趣味環境整備 -その弐-(無線関連)

【この記事の所要時間: 812秒】

元自宅は集合住宅で、屋外(ベランダ)へのアンテナ設置がかなり厳しかったため(建物への固定は絶対禁止、ベランダ手摺面から外への突き出しは最小限、大きな物や目立つ物は一切不可、数量は一つのみ、事前申請と事後確認で管理組合の承諾が必要、など)、重石で据え付けた屋根馬+延長ポールにATU専用エレメント(2m程度のアルミパイプ)を固定して目立たない方向に突き出していた。
設置環境の制約もあって飛びや受けは乏しかったけれど、南極・昭和基地とFT8で交信出来たのは良い想い出。

ささやかな無線環境全景(他にDSP SDRなどはそれぞれポーチに入れて隣の棚に収納している)

大まかな目標

実家では以前の集合住宅環境に比べてアンテナの設置に余裕が有る。
とはいえ、今更タワー(ルーフ含む)を建てたりなんて大掛かりな予定は無くて、ひとまず以前と同じくシンプルな一本棒タイプのアンテナを使ってみようかと考えている。
カーボン製釣り竿の直接給電なんてのも面白そうだ。

尚、元自宅でベランダに設置していたアンテナ器材一式は、メインで使用していたIC-7300や高耐入力ATUなどと纏めて転居前の大断捨離で手放したので、当分はシンプルなアンテナとIC-705やFT-818NDといったコンパクト環境で運用する予定。

また、併せて整備したパソコン関連との連携も進めたいところ。

局免許の住所変更と旧コールサイン復活思案

転居に伴う住所変更に加えて、今回は管轄エリアが1(関東地方)から4(中国地方)へ移るためコールサインも変わる。
住所変更手続きにより新コールサインは自動的に付与されるとのことで、先ずは変更申請中。
総務省の「電波利用 電子申請・届出システム Lite」で申請手続きをしたが…システムに利用者情報として登録されている住所と申請の変更先住所が異なっているという理由で補正(修正)が入ってしまった。
申請時にシステムで行った事前チェックで指摘してくれればいいのに…と思ったり。
付与は完全にお任せなので、どんなコールサインになるかは判らないものの、現時点の付与状況から「JO4N□□」になりそう…この短期間で「JO4O□□」に達することは無いだろうし。

実は、子供の頃に初開局した際に付与されたコールサインが未だ再割当てされていない。(現在再割当てされているのは1/2/3/6エリアのみ。)
この旧コールサインを復活させるのも良いな。
ただ、旧コールサインの復活には当然ながら「持っていた」証しが必要…更新せず自然廃局してから数十年、進学や就職で実家から長く離れていたし実家の改築もあったりして当時の無線関係品は極一部を除いて残っていない。(器材は全て放出、従事者免許証のみ就職後の再開局のため持参していた。)
幸いに当時の住所からも確認出来るとのことなので早速JARLへ依頼し、無事当時のコールサインが記された「旧コールサイン確認書」が届いた。
この確認書(紙)をコンビニなどでスキャン⇒PDF化すれば電子申請時に添付資料として使用出来るとツイッターでフォロワーさんに教えていただいた。
現在変更申請中の新たな局免許が届いたら旧コールサインへの変更を検討しよう。
新たに付与されるコールサインも一応気になるし(^^ゞ

CommRadio CR-1/AOR LA400

一年ほど前に入手したこの二つは共にコンパクトでデザインもよく似ているので組み合わせて使うことが多く、CR-1とLA400それぞれの広帯域を活かせるようにCR-1直結のアンテナ分配器も作成した。(LA400のアンテナ出力端子が一系統なのに対して、CR-1の受信アンテナ端子は中波/短波用とVHF/UHF用の二系統に分かれている。)

LA400はコントローラーとループアンテナをケーブル(受信用ケーブルはBNC-P⇔BNC-Jの50Ω同軸ケーブル/制御用ケーブルは一般的なLANケーブル)で接続することで分離して設置出来る。
実は元自宅でも試したが、環境ノイズ?が多く受信状況も今一つだったため早々に諦めた。
今回実家で改めて試してみたところ、環境ノイズは非常に少なく受信状況も良いので常用環境になっている。
例えば中波放送では元自宅で良く聴いていたAFN Tokyoを含めて在東京/神奈川7局のうちNHK(第一、第二)を除いた5局が時間帯にも依るものの良好に受信出来ている。
引き続きAFN Tokyoを楽しめるのが実に嬉しい。(状況が良いと元自宅で聴いていた時と遜色無いほど。)

