
A1 miniに付属している簡易ツール(六角レンチ)やメンテナンス用オイル/グリース、交換パーツ、などは元々入っていたチャック小袋のまま一回り大きなチャック袋に入れていたが、そろそろ整理収納したいと考えて手頃なツールボックスを検討していた。
これまでの様々なカスタマイズでお世話になっているデータ共有サイト「MakerWorld」を探すと多種多様なツールボックスが並ぶ。
その中から、ビルドプレートが小ぶりなA1 miniでもプリント出来、作りがしっかりしていて且つシンプルなものを作成することにした。
併せて、メンテナンス時に使用する小物ツールも上記のサイトから選んで作成した。
ツールボックス
Bambu Lab A1 A1 mini Factory Tool Box V2



内部は二段構成になっていて、それぞれ整理収納できるようスペースが型抜きされている。
二個の交換用ホットエンドも収納可。

ヒンジはケース本体(底部・蓋部)と一体成型になっていて同時にプリントされる。
ガタつきや引っ掛かりは全く無く、プリントしただけの状態でも動きは滑らか。

ラッチボタンとスプリングは別パーツとしてプリントされる。
ラッチは蓋を閉めればスムーズに掛かり、ボタンを押し込めばスムーズに解除される。

このラッチ解除ボタンと蓋の表面(左上隅)にはメーカー(Bambu Lab)のロゴマークが別色で入る。
正式?には鮮やかな緑色だけど、手持ちのフィラメントには無いためグレーにしてみた。
蓋の方はそれなりに綺麗にプリント出来たけれど、このボタンの方はなにか焦げたような感じ…。
尚、このラッチボタンが入る部分は割と大きめな開口部のため、プリントの際にはオーバーハング部分を支えるサポートが必要になるが、A1 miniはビルドエリアが狭いためサポートの根元がプリント出来ない。(ツリーだと宙に浮き、通常だとエリア外エラーになる。)
作成者によるレビューには、プリント中に一時停止してホットメルトでサポート(ツリーの根元部分)を補填した…というコメントも見られた。
ヒンジの一体成型もあってケースの底と蓋を同時にプリントするため、エリア上の余裕は全く無し。
サポートの試行錯誤と色々な思案をした結果、オーバーハングを支えるような薄い板を数枚並べてサポート不要にし、プリント後にその薄い板を切除することで対処した。
僅かに切除痕は残ったが、ラッチボタンに隠れて目立ち難い部分なので問題無し。
小物ツール
Print in Place Handles for X1 P1 A1 Allen keys

A1 miniには六角レンチ(アーレンキー)は二種類(H2.0/H1.5)が付属している…が、取扱説明書に記されている物には回し易く持ち手を保護するハンドルが付いているのに実際の付属品は金棒剥き出しの物。
どうやらいつの頃からか簡略化されたらしい。(コストダウン?)
実際には手持ちのレンチを使用するため実用的な出番は無いけれど、ツールボックスの収納する際の収まりが今一つなので、ハンドルのデータを探して作成した。
最初は純正ハンドルに近いデザイン/サイズのモデルを試してみたものの、ハンドル省略以外に短辺も短くされてしまったのかH2.0は短辺が完全に隠れ、H1.5も実用が難しい程度に短くなってしまい、改めてこのハンドルを選んだ次第。
このハンドルはレンチの固定方法が変わっていて、よく見かけるものはハンドルに掘られている溝に後からレンチを嵌め込むが、こちらはプリントの途中で一旦停止し(自動的に停まる)溝にレンチを嵌め込んだらプリントを再開して完全に埋め込む。
このため緩むこと無くしっかり固定される。
潤滑剤塗布用ノズル

A1 / A1 Mini Lube Nozzle – X-Axis Lubrication/A1 / A1 Mini Lube Nozzle – Y-Axis Lubrication

オイルチューブに直接装着し注油と塗布を併せて行えるので効率的で手も汚れ難い。
上記のリンク先⇒https://makerworld.com/en/models/1101250-a1-a1-mini-lube-nozzle-x-axis-lubrication#profileId-1096547
上記のリンク先⇒https://makerworld.com/en/models/1077456-a1-a1-mini-lube-nozzle-y-axis-lubrication#profileId-1068522
Grease Nozzle Syringe – Z-Axis Lubrication

以前はオイルと同様のチューブ入りだったが、こちらもいつの間にか使い切りの小袋に変わった。
シリンジ(上)の中にグリスを充填し、ピストン(下)で押し出すことで塗布する。
一度にこれだけの量を使い切ることはまず無いと思われるので、グリスが残ったままツールボックスへ収納する際にシリンジに装着する蓋、もしくは小袋に封をするようなクリップの作成を検討しよう。
上記のリンク先⇒https://makerworld.com/en/models/1175189-grease-nozzle-syringe-z-axis-lubrication#profileId-1184246