ループアンテナ新調 … AlexLoop Walkham Premier

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盆休みの帰省ではIC-705とGPD P2 Maxを携えて、実家(更には近辺移動)でFT8運用をしようかと目論見中。
そうなると欠かせないのが、持ち運びと設置が容易で送受信の性能(ユーザー評価)が高いアンテナ。
当初はGAWANT/GAWANT-7で良いかな…と考えていたが、実家の室内からだと少々心許ない。
とはいえ実家に固定/半固定的なアンテナを設置するのも期間を考えると難しいし…。

そこでふと思い出したのが組み立て式のループアンテナ ALEXLOOP WALKHAM PREMIER。
小型軽量で分解すればちょっとしたビジネスバッグに収まる程度のコンパクトサイズになる。
改めてネット上のユーザーインプレ(主に海外)を片っ端からチェックして、性能と使い勝手が良さそうなことを確認し、納得出来たところでアメリカのショップ DX ENGINEERINGで注文した。
このショップは対応が早く、梱包もしっかり丁寧なことから、以前から度々利用している。
今回もこのコロナ禍で物流に影響が出ている中、実質一週間ほどで届いた。

パッケージ

付属のキャリングケース

製品には収納兼携帯用のキャリングバッグが付属している。
サイズは横40×縦30×厚さ8㎝(実測)で、ショルダーベルトはバックルで着脱可。

収納の様子

バッグの中にはアンテナループと組み立て式ポールがそれぞれ収められている。
キャリングケースは、FT-817/818やアンテナチューナー、小型スタンド(三脚)などのアクセサリを収納する余裕も有る。

構成品

左から、アンテナループ、三分割されたポール。
アンテナループは同軸ケーブル製、ポールはいわゆる塩ビ製パイプかな。
右端のポールには給電ループと無線機へ接続する同軸ケーブル(BNCコネクタ)、右から三番目のポールにはチューニングユニットが装着されている。

組み立て

組み立てた様子

アンテナループの直径は約100㎝、ポールの全長は約110㎝、無線機接続用同軸ケーブルの長さは約300㎝。

三脚取り付け用アダプタ

このアンテナを安定して使用する際には何かスタンドに設置する必要がある。
手軽なのはカメラ用三脚だけど…次なる課題は三脚にどのように取り付けるか…。
調べてみると、まさにALEXLOOPアンテナを三脚に取り付けるアダプタを見つけた。
三脚(雲台)のカメラ装着用ネジに固定して使う物。
あいにく市販品ではないが、3Dプリントデータが公開されているので、ダウンロードしたデータからDMM.makeの3Dプリントサービスで製作していただいた。

アダプタと長ナット

製作を依頼したアダプタと、モノタロウで購入した長ナット。
アダプタは強度を期待してMJF/PA12GBを選択。
長ナットは三脚ネジに合う1/4インチで長さは20㎜、対向辺間は10㎜。

アダプタに長ネジを嵌め込む

アダプタの鍔が有る側には六角形の穴が彫られており、そこに長ナットを嵌め込む。

嵌め込み完了

長ナットの対向辺間が10㎜なのに対してアダプタ側の穴は9.5mmほどなので、樹脂製ハンマーで面一になるように少しずつ打ち込んでいった。
使用中に抜ける恐れは全く無し。

雲台のカメラ装着用ネジに取り付ける

三脚(雲台)のカメラ装着用ネジにねじ込む。

装着完了

緩さもガタつきも無く安定している。
樹脂製だけど一見すると鋳造金属っぽい見た目と触感なのも良し。
強度はかなり高そう。

組み立て

アダプタにポールを装着

三脚に固定したアダプタにポールの下端を被せるように差し込めば装着完了。
すんなり入り、指向方向を変えるための回転も容易だが、ガタは殆ど感じられない程良いサイズ感。

全体像

室内だと結構大きく感じる。

チューニングユニット

対応周波数は7~30MHzで、下端に見えるダイヤルを回すことで大まかにチューニング出来る。
受信しながらダイヤルを回し、音と受信レベルが最も大きくなる位置に合わせる。
また、左上にはチューニングインジケータLEDが有り、チューニングが(大まかに)合っている状態で送信すると緑色点灯する。
ちなみに耐久入力は最大20W。

三脚

三脚と雲台

今回使った三脚と雲台は最近出番が無くて長らく隠居状態だった物。
これを機にALEXLOOPアンテナ専属にしようかな。
・三脚:GITZO マウンテニア G1228
・雲台:ARCA SWISS モノボールB1クイック

試用

IC-705は増設申請中のため先ずは受信で確認。
アンテナを回転させて最もよく入る向きに合わせて、続いてチューニングユニットのダイヤルを調整して、受信レベルと音が最大になるようにする。
ここまでは割と合わせやすい。

続いてFT-818NDを使用して送信時の調整。
この時点でチューニングインジケーターLEDは緑色点灯しているが、SWR計(外付け)でみるとかなり高い。
SWR計の表示を頼りにチューニングユニットのダイヤルを回すが、かなりシビアで、指先を僅かに動かしただけで大きく変わり、SWR計の針が振り切れることも。
そして最も下がって1.5~1.8辺り。
ATUが欲しくなってきた…小型軽量でバッテリー運用出来て、IC-705と連携して使える物。