究極のモバイルバッテリー … Omni Ultimate

【この記事の所要時間: 617秒】

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以前からACコンセントも装備された大容量モバイルバッテリーに興味があった。
災害等による停電に備えて…ということもあるが、単純に屋外でも使える便利な電源として。
出来れば充電/給電方法がいろいろ選べると活用の幅が広がる…とOmnichargeの製品が気になっていたが…自分の想定用途ではちょっと物足りない。
そんな時、とあるクラウドファンディングでOmnichargeの新製品開発プロジェクトへの支援が発表され、まさに自分の想定用途に合致する上に、早期購入なら大幅割引(半額)ということもあって早速支援した。

そして早々にプロジェクトが確定、待ち遠しい日々を経て、つい先日届いた。

 

 

Omni Ultimate

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ロゴなどの印字は天面と前面だけというシンプルなパッケージ。
この中に、同時購入した専用キャリングケースに納められたUltimate本体と付属品が収められている。

 

Ultimate

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Omni Ultimate本体とキャリーケースのセット。
40300mAhの超大容量(18650型セル×12=147W)、大出力(AC:120W、DC:150W)。
サイズ:167.5×145×54mm、重量:1415g。
保護レベル:IP54。

本機自身を充電しながら接続している機器にも給電可能なパススルー充電に対応。
夜間寝ている間にモバイルバッテリーと各機器をまとめて充電できるし、モバイルバッテリー自身をUPS的な多機能テーブルタップとしても使える。
これは是非とも欲しい機能だった。

 

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前面には各種情報を表示するディスプレイとボタンが三つ。
左側のボタンは本体の電源で、長押しするとOn/Offが切り替わる。
右側の縦に並んだボタンは、上がAC出力のOn/Off、下がユニバーサルDC出力のOn/Off。

 

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左側面には、充電用のDCポートとACコンセントが装備されている。
付属の急速充電器の他にも様々な充電手段がある。
USB-C接続や純正ソーラーパネルの他にも、充電用DCジャック(Φ5.5mm/Φ2.1mm)に対応したプラグに変換されていれば、様々メーカー/様々な機器のACアダプタを使うことも可能。
Φ5.5mm/Φ2.1mmプラグは容易に入手できるため、ACアダプタを元の用途で使う予定が無いのであれば、わざわざ変換しなくても先端のプラグ部分を付け替えてもいい。 ((暫定使用であれば、ハンダ付け不要なネジ留めタイプのプラグも売られている。)) 
入力電圧/電流はDC5〜32V/最大4.5Aに対応している。
DCポートに加えて、右側面に装備されているUSB-Cポートからの並列充電にも対応しており、充電時間の短縮化が図れる。

 

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右側面には、ユニバーサル出力のDCポート、USB-Cポート、USB-Aポート×2が装備されている。
DCポートは出力電圧:5〜60V(0.1V単位)/出力電流:0.1〜8A(0.1A単位)で設定出来、四種類の組み合わせを登録可。
これもまた是非とも欲しかった機能。
但し、他ポートと合わせたトータルの最大出力は150Wが上限になる。
やや特殊な形状のコネクタ(MR30)だが入手は可能で、一般的なDCジャック(Φ5.5mm/Φ2.1mm)に変換するケーブルも付属している。
・USB-C … PD対応USB-Cポートで最大60Wの入出力が可能(双方向)。
・USB-A … QC3.0互換で最大出力5V/3A。

 

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後面は着脱バッテリーで、各種認証やスペックが記されている。

 

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天面と底面は特に無し。
色違い(黒色)部分は海苔巻き状に覆っている保護ラバーで容易に着脱可。
開いている中央部分は凹み状になっていて小物を置くのに良さそう。

 

付属品

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付属の高速充電器(入力:100〜240VAC 50/60Hz 1.4A/出力:18V/3.33A 60W Max)。
Ultimateを最大3時間ほどで満充電するが、結構高温になるため置く場所に要注意。

 

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ユニバーサル出力DCポートのコネクタ(MR30)を一般的なDCコネクタ(Φ5.5mm/Φ2.1mmジャック)に変換するケーブル。
長さは約約10cm。

 

 

純正キャリングケース

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Ultimateがスッポリ収まるセミハードケース。

 

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蓋の内側は某GRID-IT!の様にゴムバンドが縦横に編まれていて、ケーブルなどを固定出来る。
ケースに内寸(厚さ)は少し余裕があるため、ケーブル程度なら挟んだ物でUltimate本体を圧迫することは無い。

 

 

DC出力/入力用チップセット

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別途、「DC出力/入力用チップセット」(純正オプション)を購入した。
これは各社(Dell、Lenovo、HP)のノートPC用ACアダプタに用いられているDCコネクタや一般的なΦ5.5mm/Φ2.5mmバレルポートを充電ポート(Φ5.5mm/Φ2.1mm)に変換する物。

 

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今回はこの中の両端がΦ5.5mm/Φ2.1mmプラグになっているケーブルが目的。
長さは約40cm。

 

 

FT-818NDへ給電

FT-818NDのDCプラグ(EIAJ#2)へ変換すれば、ACアダプタを介することなく、直接バッテリーに接続することが可能。
FT-818NDで使用しているACアダプタ(MFJ-1317)は結構嵩張るので、直結出来れば携行性が大きく向上する。
これは後付けの用途で、プロジェクトを支援した時にはFT-818ND購入どころかアマ無線の実運用再開すら全く考えていなかった(^^ゞ

 

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以前購入しておいた「EIAJ#2プラグ⇔Φ5.5mm/Φ2.1mm変換ケーブル」(秋葉原無線部のFT-817用電源変換ケーブル 約30cm)とUltimate付属の「MR30⇔Φ5.5mm/Φ2.1mm変換ケーブル」。

 

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これらにDC出力/入力用チップセットの両端Φ5.5mm/Φ2.1mmプラグケーブルを組み合わせて、Ultimate⇒FT-818ND接続ケーブルの出来上がり。
長さはトータルで約80cm。

 

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DC出力ポートの出力電圧と電流を設定する。
普段使用しているACアダプタ(MFJ-1317)のスペックに合わせて、13.8V/3A。
設定後の確認画面では、誤った設定で出力すると機器に悪影響を及ぼす…との注意書きが表示される。

 

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DC出力ポートに接続する。

 

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FT-818NDのDC入力に接続すれば準備完了。
ちなみに、FT-818NDの電圧表示は13.6V、受信時の消費電力(Ultimateの表示)は約6Wだった。
尚、これだけ接近させた状態で、Ultimateが原因と思われるノイズは特に感じなかった。

 

 

本体内蔵のリチウムバッテリーと合わせて、移動運用時の電源確保に安心感が増した。
FT-818NDだけではなく他の機器への給電ももちろん可能なので、屋外での活用の幅が大きく拡がるだろう。
ただ、このサイズと重量を持ち回るのは結構な思い切りが必要かも。

 

 

 

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