古いバックパックが二つ(ドイター)

【この記事の所要時間: 432秒】

たまには身体を動かしたい!…でも急に激しい運動をしても無理な負担を与えるし長続きもしない。
その点、歩くことなら普段から通勤(往復40分程度の徒歩区間有り)や休日の早朝散歩(一時間程度)などでそこそこ継続しているし、身体への負担も比較的少ない。
そうだ、涼しくなったら久しぶりに山歩き(ハイキング)や街歩き(ウォーキング)をしよう!
ノンビリ景色を眺めながら歩けば身体だけではなく心のリフレッシュにもなる♪

と、思い立ったわけです。

幸いに必要な道具やウェアは一通り持っているので、後は行動に移せば良いだけ。
気になるのは…道具やウェアのうち普段から日常使いしている物は良いのですが、長らく使わずに仕舞い込んでいた物がちゃんと使えるかどうかということ。
特に内装(コーティング)が加水分解で変質し易いバックパック類が心配です。

早速以前使っていたバックパックを引っ張り出してチェックしました。

 

古いバックパック(ドイター)

 

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ドイターのトランスアルパイン(左)とクロスエアー(右)です。
共に十年ほど前に購入した物ですので今のモデルとは各部に違いが見られますね。
直ぐに判る違いとして、モデル名が前面上部のメーカーロゴ真下に描かれている…など。 

トランスアルパイン30

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主に山歩き(ハイキング程度)用に購入したものの、実際にその用途で使ったのは高尾山で数回のみ。
普段使いには大きいし、高尾山も人が急増してからは行かなくなってしまったため、こちらも出番無し。
むしろ、仕事…泊まり掛けの出張で活躍してくれました。

資料や携帯測定器/工具、ノートPC(SONY VAIO U101/P)、それにもちろん宿泊道具を詰め込んで西へ東へ出張で飛び回ったものです。
日帰りの予定が5泊になった時には、現地で購入して増えた宿泊道具(着替えなど)も難無く収納…もちろん重くはなりましたが、背負ってしまえばさほど苦になりません。

 

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背面は背骨の左右に当たる位置に並んだ二本の土手状突起が特長。
この突起で背中とバックパックの間に空間が出来、風の通りが良く涼しいですし、固い物を入れていても背中への当りが気になりません。

他に、上下二気室(内部の仕切りを開けて一気室としても使用可)と比較的大きな前面ポケット(二箇所)の使い勝手がかなり良いです。

クロスエアー20

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第一回しまなみ海道サイクリング用に購入しました。
当時は自転車(BD-1ti)にバッグやボトルケージなどは殆ど装着しておらず ((唯一、工具を入れたサドルバッグのみ装着。))、ほぼ全ての荷物を入れて背負っていました。

二泊分(ホテル使用)の着替え、電脳機器(HP/Jornada720、GarminハンディGPS、携帯電話、通信用PHSカード、他)、レインウェア、ペットボトル、その他諸々で結構な重さになり、背中~腰~尻の痛みに悩まされた記憶がいまだに蘇ります。
その痛みと熱っぽさを抑えるために冷却スプレー(エアサロンパス)を多用したせいか、宿で熱を出して早々に寝込んでしまったことも…今となっては笑い話ですが。 ((幸いに翌朝にはすっかり復調。))

前面にはヘルメットホルダーが有り、走行中には脱いだアウターウェア(ウィンドウブレーカー)の収納に便利でした。

 

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背面はメッシュパネルになっていて風通しが良く、残暑のシーズンでしたが背中の暑さや蒸れは殆ど気にならなかったですね。 ((重さとバランスの悪さから来る凝った痛みで、それどころではなかったかも。))

その後は車体にフロントバッグやフレームバッグ、ボトルケージを装着したことで、ポタリングはもちろん二回目のしまなみ海道サイクリングでもこのバックパックを使う事は無くなりました。
身体への荷重やベルト/ストラップでの固定は思った以上に動作の自由を損ねますね。
更に、普段使いにはちょっと大きいのですっかり出番無し。

さて、状態は…

最後に使った後で軽く掃除をして、風通しが良く乾いているクローゼット内に置いていたこともあって内外装とも特に痛んだ様子はみられませんが、内装は危惧していた通り加水分解の兆候が現れ始めています。
指先で触れるとクロスエアーは僅かながらペタペタした感触があります。
トランスアルパインは全く問題無し。

見聞きした限りでは加水分解が一度始まると進行を止めるのはかなり難しい(無理?)様子。
保管の際には、一度裏返して乾拭きした後、乾いた新聞紙を程良く詰めて型崩れを防ぎつつ吸湿させ、風通しが良い屋内に置くのが最良とのこと。
今更ですが、出来るだけ進行を抑えるために手入れをしておきましょう。

また、共にレインカバーが内蔵されていますが一度も使わなかったため汚れや変質(劣化)は見られませんでした。

現役復帰?

トランスアルパインは山歩き・クロスエアは街歩きに使えそうですが、やはり気になるのは内装のペタつき。 衣類や紙類などへの貼り付きや粘着物質移りが心配です。
ひとまず、上に書いた手入れ方法を試してみてから考えることにしましょうか。

 

[note]【2015/07/20】
この記事を書いてから一年弱、風通しが良く直射日光が当たらない屋内で、全てのジッパーを開放して陰干ししていたところ、クロスエアーの内装に変化がありました。
痛んでいたコーティングは変色して一部が細かく剥がれ掛けているものの、ベタつきは全く無し。
撥水性は期待出来ませんが、これなら実用出来そうです。
トランスアルパインは引き続き全く問題ありません。 [/note]