超ミニPC購入♪ … GPD MicroPC

【この記事の所要時間: 737秒】

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不要品や死蔵品をオークションに出したところ、思いも寄らない高値がついたこともあって、ちょっとした臨時収入が入った。
少しだけ懐が潤ったので、それならば…と以前から気になっていたUMPCを購入することにした。

予約しているIC-705が今月下旬発売の予定、いずれはモバイルFT8運用をしてみたい、その時には軽量コンパクトでそこそこのスペックを持ったモバイルPCが必要になる…というのは表向きの理由。
そろそろなにか弄りたいというのが本音。
そういえば、ラズパイに手を出したり無線環境を一式揃えてFT8で実運用を再開したのは昨年の今頃だったな。
この時期は何かを作ったりセットアップしたくなるのかもしれない。

機種選定では特に悩んだり迷ったりすることなくGPD MicroPCに決定。
ハイスペックじゃないけど(というかむしろスペック的には低い…Intel N4100プロセッサ/メモリ8GB/SSD128GB)、想定している用途には必要十分。
画面がやや狭い(6インチ、1280×720)ものの、試しに無線用PCを使って想定した画面サイズでWSJT-Xを初めとするFT8運用関係アプリを立ち上げてみたところ、使えないというほどの制約は感じなかった。
運用時に使用するアプリ達(WSJT-X、TurboHAMLOG、他)はWindows10に標準実装されている仮想デスクトップを使って切り替えれば良いし、そもそも画面の小ささを考えれば、1画面(デスクトップ)に1アプリ(全画面表示)が無難だろう。
キーボードの小ささは200LXで慣れ親しんだHP打ち(親指打鍵法)を使えば十分補える。
OSがWindows10 Pro(64bit)なのも大きな選定理由。
それに何よりも価格の安さが魅力だった。

 

 

外観

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天板には傷防止と滑り止めを兼ねてスキンシール(ブラック・カーボン調)を貼っている。
写真では判り難いが、右上角にはインジケータランプ(充電/休止)が有る。

 

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前面には左からストラップホール、マイクホール、ヘッドホンジャックが有る。
UMPCでストラップホールが付いているのは本機くらいじゃないかな。

 

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右側面にはリセットホール…伸ばしたクリップなどの細い棒を差し込んで操作する。
リセット後の起動は手動(電源ON)で行う必要がある…らしい。

 

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左側面にはUSB3.0(Type-A)ポートとMicro SDXCスロット(2TBまで対応)が有る。

 

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たぶん本機最大の特徴がこの背面のポート群。
左からRS-232C(Dsub9ピン)、HDMI2.0、USB3.0 ×3(Type-A ×2、Type-C×1)、GbE(RJ45)が並ぶ。
USB Type-Cは本機への充電や映像出力にも対応している。
PD 2.0ベースの急速充電をサポートしており30分でバッテリーの半分まで充電可能、 また、5V / 3AベースのUSB充電器を使用出来る。

 

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底面にはφ2.5mmの金属製ネジ穴が二つあり、スタンドなどに固定することが出来る。
ちなみに、左中程のネームプレートはIBM ThinkPad240Zに付属していた物で、レーザー刻印でフルネームが記されているが、ここではひとまず一部だけ見せている。

 

 

キーボード&ポインティングデバイス

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約150×85mmの狭いスペースにキーボードとポインティングデバイス(タッチパッド、ボタン)、電源スイッチ、ファンスイッチ(停止/自動)が整然と並ぶ。

 

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タッチパッドは約47×30mm程度と狭いが、マルチタップやジェスチャーにも対応しており、操作性は意外と悪く無い。
保護シートを貼っているが、貼った時には無かった気泡が後から出てきて今一つ。
Amazonの購入者レビューにも勝手に剥がれてきたとか気泡が拡がったというコメントがあったので、粘着性が低いのかもしれない。

 

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左右ボタン+センターボタン。
アプリ(W10Wheel.NET)と組み合わせるとかなり便利に使える。

