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IC-7300に搭載されているスピーカーは小口径ながら音質が割と良く聴きやすい。
ただ、上面(天板)に装着されているため、スタンドを立てた状態ではやや後方向きになるし、上に何か重ね置きすると塞いでしまい音が籠もってしまう。
純正の外部スピーカーも出ていてIC-7300とデザイン的には良く合うのだが、横に並べて置くのが前提のため現在の設置環境では不可。
上に重ねて置くにもサイズ的に厳しい。
というわけで他社製のコンパクトなスピーカーを探してみたところ、DSPを使ったノイズキャンセリング機能が搭載されている海外製品があることを知り、気になっていたノイズの軽減にもなるなら…と選択。
アメリカからやってきたイギリス製品
最近モデルチェンジしたが最新モデルはまだ国内販売されていなかったので、今までにも何度か利用しているアメリカのショップ(DX ENGINEERING)から購入した。
発送が迅速で最も料金が安い配送手段でも一週間程度で届き、梱包も厚手のダンボール箱と充分な梱包材でしっかりしている。
毎回厚いカタログとオマケを同梱してくれて、今回はステッカーだった。
ちなみに前回はステッカーとボールペン。
bhi NES10-2 MK4
購入したのはイギリスbhiのNES10-2 MK4という製品。
日本国内でも同社の製品を扱っているショップがあるが、このスピーカーは一つ前のMK3しか見当たらなかった。
最新モデルを格安(送料込みでも国内購入より大幅に安い)購入出来るのが海外通販の魅力…まぁ、手間とかリスクは相応に有るけどね。
構成品は、本体、電源ケーブル、小物袋、取扱説明書。
音声ケーブルは本体から直出し。
小物袋の中身は、固定用のネジ、ゴム脚、ノイズ減衰量調整ノブ。
外観各部
サイズは幅133×高78×奥行57mm、重量約300gでコンパクト。
隣はサイズ比較の単三乾電池。
上面には電源兼ノイズキャンセルスイッチ(OFF/ON/DSP)と音量調整。
・OFF…入力音声をそのまま出力する。
・ON…入力音声を増幅して出力する。(ノイズキャンセル無効)
・DSP…入力音声を増幅して出力する。(ノイズキャンセル有効)
音量調整はツマミが小さくて回し難いため、基本的には無線機側で調整する。
背面にはDC入力端子、音声入力ケーブル(3.5mmφモノラル、直出し)、ノイズ減衰量調整が有る。
・DC入力電圧…10〜18V/500mA(旧モデル:12〜24V)
・ノイズ減衰量…8〜40dB/8段階(旧モデル:9〜35dB)
・最大オーディオパワー…入力5W/出力5W(旧モデル:入力5W/出力2.8W)
側面には3.5mmφのヘッドホン端子(モノラル)があり、増幅/ノイズキャンセル効果をヘッドホンでも得られる。
底面には金属製の取り付け金具が有り、付属のネジを使って壁面などに固定出来る。
旧モデルではここに電源スイッチ(上面スイッチはノイズキャンセル機能の有効/無効)が有り、使い勝手の点で不評だったとか。
ノイズ減衰量の調整ダイヤルは回す場合に細い+ドライバが必要になり、また、ボディとダイヤルにそれぞれ数値が記されているため非常に判り難い。
付属のノブを装着することで容易に回せて、設定も判り易い。
DC入力は一般的なΦ5.5mm/Φ2.1mmプラグ対応。
接続ケーブル
スピーカーから直出しされている音声入力ケーブルは3.5mmφモノラルプラグが装着されていて、そのままでIC-7300の外部スピーカー端子に接続することが出来るが…ちょっと一手間掛けてみた。
ノイズを抑えるためにAUKEYのグランドループアイソレーター/ノイズフィルタを導入してみた。
また、このアイソレーターは入出力がステレオ対応のため、モノラル変換プラグ/ケーブルを繋いでいる。
これらのケーブルにもフェライトコア(パッチンコア)を装着している。
試用感
早速IC-7300に接続して(冒頭の写真)、アマ無線の交信とラジオ放送を聴いてみた。
ノイズ減衰量の調整はほぼ中間の4(20dB)に設定。
それぞれ受信している状態で、ノイズキャンセル機能を無効から有効に換えて聴き比べてみる。
信号が強く且つノイズが少ない場合はさほど大きな変化は無いが、それでもノイズがス〜っと消えていくのが判る。
ノイズが多い場合は靄が晴れたかのように明瞭度が上がり、信号が弱い場合は浮き上がって聞こえる感じ。
もちろん全てのケースで改善するわけではないと思うが、試した範囲では全体的に向上したと感じる。
また、音質自体も長時間聴いていて疲れない柔らかさで、特にラジオを楽しむのに良さそう。
USBアイソレーター
ついでに、IC-7300から無線用PCへのUSB接続にUSBアイソレーターを挿入してみた。
さて、効果の程は如何に!?