IC-705 … アンテナ端子の固定

【この記事の所要時間: 334秒】

IC-705のアンテナ端子(BNC)はボディの側面から真横に突き出す形で実装されている。
そのため、アンテナを直結使用する際にはL型変換コネクタを介して繋ぐが、BNCコネクタの特性上容易に回転してしまう。
以前、市販品(他機種用オプション品)を流用したアンテナ固定方法を試したこともあるが、先日、ボディカバー(フィールドガード)とスタンド(カメラ用雲台)を装着したことで使えなくなってしまった。

また、これまでのL型変換コネクタのみではフィールドガードに干渉するため、中継コネクタ(BNC-P⇔BNC-J)で延長したが、突き出し長が増えたことにより本体側への負担が心配になってきた。
BNCコネクタの回転を抑えて、更に下から支えるような仕組みが有れば…。

アンテナ接続部分(延長状況)

L型変換コネクタのみでは見ての通りフィールドガードに干渉してしまう。

中継コネクタ(BNC-P⇔BNC-J)を追加して延長。

干渉は無事回避出来たが…延長したことにより本体側への負荷が増す。
BNCコネクタが容易に回転する問題も解決したい。

アンテナ固定金具(ヤフオクで入手)

ヤフオクで見つけた「IC705用 アンテナ固定金具バージョン2」(L型変換コネクタと手回しネジが付属)。
個人作成で、IC-705のアース端子を使用して固定し、L型変換コネクタの四角い部分に噛み合わせることで、回転を防ぎ下支えする。
アース端子へのネジ止め位置(下部に並んだ四つの穴)を変えることで角度を四段階に変えられる。
ブラックアルマイト処理されたアルミ製。

アンテナ固定金具装着

固定金具は素のIC-705への装着を想定しているため、フィールドガードと併用するためには、スペーサーを介して浮かせて装着する必要がある。
実測をもとに、M4×20㎜の真鍮製スペーサーを使用。
平ワッシャ(二枚)とバネ座金はIC-705のアース端子に装着されている物を使う。

IC-705のアース端子に平ワッシャー/バネ座金/スペーサーを装着した様子。

アンテナ固定金具を付属の手回しネジで装着。
この角度ではフィールドガードの開口部にほぼピッタリ収まる感じ。

フィールドガードと固定金具の間は1㎜程度の隙間が空くので、固定金具の角度を変えてもフィールドガードとは接触しない。
写真で見ると、L型変換コネクタを若干押し上げている感じがするので、固定金具の曲がり具合を調整しよう。

アンテナ装着

スペーサー部分の負担を考えると余り重いアンテナの装着は難しいが、GAWANTや軽量ホイップアンテナには良さそう。
最近は国内外のメーカーからIC-705の後部に張り出す形状のアンテナ基台(本体への装着はやはりアース端子を使用)が出ているので、大きめのアンテナを使う際にはそちらが良いだろう。
自分の場合は本体に大きめのアンテナを直結する使い方をしないし、普段の使い勝手(次の章)向上が主目的なため、フィールドガードとの併用も考えるとこれが最適解だと思う。

自宅での使用環境

自宅ではこんな感じで設置しており、IC-705にアンテナを直結して使うことは無く、アンテナも聴く周波数帯に応じて手作業でコネクタを繋ぎ替えることから、着脱しやすい上向きに固定出来て、抜き差しする際に本体への負担を軽減出来るような支えが欲しかった。
・中波/短波…IC-7300からPTRX-7300経由で取り出したRF出力
・FM…ループアンテナ(MK-5212)
※この設置状態では送信しない。(運用はIC-7300任せ)