受信用アンテナ新調 AOR LA400

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前回の記事に書いた通り、自宅での屋外アンテナ増設は実質不可能であり、受信用のアンテナは窓際に吊るしたパッシブMLAや受信機に直接装着したロッドアンテナなど屋内設置のみ。

そのためもあってか屋内アンテナには結構興味があり、目新しいアンテナを見かけるとついつい試してみたくなり、自作したり海外通販で購入することも。

そんな屋内アンテナで以前から気になっていたのが、AOR シールドループアンテナ LA400
10kHz〜500MHzという広帯域対応(同調レンジ:150kHz〜30MHz)、ゲイン20dBのローノイズアンプ内蔵(常時有効)、アンテナ部をコントローラー部と離して設置可…などなど、是非とも試してみたい…と思い立ち探してみるが、ショップでもオークションでもフリーマーケットでも新品はおろか中古も見掛けず。
メーカーの製品紹介ページには『一時製造停止品』と明記されているし、ショップの中には『廃番』『生産終了』『販売終了』などと記されているところもあり、いよいよ入手し損ねたか…とガッカリ。
思えば、探し始める前から稀にオークションで見掛けた時には既に高値になっていたっけ。

AOR シールドループアンテナ LA400

そんな中、たまたま覗いたサイトで運良く新品を見つけた。
販売価格も常識的な金額だったので迷わず購入。
ショップやユーザーのレビューでは微妙な評価も無くは無かったが、アンテナは設置環境にも大きく影響を受けるので、実際に自分の環境で試してみたい、もし万が一ダメでも何かに使えるはず…と。
コンパクトなことに加えて、スタンド等不要でデスクトップ設置出来て分離設置も可、LF~UHFの広帯域対応…巷のコンパクトループには無い特長が何よりも気になるしね。

受信周波数10kHz〜500MHz
同調レンジ500kHz〜30MHz(4レンジ)
非同調レンジ10kHz〜500kHz/30MHz〜500MHz
組立時寸法約312(W)×425(H)×112(D)mm
ループ径300mm
アンプゲイン20dB(ローノイズ)
AOR LA400 概略スペック
アンテナ部(上)とコントローラー部

アンテナ部とコントローラー部はBNCコネクタ(アンテナ部側:BNC-J/コントローラー部側:BNC-P)の嵌合と、両端RJ45ストレートケーブルで接続する。
BNC-P⇔BNC-Jケーブルと両端RJ45ストレートケーブル(一般的なEthernetケーブルと同等)の長い物を用いれば、アンテナ部分を離れた場所に設置して使用することが出来る。

コントローラー部

コントローラー部の前面には、電源スイッチ/受信レンジ切り替え/チューニング(同調レンジのみ)が有り、上面に各レンジの受信周波数範囲が記されている。

付属ケーブル使用
手持ちケーブルに交換
左:付属ケーブル/右:交換したケーブル 共に長さは30cm

コントローラー部とアンテナ部を繋ぐ両端RJ45ストレートケーブル…付属品はやや腰が強く、アンテナ部を回転した際にコントローラー部との接触干渉が気になるため、手持ちのケーブルに交換した。
交換したケーブルは軟らかくて曲げやすく、一端がL型になっているためコントローラー部へ接触しない。

付属ACアダプタ

ACアダプタには手持ちのフェライトコア(パッチンコア)を装着し、L型プラグアダプタ(外径φ5.5mm/内径φ2.1mm)を使用。

FT-818NDに繋いで試用してみた。(場所:自宅室内の床置き、窓からの距離は最短で2mほど/時間:午後1時過ぎ)
在京中波放送局(NHK第一/第二、AFN、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)とラジオ日本、ラジオnikkei(2波)はいずれも「S+」の受信強度、FM放送は受信強度が表示されないが概ね良好、エアバンド(120.5MHz)も最良でS9まで上がる。
昼間ということもあってノイズは少なめ。(夜間は照明や空調など人工ノイズが激増する…。)
設置環境を考えればなかなか良い感じではないだろうか。