趣味環境整備 -その壱-(パソコン関連)

【この記事の所要時間: 167秒】

実家へ戻ることになり、広めの自室(6畳洋間✕2部屋続き)を使えるので、趣味関連の環境を整えることにした。
先ずはパソコン関連と無線関連…いずれも元自宅では極力ミニマム環境にしていたのと、配置的(PC使用時には無線関連は自分の背後に在る)にも使い勝手が今一つだったので、出来るだけ理想に近づけたい。

大まかな目標

何よりも欲しいのは大画面モニター…解像度が高ければ情報量が増えて作業の効率が上がるし、物理的サイズが広ければ文字も見易い。
今まではノートPC(MacBookPro/13)とコンパクトな13インチクラスのモバイルモニターが一台という組み合わせが最大構成だったので少々物足りなかった。

また、大きなモニターや周辺機器とPCを常に設置しておき、直ぐに使えるようなパソコンデスクも置きたい。
以前は使う都度セッティングして使い終わったら片付けるような状況だったため、手間が掛かるし大きなモニターも使えなかった。(大きなモニターは置いておくだけで嵩張るし…。)
一般的な椅子を使うタイプは背が高くなり部屋が狭く感じられるため、座椅子で使えるロータイプが良いな。
部屋への配置上、横幅はやや抑えることになるので、代わりにキーボードやポインティングデバイス用のスライドテーブルが有れば、サブモニターやスピーカーを置くなど使い勝手も良さそう。

他には、配置の自由度を考慮してBluetooth接続のメカニカルタイプ・キーボードやトラックボールも欲しいところ。

インフラ整備

その前に…最優先で実施すべきはインフラ…つまりネット回線の整備。
実家は如何なるネット回線も無いため、帰省の際にはモバイルルータやiPhoneのインターネット共有(テザリング)でネットアクセスをしていた。
今後もその状況では流石に不便なので、この機会に光回線を導入することにした。
元自宅ではFlets光(NTT東日本)+OCNを利用していて特に不満は無かったので、実家でもFlets光(NTT西日本)+OCNを選定。(OCNの契約が移行出来ることを知らず、解約⇒新規契約した。)

光ファイバーの敷設工事が必要になるが、戸建て且つ最寄りの柱上まで配線が来ているため工事自体は大掛かりではない。
ただ、自室には外部から光ファイバーの引き込みに使える開口部が無く(エアコンのダクトは室内機の背面に有り、室内機を取り外さない限りアクセス出来ない)開口工事が必要かと思われたが、窓のサッシに後付する「エアコン配管用 アルミ窓パネル」なる製品が有り、難無く解決。
光ファイバーの敷設工事開始からインターネットアクセスが可能になるまで小一時間程度で完了。
Wi-Fiルータが元自宅で使っていた物なのでLAN内の設定をそのまま活かせたことも大きい。

新規購入品

ちょうどAmazonのブラックフライデーで購入検討品の大半が値引きされていたので、思い切って一気に選定と購入を進めた。
特に大画面モニターの値引きが大きく、これが引き金になったかも(箍が外れたとも言う)。

  • パソコンデスク
    座椅子で使える高さのローデスクタイプで、キーボードやポインティングデバイスを置けるスライドテーブル(スライダー)が装備された「Bauhutte ローデスク 昇降式 ゲーミングデスク ロータイプ BHD-700L」を購入。
    天板のサイズは幅70✕奥行45cmだが、キーボード/トラックボールをスライダーに・モニターを別途ラックにそれぞれ設置するので、さほど狭さは感じないと思う。
    尚、移動し易いように脚部分をキャスター(Φ40/M8が4つ…手前側の2つはロック付き)に交換した。
  • ラック
    ローデスクの奥に配置しモニターを設置するラックは同じブランドシリーズの「Bauhutte エクステンションデスク 昇降式 モニター台 ディスプレイ スタンド BHC-1000H-BK」を購入。
    天板のサイズは幅100✕奥行25cmで幅がローデスクより30cm長いものの、想定している配置では問題無し。
  • 座椅子
    当初は実家で使っていた座椅子を使うつもりだったが、座面がやや低いことや背凭れが垂直にならず背中や頭の支えが不十分なこと、座ったり立ったりする際の前後移動がし難いため、新調を検討。
    座面の高さや背凭れについては厚手のクッションを加えることで解決出来そうだけど、前後移動が課題。
    調べてみると、底部にキャスターが装着された座椅子も有る。
    最近はゲーミング座椅子と称するバケットシートを模した形状の製品が殆ど…ゲームは(たぶん)しないけれど、身体(腰、背中、頭)を程良く支える構造は長時間のPC作業自体に大きなメリットが有るだろう。

