[M10-D] 初めてのライカ

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【この記事の所要時間: 518秒】

普段から欲しい物が有ればツイッターやブログで物欲を素直に表明しているが、本当に欲しくて真剣に思案している時は購入するまで表に出さないことが多い。
主に高額な物や、他者から分不相応と思われそうな物(と思い込んでいるだけかも)であれば特に。

今回購入した物(一式)もそう。
漠然と欲しい気持ちが出てきたのは数年前、本当に欲しいと思い始めたのは一年ほど前、様々な条件が整い始めて欲しい気持ちが盛り上がってきたのが半年ほど前になる。
最後の条件(購入資金…貯金)に目途がついた数か月前から情報収集や購入準備を進めて、晴れて本日手にすることが出来た。
嬉しさと期待はもちろん非常に大きいが、反面、自分に使いこなせるのだろうか、宝の持ち腐れにならないだろうか…という不安も少なからず有る。

Leica M10-D with APO-SUMMICRON-M f2/50mm ASPH.
液晶モニタが無く、電源スイッチ/露出補正ダイアルが有る

Leica M10-D レンズはAPO-SUMMICRON-M f2/50mm ASPH.をチョイス。

同社のデジタルカメラの中でも異色なモデル。
その一つが、上の写真で一目瞭然だが、デジカメならまず装備されている背面の液晶モニタが無い。
裏返して一見無い様に見える製品(例えばX-Pro3)は有るが、M10-Dでは完全に存在しない。
液晶モニタが有るべき所にはホイール型の電源スイッチ/露出補正ダイアルが有るのみ。
撮影時に液晶モニタで確認するという行為が完全に排除され、撮影に専念することが求められる。
まぁ、個人的には液晶モニタで確認しながらの撮影が専念していないとは思わないけれども…特に失敗が許されないようなケースとかね。

巻き上げレバー型サムレスト

もう一つの異色な特徴が、この巻き上げレバー型サムレスト。
現行と旧型を合わせた全デジタルモデルの中で唯一M10-Dにのみ装備されている。
かつてのEPSON/R-D1シリーズのように実際にシャッターをチャージするという機能は無いが、収納式のサムレストとして便利。
一般的なホットシューを利用して装着するサムレストは常時出っ張っているため、首や肩から下げた際に出っ張った指掛け部分が身体に当たる(刺さる)場合が有るが、本機は収納すればボディの背面より突出しないため、その心配が無い。
下側にあるサムホイール周囲の盛り上がった部分と合わせて親指を支え、なかなかのホールド感になる。

前述の液晶モニタ無しとこのサムレストの存在が、この機種を選んだ最大の理由。
もちろん作例で見た「画」そのものも理由だけど、この異色な特徴(特長)が背中を押したと言える。

今回システムを一新してライカを選んだのは、様々な作例で見た「APO-SUMMICRON-M f2/50mm ASPH.」の写りに一目惚れしたから…つまり、最初にレンズ有りきで始まった。
そして、このレンズを使うためのボディとしてM10-Dを選んだ。
このレンズとこのボディという組み合わせが存在したことに感謝したい。

購入品

・ボディ…Leica M10-D
・レンズ…Leica APO-SUMMICRON-M f2/50mm ASPH.
・レンズ保護フィルタ…Leica UVa Ⅱ E39
・予備バッテリ…Leica BP-SCL5
・視度調整レンズ…Leica Ⅱ-M

ネット通販での購入なので現物確認が出来ない中古品では不安なため全て新品を選び、またローンは避けたかったので貯金(正確には別の使途があったが不要になったため転用)して一括払いで購入した。

ブルタイプ 本革ボディケース
シルクコードハンドストラップ
真鍮製レリーズボタン(黒染め)

事前に購入しておいた物。
・Funper Leica M10-D M10D 専用 ブルタイプ 本革ボディケース
・ARTISAN&ARTIST シルクコードハンドストラップ ACAM-313N
・NANIGASHI 真鍮のレリーズボタン S ブラック

ボディケースは背面がダイヤル用の丸穴だけというM10-D専用品。
液晶モニタが搭載された他モデル用には国内外から様々なボディケースが出ているが、M10-D用はこの製品(ほかに黒色が有り)を除くと海外製の結構高価な物(海外通販のみ)しか見当たらなかった。
本品は中国製で比較的廉価ながら革材、縫製ともしっかりしており、小さいながら前面には指掛かりも有りホールド性向上に役立っている。
購入先はAmazon.JPだが中国発送のため到着まで少々日数が掛かることから、M10-Dの購入が半ば確定した一か月ほど前に発注しておいた。
レンズ側に重心が寄ることで、平らな面に置いても前屈みになってしまうため、底部の前方側に合皮テープで盛りを作って正立するようにした。
見た目は気にせず(^^ゞ

視度調整レンズ装着

他に、物じゃないけど事前に準備しておいたのが、眼科での眼鏡処方箋。
M10-D(を含むMデジタルライカ全て)のファインダには視度調整機能が無く、眼鏡無しで使用する際は視度調整レンズの装着が必要。
その視度を知るために、これも一か月ほど前に眼科で測定して貰っていた。

情報収集というよりも購入気分を盛り上げるため書籍も購入していた。
・Leica M10 BOOK
・ライカワークショップ

さて、プロではなくセミプロでもハイアマでもない自分に使いこなせるのだろうか…という気持ちはもちろんあるけれど、憧れの物を手にすれば一層愛着が湧き、使う頻度も上がるだろう。

「好きこそものの上手なれ」とも言うしね…ちょっと意味が違うか。

試写

Leica M10-D with APO-SUMMICRON-M f2/50mm ASPH.
JPEG撮って出し・リサイズのみ

このレンズは実物よりも良く写る…なんて評価を見たことがあるけれど、確かにそう感じさせる写りかも。