[HiGOLE GOLE1 Pro] 充電/給電と冷却

【この記事の所要時間: 728秒】

昨年末に購入した超ミニPC「HiGOLE GOLE1 Pro」…コンパクトで、意外とキビキビ動き、小さい画面サイズながら視認性が良いことから、すっかりお気に入り。
それらの特長を活かして、FT8(アマチュア無線のデジタルモード)運用端末としても良いかも…と、FT-818やIC-705との組み合わせを色々思案中。

そこで以前から少々気になっている充電/給電と冷却について対処を考えてみた。

充電/給電対処

GOLE1 Proの電源端子はUSB Type-CだけどPDには対応しておらず、基本的に付属のACアダプタ(スイッチング式でUSB Type-Cプラグ出力)しか使えないが、一般的なACアダプタ(12V/2A以上)のDCプラグ出力をUSB Type-Cへ変換して使用しているケースをどなたかのブログで見かけた。
あくまでも自己責任になるが他のACアダプタも使えるということで、もし付属のACアダプタが故障しても代替品の入手は難しくない…ひとまず安心要素。
とはいえ、この方法はモバイルバッテリーでは使用できないし、ACアダプタ自体も最近の小型高出力の物を使用したい。
情報収集していると、PD対応ACアダプタやモバイルバッテリーから特定の電圧出力(今回は12V)を取り出すトリガーケーブルと、そのトリガーケーブルの出力コネクタ(DCプラグ)をUSB Type-Cへ変換するケーブルの組み合わせでGOLE1 Proへ充電/給電出来たという記事を見つけた。
⇒『ARROWS Tab V567/Pよりも高性能なスマートフォンサイズのPC Gole1 Pro Mini PC』(モバイルやIT機器を活用するSINのモバイル修行3rd 復活編)

早速、同じケーブルをAmazonで購入し、手持ちのPD対応ACアダプタで試したところ、充電/給電ともに問題無し。(あくまでも自己責任で。)

トリガーケーブル(左)と変換ケーブル(右)、トータルの長さは約1.5m
付属ACアダプタを使用…当然ながら問題無く給電(充電)している。
PDの対応ACアダプタとPD対応USBケーブルを使用…残念ながら全く給電していない。
PD対応ACアダプタとトリガーケーブル&変換ケーブルを使用…僅かに電圧が低いが問題無く給電(充電)している。

これでACアダプタの選択の幅が格段に広がるし、モバイルバッテリーでの使用も可能になる。

冷却対処

GOLE1 Proはファンレス(金属ボディ自体を放熱に使用)ということもあって結構発熱する。
特に給電/充電しながらだとバッテリー自体の発熱もあって、Windows Update等の高負荷時には素手では持ち続けるのが辛いくらいの熱さ(CPU温度で70℃台後半)になることも。
発熱が多いことは事前に或る程度見聞きしていたので、高負荷時の熱影響を少しでも軽減したく本体と併せてスマホ用クーラーを購入していた。
ペルチェ素子&ファンの構成で冷却性能はそこそこ有るものの、バッテリー内蔵のため結構嵩張る上にバッテリー稼働時間がさほど長く無くて結局外部から給電する必要が有る、スタンドの脚部分が薄いプラスチック製のためやや重量の有るGOLE1 Proを載せて使うには少々心許無い…。

使用時にはGOLE1 Proから給電するのでバッテリーは不要、コンパクトなアクティブタイプ(ペルチェ素子&ファン)と、なるべく嵩張らないような薄いパッシブタイプ(ヒートシンク)の二種のスマホクーラーを購入してみた。

アクティブタイプクーラー(ペルチェ素子&ファン)

排気側
機器への貼り付け側

スマホやタブレットの背面に貼り付けるスマホクーラー。
機器に近い側から熱伝導シート⇒ペルチェ素子⇒ヒートシンク⇒ファンといった構造になっている。
サイズは横70mm×縦45mm×厚20mmと、やや厚さが有るものの比較的小型軽量。
小さな吸盤と熱伝導シートの粘着力でデバイスに貼り付ける。
尚、予備として吸盤4個・熱伝導シート3枚と、他に給電用USBケーブル(Type-A⇒micro)とスマホへの装着を補強するゴムバンド?が付属している。