このタッチパッドとボタンが思っていた以上に使い易くて、用意しておいたBluetoothマウスの出番が全く無い。

 

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キーボードの配列は、数字キーが二段になっているのを除けば特に大きな違和感無し。
キートップのサイズは10×10mmと極小。
机上などに置いてのタッチタイピングは少々厳しいものの、ボディを両手で持ってHP打ち(親指打鍵法)をすると格段に使い易く感じる。
尚、バックライトが内蔵されているので、暗い場所での入力もOK…これも大きな選定理由。

 

 

開く角度

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ディスプレイが開く角度はさほど大きく無いが(最大で約140°くらいか)、視野角が広い(178°)ため不便は感じない。

 

 

付属品

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標準添付品は、マニュアル、ACアダプタ、USB-Cケーブル、ハンドストラップ。
今回は国内の正規代理店から購入したので、他にソフトケースやネックストラップ、リカバリ用USBスティックメモリ、メモリカードリーダー/ライター、クリーニングクロス、他が付属していた。

 

 

サイズ比較

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iPhone8(メタルバンパー装着)と。
テザリングでインターネットアクセス中。

 

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今までで手持ち最小のWindowsPC VAIO U101/Pと。
U101/Pの画面が暗いのはバッテリー駆動で輝度を落としていることと純正オプションだったプライバシーフィルタを装着しているため。

 

 

モバイルバッテリ運用

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スペックが抑えられていることで消費電力も低く(10W程度)、一般的なモバイルバッテリで運用出来るのも良いね。

 

 

SSD交換

本機にはM.2 2242 SATA 3.0接続の128GBが搭載されている。
容量的には可もなく不可もなくだけどやはりもう少し欲しい、それに割と早い時期に故障したという報告を幾つか見掛けたので、実使用を始める前に早々に交換することにした。
交換に使用したのは本機で使用実績の多い Transcend SSD M.2 2242 512GB SATA III を選定。

 

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用意した道具は…静電気防止手袋、ピンセット、精密ネジ用ドライバ、ギターピック。
本機の開腹は底面のネジ×5本(内1本はシールの下に隠れている)を抜き、数ヶ所有るツメを外して行う。
ほぼ手持ちだが、ツメ外しにもってこいなのがギターピックということで新たに買い求めた。
ちなみに、購入したのは18枚ものセットで3種類のサイズ(厚さ)が入っていて、その中の0.71mmと0.96mmを使用。 ((最初に0.71mmで隙間を作り、その後0.91mmで外していく…という流れ。)) 

底側が外れれば、SSDの固定ネジを外し⇒SSDを交換し⇒固定ネジを留める…という簡単な作業。
写真を撮り忘れたので、具体的な手順についてはより詳しく解説しているサイトを参照して欲しい。 ((自分も大いに参考にさせていただいた。(多謝♪))

この作業と並行して、別のPCでリカバリーメディア(32GB以上のUSBスティックメモリ)を作成しておく。

 

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大容量SSDは発熱量が多い、ということなので表面に放熱フィルムを装着してみた。

 

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既にWindows10の画面だけど、ちゃんと認識されている。

実は今回ちょっと失敗してSSDの交換作業を計三回も行う羽目になった。
本機を購入してとりあえず動作確認をしたものの、Windows10 Proのネットワーク認証をする前にSSDを交換したため、交換したSSDにリカバリーメディアからインストールしたWindows10 Proの認証が出来なかった。

結局、元のSSDに戻して認証を済ませてから再び新SSDに換装したところ認証OKになったが、結構悩んだぞ。

 

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取り出した元のSSDはケースに入れて外付けドライブにしたが、万が一に備えて中身はそのままにしている。

 

 

指紋認証

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起動やスリープ解除の度にパスワード入力するのはやっぱり面倒。
というわけでUSB接続の指紋認証キーを実装した。
思ったほど出っ張り感は無く、黒い樹脂製なので本機の雰囲気とも合う。
この位置なら両手持ちした際に左手の人差し指・親指が自然に当たるので操作し易い。