先日、ツイッターのTLで気になるツイートを見掛けた。
『ASCII.jp×デジタル T教授の「戦略的衝動買い」-第386回 家中の電波時計の時刻が合う! NTP対応時計を衝動買い』
共立電子から出ている「電波時計信号送信機能付き時計 型番:P18-NTPLR」の紹介記事だ。
これこれ、こういうのが欲しかったんだよね。
自宅には置時計と腕時計を合わせて数個の電波時計があるが、鉄筋コンクリートの集合住宅(マンション)のため時刻合わせの電波を受信することがかなり難しい。
一時的に合わせるだけならベランダに出れば一応受信出来るが(室内は窓の直近でも難しい)、置時計はやはり常置場所で定期的に自動時刻合わせしたい。
電波を受信して再送信する中継器も販売されているが、割と高価だし、そもそも中継器自身が安定して受信出来るかどうか…という問題がある。
このNTP対応時計とは、インターネット上のNTPサーバ(時刻サーバ)から時刻情報を取得して表示するとともに、電波時計に対して時刻情報電波を送信する機能も持っている。
インターネットアクセスさえ出来れば、電波時計の時刻を自動で合わせることが可能。
電波の送信距離は最大10mとのことなので、必要充分かな。
というわけで早速購入してみた。
エアキャップに包まれた本体と付属品がビニール袋に包まれた簡易包装だが、更に梱包材に覆われてダンボール箱で届いた。
内容物は、本体、ACアダプタ、詳細マニュアル等が収録されたCD-ROM、簡易説明書、電波時計への時刻送信機能検査方法 ((電波時計で時刻調整が上手く出来ない場合のチェックフローが記載されている。)) 、保証書。
尚、Ethernetケーブルは付属していない。
外観
サイズは幅110×高160×奥行41mm。
上から1/3ほどにある黒い帯部分に時刻等を表示する。
下半分のロゴ下に小さなボタンが二つ有り、本体のみでも操作が可能。
下側には電源端子とEthernet端子がある。
個人的には、これらの端子が横に有れば置時計として使い易いのだが…壁掛けで使うことを考えれば下の方が良いんだろうね。
背面には壁掛け用の穴が二箇所に有る。
始動
ルーターに接続してACアダプタを繋ぐと僅か数秒で時刻(日本標準時)が表示された。
ちなみに、初期状態ではIPアドレスはDHCP割当になっているが固定設定も可能。
前面の【INC/IP】ボタンを押すと、IPアドレスが左へスクロールしながら表示される。
詳細設定
本体のみでも各種設定は可能だが、パソコンやタブレット、スマートフォンで設定するほうが簡単。
Webブラウザで割り当てられたIPにアクセスすると概要画面が表示される。
設定画面(Network Configuration、Time Configuration)へ移行する際には認証が必要。
ユーザー名とパスワードは、CD-ROM内に収録されている詳細説明書に記載されている。
Network Configuration
ネットワーク関係と認証関係のパラメータ設定を行う。
基本的に変更は不要。
Time Configuration
時刻関係と送信電波関係のパラメータ設定を行う。
初期状態では電波が送信されない設定になっているため、電波時計の時刻調整に用いる場合は設定を変更する。
東日本の標準電波は40Hz/西日本の標準電波は60Hzなので、干渉しないように本機の送信周波数は逆(東日本は60Hz)にしている。
送信出力は0〜99(0:無出力/99:最大出力)の範囲で設定するが、完全連続ではなく部分的に中抜けになっている。
効果
使用前
窓から5mほどの位置に置いた置時計。
右上隅、秒表示の上が電波の受信状況表示エリアだが…見ての通り全く受信出来ていない。
使用後
無事受信♪
電波強度(Wの上の波線…4段階)も最大になっている。
P18-NTPLRの送信距離は仕様値では最大約10mだが、屋内の壁や周囲ノイズなどの影響、電波時計の向きによって実際は割と短く、自宅での到達距離も最大5mくらいで、上の写真では約2mの位置に仮置きしている。
これまで電波による自動合わせが出来なくて、せっかくの電波時計なのに時刻表示が全てバラバラだったのが、これでやっと合うようになった。
需要はかなり高いようで、冒頭の記事で知った時には直販(オンライン)ショップの他にもAmazonでも有った在庫が数日で品切れになり、直販ショップの在庫もみるみる減っていく状況だった。
その後、Amazonの在庫が復活したかと思ったら直販ショップが品切れになったり。
今はどちらの在庫も戻り、新たにブラックモデル(P18-NTPLRBK)も登場した様子。
[amazonjs asin=”B00T03OIE2″ locale=”JP” title=”電波時計信号送信機能付き時計 P18-NTPLR”]