[HiGOLE GOLE1 Pro] 超ミニで拡張性大なWin11タブレットPC

【この記事の所要時間: 1039秒】

今の時期になると妙に小物弄りをしたくなる。(って、前回の記事と同じ様な書き出しになった。)
棒茄子という臨時収入があるからか、年末年始など休暇が増えるからか、温度と湿度が低めなので部屋で細かい作業をするのに向いているからか…このブログを読み返してみると、大体何かやらかしている。

それはさておき、フルスペックのWindows(10以降)が実用になり、各種インタフェースが豊富で、色々弄り回せるコンパクトPCが欲しくなってきた。
いずれもWindows10 Proが動くミニデスクトップPC(CHUWI RZBOX AMD Ryzen 7 5800H)とUMPC(GPD P2 Max)を持っているが、前者は使用に際してディスプレイやキーボード/ポインティングデバイスを用意する必要があり、後者はインタフェースがやや物足りないのとブログ用フォトレタッチや無線関連でアプリ群を構成しているので余り変更を加えたくない。
コンパクトで、タッチ可能なディスプレイがありキーボードやポインティングデバイスが無くても操作出来る…となるとタブレットになるが、Windows10以降がフルスペックで動く物となると高価且つ大きいうえに、インタフェースが乏しい。

などと、つらつら考えながらAmazonで品定めしていると…面白そうなPCを見つけた。
サイズは最近流行りのミニPCクラスでタッチ操作可能なディスプレイが搭載され、Windows11 Proインストール済み、肝心のインタフェースも豊富、CPUスペックやメモリ/ストレージ容量も悪くない。
しかも、元がそれほど高価ではないのに更に期間限定で一割引きになっていたので、思わず購入してしまった。

HiGOLE GOLE1 Pro

HiGOLE1 GOLE1 Pro…メーカーのサイトを見ると工業系PC/タブレットを主に製造販売している模様。
このGOLE1 Proも「5.5 Industrial Tablet mini pc」として紹介されている。

スペック

NAMEGOLE1 Pro
Form Factor5.5″ Mini pc+Tablet
Dimensions142 × 91 × 19mm
Weight0.2kg ※実測338g
Screen Size5.5″
Screen Resolution1280 × 720 (IPS)
Touch ModuleG+G Multi-Touch
Battery Typelithium polymer
Battery Capacity2500mAh/7.6V
Battery Working Time5 hours
CPU TypeIntel Celeron J4125
CPU Speed2.0GHz ~ 2.70GHz
GPU TypeIntel HD600 Graphics
Memory8GB LPDDR4 (Unchangeable)
StorageeMMC 128GB (Unchangeable)
SpeakerBuilt-in
WiFiWiFi6.0 (2.4GHz & 5GHz Dual-band)
BluetoothBluetooth 5.2
Ethernet Network1000Mbps Gigabit Lan
USB InterfaceUSB3.0 × 4
USB Type-CType-C × 1 (charge)
TF Card (microSD Card)TF Card (microSD Card) reader/writer × 1 (max 256GB)
Audio Jack3.5mm headphone × 1
HDMIHDMI 2.0 × 2 (HD 4K@60Hz)
Power On/OffHard button × 1
Wake up on LanWake up on Lan by RJ45
PXEPreboot Execution Environment
CE/FCCSupport
Pre-Install OSWindows 11 Pro
付属のマニュアルから引用

重量の乖離が大きいが(スペック値:200g⇒実測値:338g)、バッテリーが内蔵されていないモデルもあるので(Amazonでも扱っている)、スペック値はそちらのモデルかもしれない。

開封

クリーム色で細かなエンボス加工が施されたシンプルなデザインの小箱
内部は二段構成、上段には周囲を硬質ウレタンで囲まれて本体が入っている
下段には少し厚めの硬質ウレタンで囲まれてACアダプタが収められている

内容品

GOLE1 Pro本体(一時保護フィルムではなく一般的な液晶保護シートが貼られている)

ブルーグレーっぽい色合い、角が僅かに丸められているものの無骨な真四角の金属(アルミ)製ボディ…見た目以上の重さ(実測338g)もあり塊感が強い。
しっかりした造りでガタつきや軋み、凹みは無く、塗装も綺麗。
(実は、開封直後に給電ポート近くの引っかき傷とmicroSDカードスロット近くの塗装粗を見つけてちょっとガッカリしたけれど…綿棒にアルコールを付けて軽く拭ってみたら、どちらも綺麗に無くなった。)

付属のACアダプタは多国対応のためACプラグ部分が交換出来るようになっている(他のタイプは付属せず)
本体が小さいためACアダプタが大きく見える

付属のACアダプタは12V/3A出力でUSB-Cコネクタというなかなか見掛けないタイプ。
PD(PowerDelivery)仕様のUSB充電器には12V/3A出力に対応した物もあるが、このGOLE1 ProはPDに対応していないため使用できるかどうかは不明。

付属マニュアル
付属マニュアル

付属のマニュアルは三つ折りになった一枚紙で英語版、記載内容は各部の名称とタッチ操作、スペック表。
保証書の様なものは一切付属せず。

HDMIケーブル

他に別梱包でHDMIケーブルが一本添付されていた。

外観

前面左下隅

前面左下隅(ディスプレイの下側)には電源スイッチとマイク孔が有る。
電源スイッチは数秒間の長押しでON/OFFが切り替わる。
マルチカラーで自照し、下記のように点灯する。
・電源ON時:青色
・電源OFF時(充電中):赤色
・電源OFF時(充電完了):緑色

