自宅で使用しているMacBookAir/11はMid 2011モデル…つまり今から6年前に登場した製品。
処理速度そのものにはさほど不満は無いものの、サイズが大きめのアプリやファイルを複数扱うケースが増えたこともあって、メモリ不足(容量4GBで増設不可)を痛感し始めてきた。
また、SSDの空き容量も乏しく(容量256GBで、本モデルは大容量品への交換不可…後発モデルはサードパーティ製の大容量SSDに交換が出来る)、この先使い続けるには不安。 ((SSDは全容量の1/3〜1/2程度を空けておいた方が良いらしいが、現時点の空き容量は30GB足らずで1/8未満しかない。))
一時はMacBookProへの買い換えを考えていたが、自分の使い方(常用アプリ、作業、持ち回り)を考えればサイズ的にもMBA/11がベスト。
なので同じMBA/11で上位モデルを候補に探していた。
選定条件は、Mid 2013以降のモデルでCPU/メモリ/ストレージのいずれも現在より上位であり当然USキーボード。
Mid 2013以降を条件にしたのは、このモデルからバッテリー駆動時間が劇的(カタログ値で最長5時間⇒9時間)に伸びたため。
MBA/11は2016年(Early 2015モデル)に販売を終了したが、今も人気が高いこともあって中古はタマ数が少なく高値相場、しかも上記の選定条件を満たすものは通常販売モデルではなくBTOになり更に出物が少ない。
そんな中、ヤフオク!で自分の出品処理をしたついでにふと思い立ってチェックしたところ、上記条件を全て満たして状態も良い出品を見つけ、価格も納得出来るものだったので即決。 ((状態の説明が分かり易く、詳細な写真が数多く(ヤフオク標準の三枚に加えて外部サービス利用で十数枚)掲載されていた。))
出品者の対応も良く、落札した翌日には手元に届いた。
ちなみにツイッターで呟いたところ、4/1だったこともあってエイプリルフール扱いされそうになった(苦笑
今使っているMBA/11との比較
今使っているMacBookAir/11:(以下、MBA/11-2011と記す。)
・モデル:Mid 2011
・CPU:Core i7 2677M(1.8GHz / 三次キャッシュ 4MB)
・メモリ:PC3-8500(1333 MHz) DDR3 SDRAM 4GB
・ストレージ:SSD 256GB
・ネットワーク:IEEE 802.11a/b/g/n/Bluetooth 4.0+EDR内蔵
・キーボード:US配列
・バッテリー:35Wh(最長5時間)
購入したMacBookAir/11:(以下、MBA/11-2013と記す。)
・モデル:Mid 2013
・CPU:Core i7 4650U(1.7GHz / 三次キャッシュ 4MB) ((クロック値は下がったが処理能力は向上し省電力・低発熱になった。))
・メモリ:PC3-12800(1600 MHz) LPDDR3 SDRAM 8GB
・ストレージ:SSD 512GB ((SATAからPCIeに変わってほぼ倍に高速化。))
・ネットワーク:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/Bluetooth 4.0+EDR内蔵
・キーボード:US配列
・バッテリー:38Wh(最長9時間)
選定条件に挙げた中で最も古い年式(Mid 2013モデル)だけど、次のEarly 2014モデルはCore i5が変更になっただけで、その他は同一(機種ID/モデルナンバー/パートナンバーも変わらず)。
更に次(最終)のEarly 2015モデルはCPUとグラフィックスがグレードアップしThunderboltも2になったが、自分の使い方では大きな違いは無く、むしろ低相場になっている古い年式の方が良いかな…と。
もちろん外観やバッテリーは新しい年式の方が高程度だと思うが、今回入手した物はそのいずれも新同レベルなので問題無し。 ((バッテリーの充放電カウントは70ほどだった。))
