久しぶりのラジオ … ICF-2010(ICF-2001D)

【この記事の所要時間: 539秒】

前回に続いて古いラジオの記事。

 

 

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SONY ICF-2010。

前世紀(1999年頃)、BCLにちょっと熱中していた頃に入手したもの。
ICF-2001Dが欲しかったのだが、既に生産終了していて流通在庫も底をつき(結構探し回ったが国内では新品は見つからず、中古は高騰…いやほぼ暴騰状態)、海外版のICF-2010を海外通販で購入。
今ほど海外通販が一般的では無く手間と時間が掛かったものの、円高ということもあってか送料等を含めても国内で販売されていた頃の新品価格より安かったのは幸い。

 

 

 

火入れ

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この機種にはメイン用(単一×3本)とコンピューター用(単三×2本)の二種の電池を装着する。
メイン用電池はACアダプタ接続時には不要だが、コンピュータ用電池が無いとコンピュータエラーになり起動すらしない。
また、コンピュータ用電池は内蔵時計やメモリ(32CH)の保持にも使用しているため、メイン用電池を交換する際には充分な残容量が必要で、コンピュータ用電池自体を交換する際には極めて短時間で行わないと、時計やメモリが初期化されてしまう。

 

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コンピュータ用電池を装着しメイン用はACアダプタ接続で供給して、先ずは内蔵時計の時刻合わせ…OK。
続いて前面の POWER スイッチを ON にするが…ディスプレイには Error3 の表示。
これはメイン電源が供給されていない場合のエラーだそうだが…ACアダプタの不調か接続コネクタの接触不良か…。
と、つい側面にある MAIN POWER スイッチの存在を忘れてた。
こちらも ON にすることで無事始動。 

 

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10MHzの標準電波局を受信しているところ。
日本のJJYは2001年3月末で短波帯での送信を停止しているので、これは米国の標準電波局WWVH(ハワイ)かな。

 

 

 

変わった仕組み

スタンド

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背面上部には折り畳み式のスタンドが内蔵されている。
机上の寝かせて使う際に、後ろが少し持ち上がるので操作し易くなる。
ただ、やや華奢な作りなのが気になるところ。

 

インフォメーションプレート

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背面からスライドして右側に引き出すプレート。
放送スケジュールやメモなどを貼り付けておくものだけど、紙一枚貼った状態でも収納時に引っ掛かるため、使い勝手は余り良く無さそう。
出しっぱなしだと壊しそうだし…。

 

 

 

改造

フィルター交換

標準実装のフィルターは、ワイドは隣接周波数からの混信やビート音除去が不十分だし、ナローも受信には良いけど音を楽しむには程遠くSSB/CWを聴くには広すぎる。
当時、米国のKIWA Electoronicsから発売されていたICF-2010/2001D用交換フィルタの評判が高かったので、取り寄せて交換した。

 

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ナローバンド用フィルタ:FM 3.5/S
標準実装品に比べてかなり大きくなるため、スピーカー上の空間に実装している。

 

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ワイドバンド用フィルタ:LFH-4S
標準実装品と同サイズ・端子配列なので、差し替えで実装。
プリント基板の部品実装面になるため見えないが、上の写真では赤四角で囲んだ部分になる。
その上の赤楕円で囲んだ部分はナローバンド用フィルタへ繋がるIN/OUTの配線。

 

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交換した標準実装フィルタ。
注文票を見ると購入したのは1999年1月27日…交換作業をしたのは届いた直後だと思う。
ちなみに、ICF-2010自体は1999年1月15日購入なので、ほぼ同時期の入手になる。

 

 

オーディオアップグレードとスーパーキャパシタ

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こちらも同じくKIWAから購入したアップグレードパーツだが、なかなか作業出来ないまま今に至る。
購入日は2002年3月27日。

・オーディオアップグレード … 交換用の高音質コンデンサ。
・スーパーキャパシタ … 蓄電しておき、コンピュータ用電池を交換する際の時計/メモリ保持時間を拡大する。
・ハンダ吸い取り線と銀ハンダ

スーパーキャパシタはいわば大容量コンデンサで、ノートPCのメモリ保持などでも使用されている。
本品はエルナー製の0.1F/5.5V。

 

 

 

キャリングケース

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ICF-2010を購入(海外通販)した先は米国のUniversal Radioだったが、購入時に同社のロゴが入ったキャリングケースをオマケに付けてくれた。
カメラバッグで有名なTENBA製らしい。
送付票を見ると元々は有償オプション品だったようだ。

 

 

 

その他のラジオ

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左:ICF-PRO80(ICF-PRO70の海外モデル)
右:ICF-SW1(海外モデル)

ICF-PRO80はeBayで入手(当時、ヤフオク!は未だ無かった)したが、完動との出品情報だったのに届いた物は音が極端に小さく、実用にならず。
無理を承知でSONY(もちろん日本国内)に修理を依頼したところ、コンデンサ(定番の故障パーツ)の交換で無事直って戻ってきた。
その後しばらくする選局が不安定になってきたので改めて診てもらったら、PLL部分の不良ということで再修理。
前回の修理から直後の故障ということで保証対象になり、無償修理になった。

 

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標準装備のアンテナは長くて使いづらい(倒すと折りそうな)ので、変換アダプタ(TNC⇒BNC)を介してアマ無線用のアンテナ(RHF10)を装着している。
ちょっと短いけれどFM受信用なので必要充分だし、柔軟性が高いので少々なことは破損し難い点も安心。

 

 

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ICF-SW1はニュージーランドのショップから海外通販で購入。
本体、アクティブアンテナ、ソフトケース、ACアダプタ(他で使用中のため写真には無し)、マニュアル(多国籍版だけど日本語は無し)がハードケースに収まっている。

実はこちらも定番のコンデンサ不良に見舞われ、届いてしばらくすると音が殆ど聞こえなくなってしまった。
同じく無理を承知でSONYに修理依頼したところ無事直して戴けて、以来快調に動いている。
内蔵スピーカーはモノラルだが、ステレオイヤホンを使用するとFMステレオ放送を楽しめるので、帰省や出張などにも良くお供させていた。

 

 

 

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