IC-7300弄り … 外部ATU用チューニングボタン作成

【この記事の所要時間: 245秒】

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いろいろと思案した結果、アンテナはCQ出版社のATUエレメントと外部(直下型)ATUの組み合わせに落ち着いた。
ベランダの角に屋根馬(ルーフベース)を置き、そのポール部分にATUエレメントのマウントベースを取り付けて、ベランダの屋根を回避するため斜めに突き出す感じになる。
ATUはバラン(ATUの機種によって必要な場合)やコモンモードフィルタなどとまとめて防水ケースへ収めて、ベランダの隅に置くことになる。
ATUはチューニング時にリレーの駆動音が結構賑やからしいので、その防音効果も期待して。

さて、一般的なATUは通常運用時の入力電力に対して、チューニング時の入力電力は比較的低め(多くは10W程度)に設定されている。
そのため、手動でチューニングを行う際には出力を下げ・チューニング完了後に元の出力へ戻す必要があるが、これが割と手間。
また、推奨されているキャリアの送信には(CW)キーを使う必要もある。

IC-7300には内蔵チューナーがあり、こちらを使ってチューニングする場合は、フロントパネルに有る TUNER ボタンを押すだけで良い。
また、純正オプションのATU(AH-4)でも同様にこのボタンを押すだけでチューニングしてくれる。
AH-4を選べば良いのだろうが…デジタルモードでの最大入力電力が不明なことと(最低50Wは欲しい)、セットアップ(内部配線)の手間が掛かることから、ひとまず候補外にした。

この手動チューニングの手間を大幅に減らしてくれる「チューニングボタン」の作成が、海外のアマチュア無線家により公開されているので、早速作ることにした。
⇒『Icom IC-7300 “Push Button” TUNE Mod』(G4IZH OM)

 

 

使用パーツ

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・4芯ケーブル(コネクタ側にダイオードと抵抗を配置すれば2芯で可)
・ダイオード(1N4001…整流用、1A/50V)
・抵抗(47kΩ)
・コネクタ(Molex 4 pin plug)
・押しボタンスイッチ(モーメンタリー…非ロック)
・ケース

 

 

製作

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紹介記事の回路図(非常〜に簡単)に沿って配線。
手持ちパーツをかき集めたためマイクロスイッチを使っているが、一般的なプッシュスイッチで充分。

 

 

接続

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IC-7300背面・排熱ファン右上にあるアンテナチューナーコネクターに接続する。

ちなみに、この写真はIC-7300を動かすこと無く、背面の隙間に カシオのアクションカメラ G’z EYE を差し入れて撮った。
かなりの広角で最短撮影距離が短いため、こうした狭い場所で広く撮るのに向いている。
全体に歪んで見えるのは広角レンズ故のこと。
また、写真では結構明るく見えるが実際は物陰なので暗い…それがここまで明るく撮れるのも大きな特長。

 

 

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バンドを移動したり同じバンド内でも周波数が大きく変わった時は、この赤い押しボタンスイッチを押せば、約10Wのキャリアが送信されてATUでチューニング動作が実行される。
予めチューニングしておけば、運用中のチューニング動作 ((キャリアを検知し、SWR値が高いと自動でチューニングをするATUの場合。)) を避けられるだろう。