MacBookPro/13 … バッテリー交換から帰還

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自宅で常用しているMacBookPro/13はMid2017モデル…三年ほどの付き合いになる。
昔からノートPCと携帯電話は一つの機種を長く使っていて、三年程度ならまだ買い替えの対象にはならないが、実はしばらく前からちょっと気になることがあった。
それは、蓋(ディスプレイ)を閉じた際にしっかり閉まらず隙間が空くこと。
ただ、長く使っていると歪やヒンジのガタで隙間が空くことがあり、上下を覆うようなカバーを装着していたので、その干渉もあるかも…とそれ以上は深く考えなかった。

それが…清掃のため上下のカバーを外しても隙間が空き、その隙間も経年変化で生じるにしては少々大きい。
また、そのまま机上に置いたら四隅のゴム脚のすべてが接しないためガタつきが発生する。
ゴム脚も覆うようなカバーなので摩耗は考えられない。
よくよく見ると底部が少し膨らんでいて、それが机上に触れていてゴム脚が届いていない様子。
さらにキーボードとトラックパッドの辺りも定規を当てると中央部が僅かだが明らかに盛り上がっている。
どうやらバッテリーの劣化により膨張が発生し、下側ケースとキーボード/トラックパッドへ強い圧力が生じている様子。

そういえば、以前からいくつか挙動不審があった。
バッテリーの減りが早い、純正ACアダプタで給電していてもバッテリーを消費することがある、トラックパッド操作時にポインタが飛んだり反応が遅いことがある、キー(特に中程辺り)の反応が鈍く感じられることがある、稀にだが画面に横長の赤帯が一瞬表示される…などなど。
バッテリーの劣化、膨張したバッテリーに各部が圧迫されたことによる異常動作だろうか。
そのまま使い続けるとバッテリー破裂や発火の恐れもあるとのことなので、早急に対処することにした。

最初考えたのは本体の買い替え。
バッテリーが膨張していてもそこそこの金額で買い取ってくれる業者が有り、それなら追い金で最新の現行モデルにしようか…と、ただ僅かな追い金を考えても高額な出費は厳しいし、現有機にスペック的な不満は全く無いので、この案は見送り。
となるとバッテリー交換…このモデルはバッテリーが強固に接着されていて外すのが結構大変らしい。
無理に外すことで他の部分に過剰な負担を与える恐れも有る。
それにAppleの正規サービスでバッテリーを交換すれば、下側ケース一式とキーボード、トラックパッドも新品交換されるので、むしろお得な気がする。

というわけでAppleに交換を依頼することにした。
サポートに電話をして(正確にはWebから日時を指定して掛けて頂いた)ヒアリングを受け、宅配修理を依頼。
 8/30:ヒアリングと宅配修理依頼
⇒8/31:宅配業者集荷
⇒9/1:リペアセンター着
⇒9/2:修理完了&発送
⇒9/3:受け取り
まさに日単位での進行で迅速な対応に感謝。
ちなみに掛かった費用は全て込みで19.800円だった。

帰宅時の様子

配送修理での集荷と配送はヤマト運輸の宅急便。
薄く強靭なフィルムと段ボールの折り曲げを使った梱包で、優しくしっかりと固定されている。
集荷時も同様の梱包材持参で来訪されるため、対象品を渡すだけで良い。

修理報告書の抜粋。

保護のため天面と底面にシートが貼られ、内側(ディスプレイとキーボードの間)にも薄いスチロール製シートが挟み込まれている。

再ドレスアップ(保護)

修理時には保護フィルム(ディスプレイ、トラックパッド)などは除去されるとのことなので、改めて購入しておいた。
また、キーボード保護カバーは経年劣化、上下ケース用ラッピングシートはカバーの代わりに購入。

保護フィルム

ディスプレイ用/トラックパッド用/タッチバー用がセットになった物。
ディスプレイの保護フィルムは幸いにそのまま残っていたので、トラックパッドとタッチバーにのみ装着した。

ラッピングシート

天面/底面/トラックパッド周囲/側面を覆うカーボン調のシート。
MacBookPro/13と同時期に購入した物だけど、カバーに変更したため使わずじまいだった。

カバー

装着していたカバー。
ポリカーボネイト製で通気性が良いように全面に穴が開けられている。
久しぶりにカバーを外したところ、天面にはこのカバーの痕と思しき水玉模様の変色?日焼け?が有り、今回のバッテリー交換時の清掃でも落ちなかったようで微かに残ってしまっている。
まぁ、光の加減で見えるか見えないか程度なので気になるほどではないけれども。
カバーのデメリットとして厚さと重さが増す、また、GPD P2 Maxの導入で以前ほど持ち出すことが無くなったため、今回はラッピングシートに替えることにした。

ラッピングシート(天面側)
ラッピングシート(底面側)

この手のシートは貼るのが実に大変。
天面側…Appleマークに合わせると上下左右の縁がなかなか合わない、底面側…四つ全てのゴム脚の位置には合わない…そこそこで妥協することも必要。
底面には以前から使っているBluelounge Kickflipを引き続き装着した。
これはお気に入りで社給PCでも使用している。

当然ながら閉じた際には一分の隙間もガタつきも無く、購入当初の一体感や塊感を再び実感することが出来た。

前述の通り、ディスプレイ用の保護フィルムが残っていたのは助かった。
このサイズの保護フィルムを貼るのは結構大変で、このMacBookPro/13も自分で貼ったものだが、奇跡的な出来栄えなので貼り直しは避けたかった。
残っていただけではなく非常に綺麗になっていたことに驚いた。
バッテリーの膨張でキーボードが押し上げられていたのだろう、保護フィルムにはキーボード(カバー)の接触痕や皮脂が付着していて、自分でも清掃したが綺麗にならなかった。
それが全く跡形もなく消えていて、最初に見たときには保護フィルムを剥がされたのかと思ったほど。

SSDの中身も全くそのままだった。
修理時に初期化される場合も有るとのことだったので、戻ってきたらバックアップからの復旧(サイズが大きいので時間もかなり掛かる)から始めなきゃならないかな…と思っていたので、直ぐに使い始めることが出来て本当に良かった。

このMacBookPro/13に対する不満(特にスペック的)は全く無い。
なので、これからも使い続けられることが非常に嬉しい。