先日(8/25)、南極の昭和基地で運用されているアマチュア無線局 8J1RL と初めて交信。
移動手段の発達で海外渡航が容易になり地球は狭くなったと言われるけど、南極(そして北極)は依然として遠い遙かな地。
日本からは直線距離で14,000km以上もある。
そんな遠くて極寒の地、多くの観測隊員が様々な活動をされている昭和基地では不定期にアマチュア無線局が運用されている。
昭和基地にアマチュア無線局があることは随分以前から知ってはいたが、自身の環境や所有機器から交信なんて到底望めない遠い存在・高嶺の花…。
今年の春にFT8で実運用を再開すると、WSJT-Xの画面で時々 8J1RL のコールサインを見掛けるようになった。
当初は交信局が呼び掛けている片通話の状態(つまり相手の送信は見えない…届いてこない)だったが、アンテナを少し向上させたらCQを出していたり双方向の交信も見ることが出来るようになった。
ただ、日本国内はもとより海外からも多数呼ばれているので、呼び掛けても無理だろう…と。
無線は双方の条件(出力、アンテナ、立地条件、オペレーターの耳…FT8だとPCの能力か)が同じではないので、相手が聞こえている(見えている)からといってこちらの電波が届く(デコードされる)とは限らない。
しかも自分の環境(出力やアンテナ)はおそらく下から数えたほうが早いほどプア。
そんなわけで、もっぱら自らCQを出すスタイル…これなら届いている局が応えてくれるので交信成立の可能性が高い。
この日(8/25)もそんな感じでCQを出していたものの…鳴かず飛ばず。
デジタルモードでの到達具合(各地の局での受信状況)を図示化してくれる PSK Reporter では結構(アジア圏はもとより、EU圏、北欧、中東、アフリカの最南端にも)届いているようだけど、受信(この場合は感知か)した局が応答してくれるとは限らず、逆にこちらが応答を受信出来ていない可能性もあり。
そろそろ止めようかと思いつつWSJT-Xの画面を眺めていたら、8J1RL のCQが表示された。
直ぐにパイル(多数局による呼び掛け)になるんだろうな、でも止める前の最後に一度呼んでみようか…とCQ応答。
CQから応答までちょっと時間が掛かったせいか再度CQを出されたが、WSJT-XをAutoSequenceにしていたのでそのまま続いてCQ応答再送。
すると返答があった!…これは嬉しいを通り越して驚いたよ。
冒頭はeQSLで届いたQSLカード。
相手局の信号レベルは-17dB、こちらの信号レベルは-15dB。
逆転しているが、実態はこちらの受信能力の低さ・相手の受信能力の高さによるものだろう。
ちなみに、無線機は同じIC-7300(50W)だが、アンテナはタワーに載せた4エレ八木…一方こちらはベランダの片隅から突き出した長さ2mちょっとのアルミ棒、ATUで無理矢理合わせている感じ。
そんなアンテナでも遙々大洋を越えて届いたんだなぁ…と改めて感動。
こちらが現在eQSLで発行しているQSLカード(下端のデータ欄はダミー)。
ちょうど梅雨時期に作ったので、自分で撮影した紫陽花の写真を使った。
そろそろ今の季節に合わせてデザインを更新したい。
ところで、eQSLでカードのデザインを変えた場合、既に相手に送付したカードへの影響は無いのかな?
差し替えられるとか。
この記事に掲載したQSLカードはeQSLからダウンロードしてきたが、オリジナルのサイズは528×336。
ちょっと小さいので「waifu2x」というWebサービスを利用して縦横2倍に拡大している。
PhotoshopやPaintShopProなどの画像レタッチソフトを使うよりも手軽で、しかもかなり綺麗に拡大してくれるとの評価もあり、実際に自身もPhotoshopと比較してみたが確かに綺麗だ。
このWebサービスはかなりオススメ。 ((日本語を含めて多国語に対応し、シンプルな構成で広告表示も一切無し。))