尚、LA400のコントローラー上部に有る受信用ケーブル接続端子(BNC-P)にはL字変換コネクタを装着してケーブルを後方に出すようにしている。
このL字変換コネクタはBNC-J⇔BNC-Pのため、一般的なBNC-P⇔BNC-Pの同軸ケーブルを繋ぐ際は更にBNC-J-BNC-J中継コネクタを介する必要がある。
BNC-P⇔BNC-Jのケーブルなら中継コネクタが不要になる…と探してみたところ無事発見。

AFN TOKYOを受信中のCommRadio CR-1とAOR LA400(コントローラー)
AOR LA400(ループアンテナ)…衣類用ハンガーを利用して窓のカーテンレールに吊り下げている
接続状況…LA400(ループアンテナ)⇒LA400(コントローラー)⇒自作アンテナ分配器⇒CR-1

IC-705/FT-818ND

送信可能なアンテナは未だ設置していなくて、MLA(MC-20)もまだ転居梱包のまま。
新たなFT8運用環境も同じく未構築。
半ばAFN Tokyo専属になっていたIC-705もお株を奪われ、FT-818NDともども今はひとまず休息中。
住所変更後の新たな局免許(もしくは旧コールサイン復活後の局免許)が届いたら交信環境の構築に取り掛かろう。

自作の高利得バーアンテナで地元局を受信中のIC-705
FT-818NDにはアンテナを接続していないため置物状態

IC-R30/VX-8D

エアバンドやマリンバンドが手軽且つ良好に受信出来ていた元自宅と異なり、実家ではどちらも殆ど受信できない。(一度だけ極微かに瀬戸内海と思われるマリンバンドが受信出来たけれど…内容は全く聴き取れず…。)
エアバンドの方はスキャン設定(周波数)を見直せば多少は受信できると思うので、いずれ改めて。
VX-8Dも通勤ラジオとしてTOKYO FMばかり聴いていたので、このままでは何も入らず。
設定したところで実家近辺ではホイップアンテナでのFM放送受信は厳しいからなぁ…。

こちらも休息中のIC-R30とVX-8D

ICF-SW1/ICF-PRO80/AIR-8

いずれも元自宅で受信出来ていた放送局(中波/短波/FM)をプリセットしていたが、転居梱包の際に電池を抜いておいたため既に全て自然消去されてしまった。
尤も、短波放送を除けばこちらでは一切受信出来ないので、いずれにしても再設定が必要だけども…実家では中波放送はともかくFM放送はホイップアンテナではほぼ受信出来ないため、余り出番は無いかな。
ホイップアンテナでも10局前後のFM放送局が受信出来ていた元自宅とは大違い。

手前からICF-SW1/ICF-PRO80/AIR-8

HIGOLE GOLE1 PRO

PCとしてはなかなか出番が無かったGOLE1 PRO。
AFN Tokyoの受信が厳しい場合はインターネット「AFN GO TOKYO」経由で聴こうと考えて現役復帰させた。
どちらかといえば非力なPCだけど、Webブラウザ(Chrome)で聴く程度であればCPU負荷も発熱も気になるほどではなく、バッテリー駆動時間もそこそこ長い。
満充電から一時間ほど実際に聴いてみて、CPU負荷はRunCat for Windowsの猫がゆっくり歩く程度、発熱は40℃未満(室温20℃程度)、バッテリー残量は約8割で予測稼動時間は残り4時間。
実際はCR-1/LA400で十分実用になっているので、GOLE1 PROで聴く機会は少ないかも。
さて、Webブラウザで聴けるのなら他のPCでも良いけれど、この小さなサイズと角張った箱型のデザインでAFN GO TOKYOのサイトを全画面表示しているとポータブルラジオぽくて良いかな…とね。
タッチ操作が出来るのも何となくSDRっぽいし。

GOLE1 PRO