    比較的尖っていないデザインで価格も控えめな「サンワサプライ ゲーミング座椅子 150-SNCF031R」を購入。
    実際に設置してみたところアームレストはローデスクに脚部に接触するため使用せず…以前から職場の椅子や私物のアーロンチェアでもアームレストは殆ど使っていなかったため特に不便はない。
    肝心の座り心地とサポート感は言うことなし、他の同種チェアを使ったことがないため比較は出来ないが少なくとも不満は全く無い。
    背凭れ(ヘッドレスト、ランバーサポート)が的確に身体を支えてくれるし、座面は半ば胡座をかいた姿勢でも座り易い。

    ちょうど「スピーカー後付けケース 150-SNCSP1」のプレゼントキャンペーン中ということで、もちろん有り難く戴いた。
    ヘッドレスト部分に上から被せる作りで、上部には横長型のBluetoothスピーカーを収納出来るメッシュポケット/後部にはモバイルバッテリー等を収納出来るポケットが有る。
  • 大画面モニター
    「解像度はUWQHD 3440✕1440」「画面サイズは34インチ」「湾曲ディスプレイ」…この三つを絶対条件にしてユーザーレビューなどを参考に調べたところ、機能・性能・コストパフォーマンスが優れていて評価も極めて高い「LG ゲーミング モニター UltraGear 34WP60C-B」を購入。
    幅809✕高さ359mm/重量5.8kg(スタンド未装着)は思っていたよりもコンパクトで軽め、曲率1800Rは湾曲モニターの中でも緩やかなこともあり一般的な平面モニターを見慣れた目でも違和感は全く無く、それでいて両端の離れた部分を見るのも自然。
  • モニターアーム
    ラックの高さを最小にしても天板の位置はローデスクの天板より20cmほど高く、更にモニター付属のスタンドは高さ調整が出来ない上にチルト(特に下方)の範囲が狭いため、かなり見上げるような感じになってしまう。
    モニターの位置をできるだけ(モニター下側の縁とラック天板の上面が接するくらい)低くしたいし、ローデスクの横(ラックとは直角)に無線関係を設置したエレクターシェルフを配置し、モニターの一部(横)をエレクターシェルフ内に収めて逆方向への張り出しを抑えたいという目論見もあるため、モニターアームの導入を決定。
    こちらもユーザーレビューを調べてみて、極めて高評価な「エルゴトロン LX デスク モニターアーム マットブラック」を購入。
    また、モニターアームへのモニター装着を容易にしたく「エルゴトロン クイックリリース ブラケット」も併せて購入。
  • Bluetoothキーボード
    ラック内の物品を出し入れする際などデスクを移動し易くするためにケーブルは極力無くしたい。
    Bluetooth対応でメカニカルタイプのキーボードは持っていなかったので、この機会に新調することにした。
    とりあえず青軸タイプでユーザーレビューがそこそこ良い中華製無名ブランドの製品を購入。
    有線(USB)とBluetooth(ホストデバイス✕3台に対応)の両接続に対応しているので他の機器でも使えそう。
    打鍵音がちょっと大きく、カツカツした底打ち感も気になったので静音リングを装着したところ、打鍵音と底打ち感の低減がハッキリ実感できている。(この記事の執筆もこのキーボードを使用。)
  • Bluetoothトラックボール
    こちらもキーボードと同じ理由。
    ワイヤレスのポインティングデバイスはマウスしか持っていないのでトラックボールを新調することにした。
    一般的なマウスと同程度にコンパクトな「エレコム Bluetooth モバイルトラックボール M-MT2BRSBK」を購入。
    サイズと持った感じから、ついついマウスのように動かしてしまいそうになる(^^ゞ
  • Bluetoothスピーカー
    普段はパソコンで音を出すことは殆ど無いけれど、レビューなどの動画を観たり、大画面モニターを活かして映画などを見る機会も増えるだろう…ということでスピーカーを導入。
    ステレオなので二台必要…最初から二台セットで左右分が連動(電源ON/OFF、ペアリング、接続)し、価格も控えめな製品を見つけ、中華製無名ブランドだったがユーザーレビューでの評価がそこそこ良かったので購入。
    ただ、サイズ/デザイン/操作性/音質は十分満足だけども音量が少々大きすぎる。
    音源側で最小に絞ってもまだ大きく、スピーカー側の音量調整はステップ式で且つ音源側と連動するため下げられない。
    ちなみに、今回選定した大画面モニターにはスピーカーは搭載されていない。
  • スクリーンバーライト
    パソコンデスクは壁際隅に配置するため、向かって座ると室内照明が後方から照らす形になり、デスク上がやや暗くなってしまう。
    デスク上を程良く照らし、且つ、邪魔にならないライト…ということで、最近は良く目にするモニターの上部に設置するスクリーンバーライト/モニターライトを検討。
    リモコン等は無いが、基本機能と性能がしっかりしていて自動調光対応の「BenQ ScreenBar」を購入。
    湾曲モニターでも画面への映り込みは一切無く、また視界に入って眩しく感じられることも無い。
    パソコンデスク上の雰囲気も一気に上がり、実に良い感じ。

