれなりの物量になり、設置の労力も伴う。
もっとお手軽に…となればやはりGAWANTやGAWANT-7の出番。
IC-705のアンテナ端子に直結すればポータブルラジオ的な手軽さで運用できる。
Whip Bipod(アンテナ用二脚)
IC-705のアンテナ端子(BNC)は側面から真横に向けて生えているため、L型変換コネクタを介して垂直向きにする。
このアンテナ端子はBNCで、Mなどのネジ込み固定型と異なり容易に回る。
それがメリットでもあるのだが…こういう使い方では裏目に出てしまい、ちょっとした振動などでアンテナが倒れてしまう。
そこで用意したのが、ElecraftのWhip Bipod AXB1。
同社製無線機のオプション品で、同じくBNCコネクタに装着したアンテナが倒れないように支える二脚。
アルミ製の脚に樹脂製のパイプホルダ(パイプクランプ)がネジ止めされている構造。
パイプホルダで付属のL型コネクタと合体する。
本来はBNC-Pの刻みが入った部分に装着するのだが、IC-705では位置が高くなって脚の開脚角度が狭くなってしまうこととパイプホルダが削れるのが嫌で、この位置にしている。
この削れや破損に備えてか予備のパイプホルダが付属している。
尚、写真中のBNC延長コネクタ(BNC-P⇔BNC-J)は付属品ではない。
付属のL型BNCコネクタ(左側)は一般的な物(右側)と異なりシンプルな円筒状の形だ。
一般品ではキューブ形状の部分が干渉してパイプホルダの着脱がし難く、今回のような取り付け位置では不安定になる。
二脚の開き具合を調整して高さを合わせる。
それほどガッチリ固定されるわけではないが、アンテナが勝手に倒れる心配は無し。
二脚自体はコンパクトなので持ち運びの邪魔にはならず、着脱も容易でなかなか良し。
ちなみに、ホームセンターなどで入手できる汎用ステーとパイプホルダ(パイプクランプ)を組み合わせれば、同等品を作るのは簡単だと思う。
この製品のパイプホルダ部分も汎用品っぽい作りだし。
Tripod Adapter(三脚用アダプタ)
比較的軽量なアンテナであれば前述の二脚で良いが、多少重量のあるアンテナの場合はIC-705へ直接装着するのは安定性やアンテナ端子への負担を考えると少々気になるところ。
なので、ミニ三脚をスタンドとして使う方法を考えてみた。
Whip Bipodと併せて購入した、ElecraftのTripod AdapterAXT1。
アルミ製プレートの中央辺りに三脚(雲台)に装着するネジ穴(1/4インチ)、一方の端にはBNCの中継コネクタ(BNC-J⇔BNC-J)、もう一方の端にはネジ(カウンターウェイト用?)がそれぞれ有る。
中ほどのネジを使って三脚(雲台)に固定する。
使用したのはミニ三脚だが、RHM8B程度であれば転倒の心配は無し。
風が強い場合などは、アンテナ端子の対向側にあるネジに重り(カウンターウェイト)を下げる、三脚の脚に重石を載せる、三脚を大きなものにする…で対処出来るだろう。
ラジアルくん
三脚をスタンドにした際に使うラジアル線は、ハムショップマッコイさんの「MCR-II(MCR-2)用 ラジアルキット ラジアルくん」を使用。
ガスホースの接続具のような金具でBNCコネクタ(BNC-P)に固定する。
この状態でBNC-Jとの勘合には全く影響しない。
同軸ケーブルとラジアルを接続した様子。
珍しく移動運用へのモチベーションが上がってきた。
実運用再開でFT-818NDを購入した当初は移動運用を考えていたものの、FT8運用にはデジタルインタフェース(SCU-17)が必要だし、持ち回り容易なWindowsPCも持っていなかった。
PCを用意しても、FT-818やSCU-17との接続が煩雑なのが今一つ乗り気になれなかった理由。
IC-705なら単体で良く、PCともWi-Fi(WLAN)接続でOK、そしてGPD P2 Maxという小型軽量強力なUMPCも有る。
ただ、FT8ではなく音声やCWで、特に屋外での運用ならFT-818を選ぶかな。
如何にも無線機然とした見た目や、樹脂製ボディで大きな液晶ディスプレイへの衝撃も気になるIC-705より手軽に扱えそうだし。