ミニ電動精密ドライバー購入 … Fanttik E1 Max 50 BITS

【この記事の所要時間: 531秒】

小物弄りではサイズが小さめで様々な種類のネジを使うケースが多い。
一般的な「プラス」「マイナス」に加えて、「ヘックス」や「トルクス」も割と多く、他にいわゆる「弄り防止」とされる特殊な形状のネジもたまに有る。
ビット差替式のドライバーセットや精密ドライバーセット、六角レンチ数種で対応しているものの、複数のツールセットを使い分けるのは少々手間に感じていたのと、電動式も使ってみたい…ということで新調。

コンパクトで多彩なビットに対応した電動ドライバーは色々出ているが、その中でトップクラスとも言える付属ビット数の多さ(50種)と、格好良くて使い勝手の良さそうなオールインワンケースの本製品「Fanttik NEX E1 Max 50 BITS」を選択した。
(タイムセールで20%オフ、更にクーポンで1000円オフだったのも大きなキッカケ。@Amazon)

開封

パッケージデザインもお洒落。
付属品(USB充電ケーブル)の収納部分は独立スペース
構成品は本体(中央)、取扱説明書(下左)、USB充電ケーブル(下右)

外観

外装ケース(スリーブ)はアルミニウム合金製で質感が非常に良い。
サイズは180×45×45mm/421g

取り出しはワンプッシュでポップアップ

天面のこのラベル(容易に剥がせる)が貼られた部分を押すと…
ロックが解除されてビット収納ボックスとドライバー本体がポップアップする。
収納する際はボックスとドライバーをそれぞれ軽く押し込むとロックされる。
先にボックスを収納しておくとドライバーは落とし込めば自重でロックされる。
左から、ケース(スリーブ)、ビット収納ボックス、ドライバー本体

ドライバー本体

かなり黒っぽいグレーで、サイズは160×Φ15mm/約60g(ビット未装着)。
後部には電源スイッチ兼トルク切替ノブ。(ノブの周囲には保護フィルムが貼られている。)
L:低トルク(0.05N.m)/鍵マーク:OFF/H:高トルク(0.2N.m) 回転速度:200RPM
バッテリーが切れても鍵マーク位置にすれば手動ドライバーとして使える。
充電端子はUSB-C、後部に有るためケースに収めた状態でも充電出来る。
充電中はUSBポート上のインジケーター(白い丸)がゆっくり赤色点滅し、完了すると白色点灯になる。
満充電で約400本のネジの留め外しが出来るとのことだけど…ネジのサイズや負荷によっても大きく変わりそう。
ペン持ちした際にちょうど指先が当たる位置に操作ボタンが有る。
押している間だけ動作し、前寄りは正転(締める)/ 後寄りは逆転(緩める) 。
ビットは途中まで差し込むと磁力で結構しっかり吸着する。
H4シャンク(六角軸)対応
先端には白色LED(4灯)が装備され、暗い部分での使用が容易。
トルク切替がH/Lの場合は操作ボタンを押すと点灯し、離しても数秒間点灯を続ける。
トルク切替がオフ(鍵マーク)の場合は操作ボタンを押している間だけ点灯する。

ビット収納ボックス

1面
2面
3面
4面
ピンセットとオープナー

収納ボックスは樹脂製で、全側面に多種類のビットとピンセット、オープナー(樹脂製嵌合ケースなどの隙間に差し入れて拡げる物)が整然と収められている。
ビット(とオープナーも?)はスチール(S2鋼)製で収納ボックスに埋め込まれた磁石に吸着されているので容易には脱落せず、使う際にはビットの先端を押し下げると梃子の要領で後部が持ち上がり取り出し易い。
(ピンセットはステンレス製なので吸着はしないが、自身の反発力で固定されている。)

先端形状種類数内訳
6種PH0000、PH000、PH00、PH0(長)、PH1(長)、PH2
6種SL1.0、SL1.5、SL2.0(長)、SL2.5、SL3.0、SL3.5
6種Y0.6、Y1.0、Y2.0、Y2.5、Y3.0、Y1
ヘックス9種H0.7、H0.8、H0.9、H1.0、H1.3、H1.5、H2.0(長)、H2.5、H3.0
トルクス7種T5H、T6H、T7H、T8H(長)、T9H、T10H(長)、T15H
3種T2、T3、T4
3種P2、P5、P6
2種S0、S1
角丸□小1種0.8
3種2.0、2.3、2.5
カニ目状3種U2.0、U2.6、U3.0
+(変形)1種1.5
付属ビット一覧(H4シャンク) ※「長」は軸長が他に比べて長い物。
殆どのビットはドライバーに装着するとLED部分から先端まで約25mmでやや短め。
一部のビット(上記の一覧で「長」が付いている物)はLED部分から先端まで約42mmと少し長い。
収納ボックスにはビットを磁化するためのエリアが有る。(先端を角穴に挿し込んで数回往復する。)

試用

電動ドライバーを使うのは初めてなので、実は最初少々戸惑った。
締める際にどこまで締めれば良いのか?
特に相手(ネジ穴側)が樹脂製や薄いアルミ製だと、うっかり締め過ぎてネジ穴を傷めてしまうのではないかと…。
何度か試しているうちに感覚的に掴めてきた。
ペン持ちスタイルなので、よほど強く握り締めていない限り、或る程度締めるとドライバー自体が手の中で空転するため、過剰な締め込みでネジやネジ受け側を傷める恐れは殆ど無さそう。

高価な電動ドライバーには予め設定しておいたトルクに達すると自動停止する物も有るが、そもそも相手素材やサイズなど多種多様な条件での適正トルクを知らないと宝の持ち腐れになってしまう。
対象となるネジは小径でそれほどキッチリ締め付ける必要は無い箇所が大半…用途的にも精密ドライバーの電動版という位置付けなので、それほど厳密に考えず軽くトルクが掛かったら停止する感じで良さそう。

手持ちビットの流用

普段常用しているビット差替式の精密ドライバーセット(左上の六角ソケットは別製品)
ドライバーセットのビットを装着…若干キツめ。
六角ソケットセットのビットを装着…ちょうど良い感じ

ビットはH4シャンクなので、同じ規格の他社製ビットも使用できる。
付属品には無い種類やサイズのビットを補ったり、付属ビットでは短くて届かない箇所に長めのビットを使いたい際に便利。
但し、僅かな寸法差でキツい場合も有るため、無理は禁物(抜けなくなる恐れ有り)。