[IC-705] アンテナサポート

【この記事の所要時間: 413秒】

IC-705のアンテナ端子はBNCコネクタで、ボディの側面から水平(横向き)に装備されている。
ホイップアンテナなどを直接装着する際にはL型アダプタを介して垂直に変換するのだが、BNCコネクタはクルクル回ってしまうし、L型アダプタを使って真上(コネクタにとっては真横)から荷重を加えた際の負担が心配。
回転しないように固定し、且つコネクタへの負担を低減するよう支える必要がある。

(通常の設置スタイルでは)同様にBNCコネクタが横向きになるFT-818では、垂直になる折り畳み式のアンテナ基台を自作した。

IC-705にも個人製作(ヤフオクなどで販売)を含めて市販品が幾つも出ていて、その中から二種類の製品を使用している。
IC-705の後部に配置しケーブルで接続するタイプのRC-1と、IC-705の側面に装着しBNCコネクタと直結するタイプのRC-2。
どちらも厚いアルミ材でしっかりした作り、IC-705に装着しているPeoviケージとも雰囲気が合う。
RC-1については、Peoviケージと干渉するのでは?と思っていたため最近になって試しに導入したが、結果は問題無し。(厳密に言えば干渉する可能性も有り。)

WINDCAMP製アンテナサポート(左:RC-1、右:RC-2)

WINDCAMP RC-1

横から見た様子
上から見た様子(左:GND端子…IC-705のGND端子と電気的に接続、右:アンテナ端子)

IC-705の後部はPeoviケージが張り出しているためRC-1が干渉するのではないか?と懸念していたが、実際に装着してみると結構余裕がある。
但し、IC-705をこれ以上上向きにしたり、RC-1のアンテナ端子面が水平になるように持ち上げると接触する。

後ろから見た様子

IC-705にはGND端子へのネジ留め(一本)のみで固定し、RC-1の端だけで接地する。
厚い部材が使用されており、よほど重量級のアンテナを直接装着しない限り大丈夫だと思うけれども、GND端子への負担が心配。

追加の支え

RC-1の裏(下)側には、固定ネジを使わない時に装着しておくネジ穴(M4)が開けられているので、そこに手持ちのスタンドオフ(M4)とゴム足を組み合わせて装着し支えにした

後ろから見た様子

RC-1自身と支えの二点で接地するので安定感(と安心感)が増す。
RC-1のアンテナ端子面を水平(アンテナを垂直)にしたい場合は、この支えを伸ばせば良いはず…現状ではPeoviケージと干渉してしまうけれども。

WINDCAMP RC-2

横から見た様子(最大に立てた状態…加工前)

RC-2は、IC-705の角度(そのまま設置、上向き設置)に応じて傾きを可変出来るけれども…Peoviケージのスタンドでは上向き角度が大きいようで、RC-2を最大に立てても、この通り結構後ろに傾いてしまう。

横から見た様子(最大に傾いた状態…加工前)

また、固定ネジを目一杯締め込んでも、アンテナが長い and/or 重い場合は荷重に耐えきれずにズレて、この通り倒れてしまい、最悪の場合はIC-705もろとも後ろに転倒…なんてことも。

回転部分の加工(半円状の切削)
回転部分の加工(真鍮パイプ接着)

最初は角度の可変域を増せばいいか…と考えていたが、限界まで削っても垂直には及ばないことが分かり、外側を削って固定ネジに引っ掛ける方法に変更。
但し、その場合は逆に手前に傾いた際に固定ネジから外れて一気に倒れてくる恐れがあるし、上からの荷重に対する支えにならない。
半円状に削った部分に、切り出した真鍮パイプ(M4の固定ネジに合わせて内径4mm/外径5mm)を金属用の高強度接着剤で貼り付けた。
これなら固定ネジから外れる恐れが無い代わりに角度を可変出来ないが、そうそう変えることもないので問題無し。

横から見た様子(加工後)

無事、垂直且つしっかり固定出来るようになった。
写真では、アンテナがまだ僅かに手前に傾いているように見えるが、これはアンテナに使用しているケース自体の側面が若干傾斜している形状のため。