給電用microUSB端子
給電ケーブル(USB Type-A⇒microUSB)
給電ケーブル接続
給電ケーブル接続

給電用microUSB端子は貼り付け面にかなり近いため、樹脂カバー部分の厚さが有るコネクタだと、貼り付けの際に干渉する恐れがある。
購入者のレビューでは付属のUSBケーブルでも干渉したとの報告も見られた。
今回は取り回しを考えて両端がライトアングルになっていて短い物を予定していたため、併せてmicroUSBコネクタが極力小さい物を探した。
microUSBコネクタはライトアングルや小型の物が多いので、こういう目的にはUSB Type-Cよりも向いているように思う。

GOLE1 Proに装着

GOLE1 Pro側とクーラー側の両方ともライトアングルコネクタの向きが合っていて、ケーブルも細めで長さ(12cm)がちょうど良く、スッキリまとまった。
装着確認なので吸盤だけだが割としっかり貼り付いている。
熱伝導シートの粘着力が加われば、縦置きしても強い振動を与えなければ、そう簡単にはズレ落ちたりしないだろう。
厚さがほぼ倍になるのは仕方なし。

実際に使ってみて…今回はそこまで発熱する用途が無かったので冷却効果の判断は割愛。
ファンの駆動音については、室内の静かな状況でも殆ど気にならない。
購入者レビューでは貼り付ける側によっては共振して結構響く場合もあるとのことなので、使う環境次第かと。
GOLE1 Proは割と厚さがある金属ボディで重く、内部も結構詰まっているため、さほど響かないのかも。

パッシブタイプクーラー(ヒートシンク)

表面
側面
裏面

前面に溝が掘られた、いわゆるヒートシンク。
変わった形状なのは、スマホのカメラレンズを回避するため。
裏には一面に熱伝導シートが貼られている。
サイズは横105mm×縦60mm×厚3mm。
背面が覆われるケースとの共用はまず無理、バンパータイプなら併用出来るがワイヤレス充電は当然ながら阻害されてしまう。(GOLE1 Proはケースもバンパーも装着せず、ワイヤレス充電も無いので影響無し。)

先のクーラーとの併用は出来ないが、コンパクトにまとめるならコチラの方が向いているかな、給電も不要だし。
効果を調べてから使い分けを考えよう。

タッチパッド付き折り畳みワイヤレスキーボード(Bluetooth)

GOLE1 Proではキーボードとタッチパッドが一体化した小型ワイヤレスキーボードを使っているが、文字入力が多くなってくるとキーボードが少々小さすぎるし、タッチパッドの操作をしたい時には都度裏返す必要があり煩雑な上に時々上下や左右が反転してしまい(再度裏返して戻すと直る)、使い難さを感じるようになってきた。
また、Windowsが使えない時でも操作出来るように専用USBドングル使用タイプにしたが、そういう機会は早々無いし(もちろん無いほうがいい)、USBポートを一つ専有するのも惜しい。

折り畳んだ状態
折り畳んだ状態でGOLE1 Proとサイズ比較
展開して使用状態

そんなわけで、タッチパッド付きでBluetooth仕様のワイヤレスキーボードを新調した。
サイズは、折り畳んだ状態で横150mm×縦100mm×厚16〜20mm、展開した状態で横300mm×縦100mm×厚8〜16mm。(厚さに幅が有るのは、手前に向かって僅かに傾斜した形状になっているため。)
キートップは一部幅が狭いキーも有るが概ね15mm角、間隔が広めでクリック感も有り、割と打鍵し易い。
タッチパッドは横57mm×縦85mm。
iOS・Windows・Androidに対応し切り替えて使用できるため、iPhoneやiPad mini(どちらか一方)でも活用出来るだろう。

元の小型キーボードは予備としてGOLE1 Proと一緒にセミハードケースへ入れておこう。