画面に向かって上面

HDMI×2、USB3.0×2、Gigabit Eternet(RJ45)×1、Type-C(12V充電用)×1

画面に向かって左側面

3.5mmヘッドホン端子×1、USB3.0×2、microSDカードスロット×1
microSDカードは裏表逆(画面側から見ると裏を手前)に挿入する。
挿入後、カードの後端はボディとほぼ面一になり、取り出す際は爪の先などで少し押し込むとバネの反動で出てくる。

画面向かって右側面

排熱口…本品はファンレスで結構発熱するため、もう少し大きめの方が安心かも。
ただ、ケース全体で放熱している様なので、多少大きくなったところで余り変わらないかな。

画面向かって下面

中央にスピーカー用開口部がある。
低音は物足りないけれど音質自体はそう悪くはなく、音量も有る。
尚、一見凹んで見える部分は実際はほぼ面一で、ケースの他の部分とは素材が異なるため、無線(Wi-FI、Bluetooth)を通すため樹脂素材が用いられているのだろう。

裏面(底板)

開口部などは無く、四隅に薄いゴム足が有るのみ。
ゴム足の下に底板を留めているネジが有るとのこと。

開封厳禁シール

ケースの底部から側面に掛けて「少しでも破れたら無効だよ」シールが貼られている。
底板を開けるなということだろうが…貼り方が余りにも適当過ぎる(^^ゞ
GOLE1 Proはメモリ/ストレージ/バッテリーが交換不可のため、そうそう開ける機会は無いと思うけれど、バッテリーは自分でも交換できそう。

セットアップ

電源を入れるとWindows11 Proが立ち上がり、お馴染みの初期設定開始。
英語版であり起動時の選択肢には日本語が無かったため、一通り完了してから日本語化に取り掛かった。
Windows11を使うのは初めてだし、英語版Windowsの日本語化自体も随分久しぶりなので、詳しく解説されているWebページを参考にさせていただいた。
なのでここでは割愛(横着&他力本願…)。

日本語化自体は問題なく完了、続けてWindowsUpdateを実行して再起動したところ、進捗(○○%)が表示されないまま先に進まず。
ネットで情報収集すると、特定の進捗率から先に進まないという事例が結構報告されていて、様々な対処により解決した例もあれば、初期化して一からやり直したという例もあり、大いに焦る。
さて、まずはどの対処から手を付けようか…と調べて悩んで迷っている間に、気がついたら何事も無かったかのように再起動完了。
以降は問題無く普通に使えている。

最も使うであろうWebブラウザはもちろんChromeを選択。
最初はEdgeしかないのでEdgeでダウンロードしていると色々と引き留めるようなメッセージが出てきて、Edgeがちょっと哀れに感じてきた。
Chromeを立ち上げてGoogleアカウントでログインすれば、履歴やブックマーク、拡張機能など他のデバイスと同期されて即同様に使える…これが非常に便利。
続いてメールアプリ(これも他デバイスと同じくSpark)をセットアップして、ひとまず完了。
あとは、アーカイバやバックアップツールなど必要に応じて徐々に入れていく予定。

インタフェースも全て問題無し。

ポートカバー装着

使用頻度の低い上部ポートには手持ちのカバーを装着しておこう。

サイズ比較…左からiPhone SE3(バンパー装着)、GOLE1 Pro、Raspberry Pi 4B

フットプリントはラズパイ(ケース入り)を横に二台並べた程度、厚さはiPhoneを二台重ねた程度。
3DSの大きいモデルくらいのサイズ感だろうか。
余談だが、ラズパイもGOLE1 Proと同じくメモリ:8GB/ストレージ:128GB。(iPhone SE3は4GB/256GB)

お試し

まだ重たい処理は殆どしていないためパワーについては未確認だけど、起動から各種操作で遅さを感じることは全く無く、用途次第ながら十分実用になる。
ディスプレイは5.5インチと小さいが、解像度1280×720とのバランスが良く、表示倍率100%でも見辛いという感じはしない、また、指先でのタップ操作も或る程度は問題無く出来ている。
発色が良くて(特に青色が綺麗!)、輝度やコントラストも十分満足、これならフォトビューワー/フォトスタンド的な用途にも良さそう。
文字入力もソフトキーボードで事足りる(本体を両手で持って左右の親指でタップ…昔200LXで多用した親指打鍵が楽)とはいえ、画面の半分を占めるため、満足に入力するのであれば外付けキーボードが欲しいところ。

手のひらサイズでフルスペックのWindows11 Proが動き、豊富なインタフェースを装備、タッチパネル搭載で入力/表示も一元化…久しぶりに、買って良かった・持って嬉しい・使って楽しい電脳小物を手に入れた。
それにしても、初めてのWindows11は特にシステム設定関連で結構戸惑う…何か操作する際には解説サイトで確認してから。

縦表示

本体を縦にすると自動的に縦表示へ切り替わる。
ちょっと厚さ(物理的)&熱さ(温度的)があるけれど、書籍ビューワーとしても良さそう。

KiwiSDRでAFNを受信中
使用しているスマホスタンド

レビューなどでは結構発熱するとのことで、セットアップ〜アップデートなど負荷が掛かっている際には確かに結構温かくなり、CPU温度も60℃前後まで上がる。(室温25℃ほど)
置いて使う際には、見易くするためにディスプレイを斜め上に向けることも考えて、スタンドの使用が望ましい。
ちょっと厚めだけどフットプリントはやや大きめのスマホサイズなので、スマホ用のスタンドが使える。
特に背面(底板)が結構熱を持つため、後ろが空いているタイプか逆に金属製で密着して放熱するタイプ、他には最近よく見かけるスマホ用冷却ファン(スマホの裏側に装着する)も良さそう。