それに、挙げた選定条件を全て満たす高年式モデルの出物を待っていたら、いつ出会えるか分からないしね。 ((MacBookAirを選ぶ層はサブマシンやネットPC的な用途がメインなので、高スペックを余り必要としていない。))
併せて購入した物
今使っているMBA/11-2011にはシェルカバー、キーボードカバー、パームレスト&トラックパッドカバー、ディスプレイ保護シートを装着している。
ちょっと過保護じゃないか?と思われそうだけど、自宅内外で持ち回って使う際に過敏にならなくて良いという効果がある。
中古とはいえ新調したMBA/11-2013もせっかくの高程度だし相応に保護しておきたい…というわけでほぼ同じ物を揃えた。
パワサポのエアージャケット。
MBA/11-2011にはspeckのカバーを装着しているが、デュアルマイク(Mid 2013以降)に対応した現行製品は造りが少し変わったせいかAmazonでの評価がやや低めだったため、評価の高いこちらを選んでみた。
…が…手触りは悪く無いもののやや滑り易い印象だったため、MBA/11-2011に装着しているカバー(speckの旧モデル)を移設した。
長らくの使用で擦り傷や曇りが有るけれど、割れやヒビは無くまだまだ充分使える。
moshiのキーボードカバー(US配列用)とパームレスト&トラックパッドカバー。
いずれもMBA/11-2011で使っていて大変気に入っている物。
キーボードカバーは、キートップのテカリや印字掠れを防ぎ、万が一何かをこぼしても内部への浸透を抑えてくれるので、打鍵性が多少低下しても自分的には欠かせない一品…打鍵性についてはMBA/11-2011ですっかり慣れた。
パームレスト&トラックパッドカバーは、本来の目的(汚れや傷防止)以外にもディスプレイとキーボードの間隔を増してキーボードカバーの痕がディスプレイに付きにくくなるという効果があるし、サラサラとした感触なのでトラックパッドの操作が滑らかになる。
マイクロソリューションのクリスタルビューHDAG。
こちらもMBA/11-2011で使用している物で、アンチグレアなのでギラギラ感が抑えられて目に優しい。
MacBookAirはディスプレイと周りのベゼル間の段差が大きく、保護シートが画面ピッタリのサイズなこともあって貼付の難易度はかなり高い。
実はMBA/11-2011ではメーカーに持ち込んで貼り込みを依頼した。
MBA/11-2013では自分で貼ったが、後述するクリーニング道具のおかげで結構良い感じに仕上がった。
Apple純正のThunderboltケーブル(50cm)とMagSafe⇒MagSafe2コンバーター。
MBA/11-2011からMBA/11-2013へ移行する際に、二台をThunderboltケーブルで繋いで移行元をターゲットディスクモードにすると容易且つ高速に出来る…ということでThunderboltケーブルを購入。
併せて、MBA/11-2011の予備ACアダプタを流用するためにMagSafe⇒MagSafeコンバーターを購入した。
現有機からの移行
最初は日々定期的にバックアップしているTimeMachine(NAS)から復元する方法を考えていたが、対象容量が200GBを超えていてWi-Fi経由だと丸一日掛かりそうなので見送り。
時間が掛かるのは構わないけれど、その間にWi-Fi接続が不安定になった場合の中断が心配。
次にUSB外付けHDDを使って現有機でTimeMachineバックアップした後、新調機に繋ぎ直してTimeMachineからリカバリする方法を考えたが、これもTimeMachineの新規バックアップが結構掛かりそう。
調べてみるとThunderboltケーブルで二台のMBA/11を直結して移行する方法があり、劇的に高速ということなので、この方法を採ることにした。
電源をオフにした状態で二台のMBA/11をThunderboltケーブルで繋ぎ、移行元(MBA/11-2011)をターゲットディスクモードで起動する。
移行先(MBA/11-2013)は普通に起動した後、SSDの初期化⇒初期OS(10.8)新規インストール⇒最新OS(10.12)へアップデート⇒移行…の順で作業を進めた。
