集合住宅でのアンテナ設置は基本的にベランダやバルコニー。 ((ベランダとバルコニーの違いは屋根の有無だとか。))
そんなベランダやバルコニーに設置するアンテナとしては場所を取らず比較的手軽なホイップアンテナが多いが、その角度も重要。
たとえば最上階や屋上などでアンテナ全長の大半を構造物から離して設置出来るのであれば垂直・そうでなければ水平が望ましい…というのが、幾つか見掛けたサイトでの評価。
そういえば、釣り竿アンテナなどをベランダから水平に突き出している事例が多い。
さて、自宅ではホイップアンテナ(ATUエレメント)と外部(直下型)ATUの組み合わせで運用しているが、最上階とはいえベランダの屋根が接近するため斜め45°の角度で設置していた。
アンテナが斜めだと電波の放射パターン上ベランダの屋根に遮られるし偏波的にもどうだろう?…ということで、水平設置へ変更することにした。
ATUエレメントの給電点をベランダ手摺り壁の内側よりも上げたいという目的も有り。
安全上ATUエレメントの設置角度は水平から15°以上とのことなので正確には水平ではないが、エレメントのしなりもあってほぼ水平かな。
ATUエレメントはルーフベース(屋根馬)に取り付けていて、そのままではベランダの手摺り壁より上に出来ないため、延長用のポールを追加している。
購入した延長用ポール…正式にはフェンスマストと呼ばれ、その名前の通りフェンスの支柱に取り付けるもの。
手前の金物(クロスマウント)は、ATUエレメントと反対側に荷重を掛けて安定化させるための重石を提げるために購入したが、フェンスマスト自体が十分カウンターウェイトになるため使っていない。
ルーフベースを挟んでATUエレメントを突き出している方向の反対側にフェンスマストが来るように装着。
さて効果の程は…実のところよく分からない。
電波状況の変化による違いの方が大きくて、設置向き(角度)の違いによる差が判明しない。
ただ、劇的に良くなったとも悪くなったとも言えず。
しばらく使ってみて判断しよう。
また、水平出しにしたことで風の影響がやや大きくなったが、先の台風10号による強風にも問題無く耐えた様子なので大丈夫だろう。