
KiwiSDR現役復帰
2021年12月にKiwiSDRを導入して前住居では転居までの約二年間ほぼ常時稼働していたものの、他に単体で聴ける受信環境(無線機、受信機、ラジオ)が豊富に有ったので、実際に使用する機会は余り無かった。
一応、DDNSサービスを利用して外部(LAN外)からドメイン名でアクセス出来るようにしていたが、単にアクセス時にIPアドレスを入力するのが手間だったからで、URLは非公開にしていた。
転居後も暫く放置していたのが、ふと思い出して現役復帰することにした。
同じく久しぶりに使うYouLoopと合わせてなかなか好感触。

右側に有る銀色の箱がKiwiSDRで、アンテナ(YouLoop)との間にコモンモードフィルタ(左側のトロイダルコアに巻いた物)とガルバニックアイソレーター(中程の透明パイプに入っている物)を接続している。(左端の水色の物はケーブルホルダー。)
KiwiSDRの上に乗っている青紫色の物はEthernet⇔WiFi変換(WiFiブリッジ)「VONETS VAP11G-300」。
KiwiSDRのLAN接続は有線(Ethernet)のみで、前住居ではWiFiルーターまでの距離があってケーブル接続が難しかったことから導入した。
(当初はWiFi中継機の有線LAN端子経由で接続していたが、中継機の故障に伴いこのWiFiブリッジへ移行。)
それなりに発熱は有るが、この様にKiwiSDRへ重ねた状態で無線機ラックのやや狭い所に設置して約二年間連続稼働していたが、速度低下や途切れ、フリーズ、ノイズ増加などは全く無く、安定動作していた。
現住居ではWiFiルータまで難無くケーブル接続出来たが、実際に有線接続と比べてみるとWiFi接続の方がノイズが少なかった(ウォーターフォール表示で背景…無信号部分がより暗い)。
USB給電のため、KiwiSDRのUSB端子から電源を供給出来て接続がスッキリする。
中央やや下の黒い箱(コモンモードチョーク:大進無線 DCF-RF21-BCL)とその右隣の黒い箱(ガルバニックアイソレーショントランス:AOR GT-1)は、CommRadio CR-1で使用しているAOR LA400のエレメント部とアンプ/コントローラー部の間(同軸ケーブル)に接続している。
外部からのアクセスで利用していたDDNSサービスは転居時に解約したが、やはりIPアドレス入力は面倒…というわけで再度登録。
幸いに元のサブドメインが引き続き使用出来、また、WiFiルータもLAN側は新機器追加を除いて設定を変更していなかったため、直ぐに以前通りにLAN内外からアクセス出来た。
尚、使用しているWiFiブリッジは接続機器(KiwiSDR)のMACアドレスを透過するので、試しにKiwiSDRをケーブル接続しても全く同じIPアドレスが割り当てられる。
YouLoopエレメント延長
実はYouLoopも前住居で使用したことがあるが、今ひとつ効果が感じられなくて一度手放したことがある。
KiwiSDRと組み合わせて手軽に使える非同調型広帯域の室内アンテナ…ということで再度入手した次第。
ただ、オリジナルのアンテナエレメントに使用しているケーブル(RG402×片側1m)はやや変形し難い反面癖が有り、ちょっと細いことも気になって、5D-FB(片側1m)のケーブルに交換した。
前住居と同じく現住居でも窓のカーテンレールから吊り下げているが、受信状況は結構良好で評価見直し&上昇中。
更なる受信状況の向上を目指し、同じケーブルを追加してエレメントの長さを二倍(全周4m、直径約1.2m)にしてみた。




そのままでも或る程度形を保っているけれど、少々不安なためパラコードで支柱の両端を吊り上げている。(取り急ぎ間に合わせで作ったので、いずれパラコードの末端処理をしよう。)
試用感…エレメント延長の効果はこれから
KiwiSDRを現役復帰してYouLoop(エレメント長 1m×2…5D-FBに交換したが長さはオリジナルと同じ)との組み合わせで暫く使ってみて、前住居と比べて格段に良好。
どちらも同じく室内のカーテンレールから吊り下げだけど、鉄筋集合住宅と木造戸建ての違いが大きい様子。
YouLoopのエレメント延長はまだ実施したばかりなので、どれほどの効果(延長前からの向上)があるか?・逆に何かデメリットは有るか?…は暫く使ってみて判断したい。

KiwiSDRは受信帯域(0~30MHz)の全てを一度に表示出来るので、メインディスプレイで見るとなかなか壮観。
ちなみに、KiwiSDRはこのメインディスプレイの後ろ側に設置している。

音量調整を容易にしたく、USB接続のボリュームコントローラーを導入。
ベースとノブはしっかりしたアルミ製で質感が良く、ベース底面には滑り止めが貼られていてケーブルに引っ張られて動く心配は無い。
Windows11 Proでドライバのインストール等は全く無く、接続するだけで即使用できている。
一般的な音量調整ノブは左下(最小)~右下(最大)の範囲で音量を調整するが、このコントローラーのノブは無制限に回転する。(時計回りで音量が大きくなるのは一般的な音量調整ノブと同じ。)
ノブの回転量と音量の増減量の比は三段階の切替が可能。
ノブを押すとミュートになり、再度押すと解除される。
他に再生アプリのコントロール(巻き戻し・再生・早送り)機能も有り。