手持ち品

PCとサブモニターは手持ち品を使用。
以前は殆ど出番が無かったので、ようやく活用出来る。

  • コンパクトPC
    主な用途は今のところブログ関係、画像関係(現像、レタッチ)、無線関係(FT8運用、ログ管理、無線機や受信機の制御)なのでアプリの選択肢が豊富なWindowsを選択。
    そこそこのスペックが有りコンパクトで、最低限2画面の同時表示(HDMIもしくはUSB-C)が可能なこと、インタフェースもそれなりに有れば尚良し。
    これらの条件を軽くクリアしている「MINISFORUM Venus Series NPB7」(Core i7-13700H/RAM 32GB/SSD 1TB)がちょうどキャンペーン特価になっていたので購入したものの、なかなか出番が無く、今回ようやく本格使用してみて大変満足している。
    映像出力についてはHDMI✕2とUSB4✕2の計4出力有り、前者は4K@60Hz・後者は8K@60Hzに対応している。(USB4は外部GPUにも対応しているとのこと。)
    共にHDMI接続で、メインモニター(大画面モニター)は最大値の85Hz(PC側のHDMI出力では最大60Hzだけども…ちなみにDPの場合は最大160Hz)、サブモニターも最大値の60Hzで表示出来ている。
  • サブモニター
    メインモニター(34インチ 3440✕1440)ではその時々でメインアプリを広く開いておき、ツイッターやメールなどは別途小さめのモニターで常に開いておきたい。
    メインモニターの下(手前)に置くため、高さは低めで横長のモニターが望ましい。
    以前、クラウドファンディングで支援・購入したものの、こちらもなかなか出番が無かったコンパクトモニター「Lukos Ultrawide 4K Monitor」を現役復帰することにした。
    横356✕縦128mmのコンパクトサイズながら32:9のウルトラワイド画面(14インチ)で3840✕1100(UHD)の高解像度、最大4画面同時表示(入力ポートは7…DP1.2/DP1.4✕2/HDMI1.4/HDMI2.0B✕2/USB-C)が可能だが、同一PCでは分割するメリットが少ないため1入力(画面)表示で使っている。
    電源入力や映像入力など各種ポート類が上部に有り、ストレート型コネクタのケーブルでは真上に飛び出て邪魔になるため、L字型HDMI変換コネクタを介して後方に向けている。(DCプラグは最初からL字タイプが用いられている。)

カスタマイズというほどではないけれど…

モニターアームのクイックリリースブラケットはそのままでは着脱がやや硬めで、受け側(モニターに装着する側)プレートの金属製ベースと樹脂製カバー?のネジ固定部分に薄いワッシャー(内径Φ3mm✕厚さ0.2~0.3mm)を入れると改善される…とのことなので、手持ちのワッシャー(内径Φ3mm✕厚さ0.2mm)を追加し、併せて固定ネジ(プラスネジ)も六角穴付きM3✕8mmに交換した。
ワッシャーの追加前に比べて着脱がスムーズになった(気がする)。

同じくモニターアームのクイックリリースブラケット関連。
ブラケットの差し込み側(モニターアームに装着する側)と受け側(モニターに装着する側)を固定するネジはプラスネジ(前者はM4✕6mm/後者はM4✕25mm)が用いられているが、個人的な好みでいずれも極低頭の六角穴付きボルトに変更。
モニターアームの固定や調整は全て六角穴付きボルトなので、これで工具の種類を揃えられる(固定と調整用は大中二種、ブラケットは小一種)。

