
ブログ記事やヤフオク出品に掲載する小物の写真は適当な背景(敷布)と窓から射す自然光かディスプレイの上に設置したLEDライトバーの明かりで撮影しているが、もう少し綺麗に撮りたい…ということで撮影環境を整備することにした。
背景と照明については撮影ボックスを使えば格段に改善する。
また、手持ちの三脚に角度を変えられる延長ポールを組み合わせれば真上からの俯瞰撮影が出来る。
実は、撮影ボックスは以前も持っていたが、プラダン製のため使用と片付けを繰り返しているうちに折れ線が入ってしまい撮影時に映り込むようになったため、転居の際に断捨離した。
購入から6年間使ったので十分モトは取れたかな。
(USB接続で個別に輝度調整可能なLEDライトだけは残しておけば良かったかも…。)
撮影ボックス

選定条件は俯瞰撮影が可能で、照明用LEDが或る程度多くて輝度と出来れば色温度が可変なこと、LEDの映り込みを抑えるディフューザーも欲しい。
これらの条件を踏まえつつ、悩んだのがサイズ。
大は小を兼ねるとはいえ、余り大きいと当然ながら使うにも仕舞うにも嵩張るし、照明の効率性も有る。
良く撮りそうな小物を想定して概ね40cm四方のサイズを目安にした。
そして選んだのがPULUZのPU5045BAという製品。
・サイズ:幅42×高42×奥行32cm
・実装LED:320個 ※色温度によって点灯パターンが有り、実際は少し減る。
・輝度調整:1~100%/10段階 ※仕様では無段階調整を謳っているが、実際は段階式。
・色温度:3200~6500K/3種類(白色光、温白色光、暖色光)
・ディフューザー:LED直近と少し離れた位置のフレキシブルクロスの二枚。
・上面に俯瞰撮影用の丸窓(閉じられる)が有り、前面も小窓付きのパネルが付属。
ちなみに、「PU5045BA」というモデル名は添付の取扱説明書には記載されているものの、Amazonの商品説明には無く、ネット検索しても全くヒットしない。
パネル

上に見えているケーブルはLED照明用
各パネルはベルクロ(マジックテープ)で貼り合わせる。
パネルには芯が有り、組み立て後は結構しっかりしている。

天面の手前側は庇状になっていてLEDの光が斜め上からも当たるようになっている。


ディフューザー



LED直下に装着するディフューザーは薄めなので、輝度によっては被写体にLEDが映り込んでしまう。
そのため、LEDからやや離れた位置にフレキシブルクロスを装着して拡散するが、フレキシブルクロスを装着すると俯瞰撮影が出来ないため、トレーシングペーパーなどに丸窓を開けた追加のディフューザーを作ろうかと思案中。
また、庇状の部分に実装されているLEDにはディフューザーが掛からないが、フレキシブルクロスを装着すると拡散される。
俯瞰撮影用丸窓と前面撮影用小窓



付属品

背景ボードはPVC製のため、防水性・防塵性・耐シワ性が有り、汚れても手入れが簡単。
装着は背面ボードにあるループに通して手前を底面ボードに引っ掛けるだけなので、一般的な背景紙もサイズを合わせれば使用出来そう。



右上から:輝度Up/色温度切替/輝度Down/電源

色温度の違い



延長ポール&ミニ自由雲台

俯瞰撮影をするには三脚から水平方向に突き出す延長ポールと、そのポールの先端に装着しカメラの向きを自由に調整出来る雲台が必要。
三脚と延長ポールの結合は規格統一されたネジ(3/8″- 1/4″)なので基本的には異なるメーカー間で組み合わせることが出来る。
所有三脚(GITZO マウンテニア G1228)のメーカーからも純正品が出ているが、高価な上に品薄、更に金属製で重いため、別メーカーから選ぶことにした。
三脚と同じくカーボン製で軽量(1.07kg)、サイズも程良い(Φ32mm×400mm)製品「SWFOTO CCB-01」を見つけた。
水平方向(360°)と仰角(±90°/7.5°単位)、突き出し量の調整が出来、それぞれの調整ノブや固定レバーは滑らかに動き、且つ、容易にしっかり固定される。




当初は手持ちの自由雲台を使うつもりだったけれど、一つは結構重量があるため延長ポールの固定部分への負担が気になって見送り。
もう一つは水平方向の回転機構が無いため、ポールに装着した際に斜めになると調整が出来ず、こちらも見送り。
というわけで、小型・軽量・水平方向の回転機構が有るミニ雲台「SmallRig BUT2665」を新調した。
耐荷重は3kg(延長ポールの耐荷重は15kg)と控えめだけど、装着するカメラはコンデジもしくはスマートフォンなので問題無し。


ターンテーブル(延長ポールの刀の鍔みたいな部分)は取り外し可なので、外した方がスッキリしそう。
センターポールの代用的な使い方


延長ポールを垂直にしてセンターポールの代用としても使えるかな?と思ったけれど、三脚側のターンテーブルに僅かながら接触してしまう。
尤も、垂直にならなくても僅か7.5°(仰角の調整単位一つ分)の傾きなので自由雲台で十分吸収出来、実用上は全く影響しないけれども。
小物撮影専用のデジカメ(Olympus STYLUS TG-4 Tough)

今年で購入から10年目…当初はバイクツーリングやサイクリング、山歩き(といっても高尾山辺り)の御伴がメイン用途だったけれども、いつの頃からか小物撮影専用になってきた。
他のコンパクトデジカメを小物撮影用に入手したことも数回有るし、実は今回も撮影ボックスや延長ポールなどのついでに小物撮影用デジカメも新調しようかと思ったりもしたけれど、結局使い慣れたコレに落ち着く。