移行自体の所要時間は30分程度でかなり高速。
完了後に一部アプリの再認証が必要だったが、全環境がそっくりそのまま移行出来た。
ディスプレイ保護シートの貼付
さてと、実はこれが一番難しい作業(笑
貼る前に汚れや埃を如何に取り除けるかが成功の鍵。
前もって幾つか道具を購入しておいた。
・左…WHOOSH! ナチュラルスマホクリーナー ((アメリカのApple Onlineでも取り扱いがある、いわばAppleお墨付きのクリーナー…らしい。))
・右…attach イージークリーニングローラー
ナチュラルスマホクリーナーは付属のクロスに液状クリーナー(脱イオン水)を吹き付けて、画面を拭く。
対象は液晶画面だが、ボディやキートップなどの汚れも良く落ちる。
イージークリーニングローラーは吸着性のシリコンラバーで画面上をコロコロすると埃や細かい塵、指紋などの皮脂汚れを綺麗に除去してくれる。
水洗いOKで、約10,000回も繰り返し使えるとのこと。
他に手持ちの道具…カメラ用のブロワーとミニブラシ。
ミニブラシで全体的な塵祓いをして、細かい埃はブロワーで吹き飛ばす。
結果は…やはりベゼルの段差での引っ掛かりで何度かやり直すハメになり、毎回清掃したものの細かい塵が2〜3箇所混入してしまった。
まぁ、気にしなきゃ気にならない程度なので良しとしよう。
移行完了
移行を完了し、全てのカバーと保護シートを装着して、はい出来上がり♪
移行前と全く同じ状況(常駐アプリ、常用アプリ)で使ってみて、当然だけど明らかに軽い。
MBA/11-2011ではメモリの空きが全く無く、頻繁にメモリ解放ツールが動いていたが、MBA/11-2013では余裕で空いている。 ((OS X Marvericks以降では新たに導入された「メモリ圧縮」機能に影響して却って重くなったり不安定になるため、メモリ解放アプリの使用は推奨されていない。))
メモリの増量による効果は「速くなるのではなく、遅くならない」 というが、まさにその通り。
加えて、倍量化&高速化したSSDや、クロックは下がったもののコアの刷新で高速化したCPU、全体に高速化したGPUの恩恵も大きい。
他にはWi-FiがIEEE 802.11acに対応したことも嬉しい。
三年前の古い機種だけど充分満足している。
(余談)液晶ディスプレイの違い
環境移行のため二台のMBA/11を並べて作業していて気付いたのが液晶ディスプレイの表示品質差。
発色やコントラストではMBA/11-2013のほうが明らかに良い。
また、両方共QuickResというアプリで疑似高解像度(1920×1080)にしているが、微小な文字の見易さもMBA/11-2013が段違いに上。
そういえば、MacBookAirに使用されている液晶ディスプレイはマルチベンダー品(サムスン、LG、AUO)で、製造メーカーによって表示品質に結構差が有ることを思いだした。
確かユーザーの評価では「サムスン製≫AUO製≧LG製」だったと思う。
但し、LG製は有志により提供されている様々なカスタムカラープロファイルを使うことでサムスン製に及ばないまでも大幅な画質改善が可能(だったはず)。
改めて二台の液晶ディスプレイ製造メーカーを調べてみると、MBA/11-2011はAUO製でMBA/11-2013はサムスン製。
MBA/11-2011を単独で使っている時にはさほど気にならなかったが、こうして見比べると全体に淡く微小文字では靄が掛かった様で、白色が真っ白ではなく僅かに黄味掛かって見える。
尚、AUO製は出荷数が少なかったのかカスタムカラープロファイルが余り提供されておらず、LG製用を含めて幾つか試してみても今一つ満足出来なかったので、結局標準のまま使い続けている。
ディスプレイの画質に拘る製品じゃないことは判っているものの、同一機種の中では優秀なディスプレイに当たって素直に嬉しい。
擬似高解像度が以前よりも明らかに実用になったしね。
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