M3✕ 厚さ0.2mmのステンレスワッシャーを追加し、固定ネジを付属のプラスネジから六角穴付きネジ(M3✕8mm)に変更
ブラケットの差し込み側をモニターアームに固定するボルトを付属のプラスネジから極低頭 六角穴付きボルト(M4✕6mm)に変更
ウルトラワイドモニターのVESAマウント部分が凹んでいるため、ブラケット付属のスペーサーを使用する
ブラケットの受け側をモニターに固定するボルトを付属のプラスネジから極低頭 六角穴付きボルト(M4✕25mm)に変更

セットアップ

部屋の隅にラックとエレクターシェルフをL字型に配置し、その内側にローデスクをラックに向かって僅かに斜めになるように置いた。
ウルトラワイドモニターはこのラックからエレクターシェルフにやや跨るような感じで置くことでローデスクとは正対し、更に横方向への張り出しを抑えている。
また、この向きであれば、エレクターシェルフに置いた無線機器の操作もし易い。

モニター関連

モニターの配置からアームの稼動方向や重量負荷の掛かり具合を考慮して、モニターアームのベース(クランプ)はラック天板の短辺側に固定する。
また、この位置だとラックフレームと天板を接続するスチールプレートを併せて挟み込めるので、より強固に固定できるはず。
フレームの補強ステーとの干渉が心配だったが絶妙な間合いで回避出来、下側には補強プレートを挟む余裕も有った。

固定が出来たらアーム全体を順に装着して最後にモニターを装着、クイックリリースブラケットのおかげで容易且つ安全に装着出来た。
尚、アーム各部の調整については初期状態のままだと僅かに下がってくるため、上下のチルトのみ強度増加に実地調整している。

装着するラックは脚部の上部の補強用のステーが有り、クランプへの干渉が懸念された
絶妙な間隔で装着出来て一安心、ラックの天板と共に脚部のスチールプレートも挟み込んでいるため更にしっかり固定される

PC関連

ハード的には特に無し…二台のモニターとUSBハブを繋いだ程度で、後は収納したラックの補強ステーがPC後部のインタフェースに干渉するため、手持ちの冷却ファンを下に敷いて嵩上げしたくらい。
ちなみに、この冷却ファンは120mm各のサイズでPCのフットプリントとピッタリ合い、給電はUSBでON/OFFと風量(回転速度)の調整が可能、USBの中継機能が有りPCのUSBポートを無駄に塞がない。
このファンにフィルタを装着して埃などの吸入を極力減らしている。(底部から吸気してPCの底面通風孔から内部へ送風している。)

ソフト的には、これまでGPD P2 Maxで行っていたブログ用画像ファイル処理(レタッチ、リサイズ、ウォーターマーク入れ、一括リネーム)の環境を移行した。
各アプリの各種設定は、両PCのアプリ画面を見ながら手作業で行うという実にアナログ&アナクロな方法…設定の移行機能くらい有ればいいのに…。
また、お手軽コンデジとして使用しているiPhone(SE3)からの画像転送を容易に行うため、「LocalSend」というアプリをiPhone共々インストールした。
iPhone⇒Macで使用しているAirDropと比べても全く遜色無く手軽に転送出来る。
他にLinux/Android/macOSにも対応しており、幅広く活用出来そうだ。

セットアップを終えて…実際の使用感

実際の機器設置や配線、細かい配置調整など試行錯誤に数日掛けて(全ての購入品が揃うまでにも一週間程度掛かった)、ようやく落ち着いてきた感じ。
早速、新環境でこのブログ記事を書いていて非常に捗っている。(残念ながら効率性の向上が必ずしも内容の質に繋がる訳では無いが…。)
見易い画面・打ちやすいキーボード・操作性の良い机・座り心地の良い椅子…どれ一つも欠かせない要素で、特に大画面モニターはもっと早く導入したかった。
ちなみに、このブロク記事作成時には、メインの大画面モニターは横三つに区切ってWebブラウザを三画面(WordPressの記事編集と情報収集)開き、サブモニターは横二つに区切ってWebブラウザ(Twitter)とメールアプリを開いている。
記事の下書きが一段落したら、メインモニターでフォトレタッチアプリを全画面で開き、その後、ウォーターマークを入れるなどの画像処理を行って、記事に貼り込んでいる。