普段常用しているMacBookPro/13のディスプレイは物理サイズ13.3インチ。
最大解像度は2,560×1,600ピクセルだが、Retina表示では実質最大1,680×1050で、今の水準ではさほど広く無い。
そのため、MacBookAirの頃から常用している疑似ハイレゾ化アプリ「QuickRes」を使い、1,920×1,200ピクセルで使用している。
最大解像度まで上げることも出来るが、13.3インチでは流石に字が小さくなりすぎて実用が難しい。
表示拡充のため別画面を追加しようとiPad miniを外部ディスプレイとして使ってみたが、MBP/13との表示サイズの違いが大きいことや、机上で並べて置いた際に高さの差が大きく視点移動に違和感が大きいことから、結局最近は全く使わず仕舞い。
MBP/13のディスプレイに並べて装着するアイテムも有るようだが、使う度に着脱するのは少々手間なので試してはいない。
MBP/13のディスプレイとほぼ同サイズの外付けディスプレイとなるとフットプリントがそれなりに大きく、今使っている小さめのテーブルでは並べておくのは少々難しい。
調べてみると、ノートPCのディスプレイ背面に重ねて装着し、使用時には引き出し・未使用時には収納出来る構造のモバイルモニターが有ることを知る。
これなら机上からハミ出しても問題無いし、本体ディスプレイの真横に並ぶため視点移動も容易、サイズも12.5インチなのでほぼ同等だ。
ちょうどタイミング良くクラウドファウンディングで支援が始まり、最も割引率の高いコースに空きが有ったので、早速申し込んだ。
初物ではなく、既に海外のクラウドファウンディングでプロジェクト完遂したものに対して、サポーター達からのフィードバックを受けてアップグレードされた物なので、不安は無かった。
待つこと数ヶ月、ほぼ予定通り発送されて、先日到着。
Mobile Pixcels DUEX
モバイルモニター
モバイルモニター本体
- モニターサイズ:12.5インチ IPSパネル(ノングレア)
- 最大解像度:1,920×1080ピクセル FHD
- 画素ピッチ:0.144mm
- 表示面積:276.48 × 155.52mm
- 表示色:1,677万色
- 視野角度:上下 178°/左右 178°
- 輝度:300cd/㎡(輝度調整有り)
- コントラスト比:700:1
- クロック:150MHz
- リフレッシュレート:60Hz
- 信号入力(接続ポート):USB-C
- 本体サイズ:約325×231×12mm
- 重量:約735g
- 消費電力:4.5W
- 対応OS:Windows、macOS、Android、Chrom、Linux
パッケージの蓋裏側には装着方法が図解されている。 ((取扱説明書も付属。))
磁力吸着式なので着脱自体は簡単。
外観
素材はPC-ABS、造りは割としっかりしているが若干チープな印象は否めない。
中央にはシンプルなロゴが入っている。
四ヶ所に強力な磁石が装着されている。
この磁石とノートPCに貼り付けたメタルプレートとの磁力吸着で固定する。
右端に少し見えているのが収納されているモニター本体で、引き出して使う。
モニターの端には輝度調整ボタンと信号入力ポート(USB-C)が有る。
付属品
付属品
- 信号用ケーブル×2本(USB-C⇔USB-C、USB-C⇔USB-A)
- 装着用メタルプレート×12枚(3セット分)
- 取扱説明書(英文)
- ドライバーソフトウェア導入マニュアル(日本語)
メタルプレートをノートPCのディスプレイ背面に貼り付け、そこにモバイルモニター背面の磁石で磁力吸着させる。
かなり強力に貼り付くので大きく傾けたり裏返しても外れることは無いが過信は禁物。
尚、位置合わせなど横方向へは割と動かしやすい。
サイズ感
AndMeshのケース(カバー)を装着したMacBookPro/13を重ねてみたところ。
写真では判り難いが、縦横ともモバイルモニターが周囲約1cmほど大きい。
15インチクラスのノートPCであれば、バランス良く装着出来ると思う。
Portable Kickstand
同時入手した簡易スタンド。
モバイルモニターの背面に装着して使用する。
上部にはメタルプレートが有り、モバイルモニター背面の磁石に磁力吸着する。
スタンドというが、二枚のABS板を柔らかめの素材で繋いだ、まるでiPadのバスタブカバーのような簡素な造り。
使用時には引き出したディスプレイ本体を180°回転させる。
スタンドにはロック機構などは無いので、不意の転倒に要注意。
Mobile Pixcels Sleeve
最大15.6インチクラスのノートPCにモバイルモニターを装着した状態で収納可能なバッグ(外寸:約42×30×4cm)。
クッション素材が使用され、また、内側は起毛素材使用で傷が付きにくい。
前面には大きなジッパー付きポケット(マチ無し)が有り、Portable Kickstandや接続ケーブルも収納出来る。
上縁には持ち運びし易いようにハンドルが有る。
使用感
現在MacBookPro/13に装着しているAndMeshのカバーは、表面が抗菌処理や疑似ラバー風のようなサラサラした手触りなのに加えて全体が僅かに湾曲しているため、粘着テープ類の貼り付きが芳しくない。
また、モバイルモニターの重量約735gは単体ではそれほどでもないが、横方向に引き出した状態で傾けた場合は装着部分に対して結構な負荷になり、使用中に剥がれる恐れも十分考えられる。
それになによりも、上の方でも記したがMacBookPro/13とのサイズ差が気になるところ。
そのまま重ねるだけなら周囲1cm程度の差だが、実際に使う際には下側の縁が設置面に干渉しないように持ち上げる必要があるし、モニター本体を引き出して手前に傾けるためには横方向に2cmほどずらさなければならない。
つまり、上方と側方にそれぞれ2cm程度ハミ出した状態になり、かなりバランスが悪く感じてしまう。
というわけで、MacBookPro/13への装着は保留し、簡易スタンドを使って外付けモニターとして使ってみることにした。
その軽量性と背面の強力な磁石を活かして、何か適当なグリップスタンドを流用し、テーブルの縁に固定することも考えてみよう。
そうそう、ディスプレイとしての性能は、発色・輝度・コントラスト・精細さ・反応速度のいずれも大変満足している。
MacBookPro/13との違いもさほど無く、並べて使っても違和感は無し。
尚、Windowsリモートデスクトップでも拡張ディスプレイとして認識されるし、MacBookPro/13のディスプレイで複数のデスクトップを切り替えながらモバイルモニター側はWindowsリモートデスクトップ固定で使うことも出来た。