トイガン ちょっと弄り … S&T Sterling mk.7

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いつの間にか増えているトイガン…今回はS&T スターリング mk7(マークセブン)。
電動ガンは射出道具としては優秀だけど銃としてのリアルさでは…云々…などと以前ブログに書いたが、部屋の中でちょっと的撃ちするには射出道具としての優秀さ(安定性、手軽さ)が望ましい。

手持ちのトイガンはハンドガンから長物まで全てガスガン、そして半数近くは長らく放置していたので動きが渋くなり、メンテしないと撃てない状態。
上に挙げたSTENは今も快調だけど、サイズも含めて室内で的撃ちに使うのは手軽さに欠ける。
大きくてもSMGサイズでセミオートはもちろんフルオートでも撃てて、金属フェチとしてはフルメタル(出来ればスチール主体)が望ましい。
そしてもちろんデザインが好みで価格も手ごろなこと。

S&T Sterling mk.7

先に挙げた条件を全て満たしたのが、S&Tという海外メーカーのスターリングmk7。
もとになった実銃については各所で詳しく解説されているので割愛するが、第二次世界大戦後から湾岸戦争の頃まで現用されたイギリスのサブマシンガンで、サイレンサー搭載型(mk5)などいくつかのモデルがあり、このmk7はSASなど向けに1980年代後半にごく少数製作されたとのこと。
映画「スターウォーズ」で帝国軍のストームトルーパーが装備しているE-11ブラスター・ライフルは、このスターリング(mk4以前)がベースになっており、S&Tからも電動ガンとして発売されている。
余談だが、このmk7はたまたま数量限定のセール品(新品)を見つけて半額程度で購入出来た。

ハンドガン2丁を前後に繋げたほどのSMG並みに長いサイズだが、グリップがほぼ中間に位置することもあって持った際のバランスは悪くない。
グリップから後ろが長いので、かなり窮屈な姿勢になるもののレシーバー後部を身体に当てればストック代わりにもならなくもない…かな。
レシーバー前方に開けられたクーリングホールと、真横からマガジンを挿すスタイルが独特。
時代を考えてもやや古臭い印象だが自分的には好み。

初めてゲーム(サバイバルゲーム)で使ったのがマルゼンのKG9だったので、なんとなく似たような雰囲気に懐かしさを感じるのかもしれない。
そのKG9はロングバレル化やケースレス(カートレス)化、ストック装着など何度かカスタマイズして結構長く使い、実家を改築するまで残っていた。
ちなみに初ガスガンはMGCのベレッタ93Rで、長物化したKG9を使っている際のサブ武器。
そして初電動ガンはマルイの初代FA-MASで、HOPが搭載される前の製品だったのでサードパーティ製のSCS(HOP)バレルを組み込んでいた。

サイトはフロント/リア共にオリジナルのままでシンプル且つ無骨。
レシーバー上部に20mmレイルが装備されているので、光学サイトなどを搭載することが出来る。

アウターバレルの先端には14mmΦ正ネジが切られていて、キャップを外すとハイダーやサプレッサー(サイレンサー)を装着出来る。
但し、14mmΦ正ネジ仕様のハイダー/サプレッサーは逆ネジ仕様に比べて選択肢が少ない。(正逆変換アダプタを介せば装着出来るが…。)
ちなみにアウターバレル自体の固定も14mmΦ正ネジであり、ハイダーやサプレッサーを締め込み過ぎると、緩める際にアウターバレルが外れる可能性がある。
なぜアウターバレルの装着側とネジの向きを違えてハイダー/サプレッサー側をより一般的な14mmΦ逆ネジにしなかったのか…。

主な付属品

取扱説明書や保証書を除いた付属品は、50連ショートマガジン、ロングアウターバレル、サプレッサー。
結構盛りだくさんである。

ロングアウターバレル装着

長さは10.5cm(実測)、太さは元のバレルと同じ。
このスタイルもなかなか良いね。

サプレッサー装着

長さ24cm×太さ5cmΦと結構大きく、両手で構える際には一方の手でこのサプレッサーを掴むと安定する。
内部にはウレタンらしき吸音材が入っていて減音効果は割とあり、ややこもった音の感じになる。

ちょっと弄り … 外観

ボルトカバーとボルトハンドルのリアルさ向上

ボルトカバー

実銃では当然ながらエキストラクターやプランジャー、ゴミ排出用に螺旋状のモールド(出っ張り)が有るが、見ての通りのっぺらぼうで、しかも粗い銀色メッキ…リアルさが無い以前に違和感しか無い。
写真には映っていないが、ボルトハンドルも全く同じ残念仕上げ。

スキルとツールが有る方々はメッキを落として各部を削り出し、塗装や黒染めなどでリアルなボルトカバーを製作されているが、スキルもツールも不十分な自分としては、せめて塗装だけでも…と考えつつ情報収集していたところ、リアルなボルトカバーが販売されていることを知り、早速購入。
⇒【FKindustry:S&T スターリング用リアルボルトカバー

3Dプリントで製作された樹脂製ながらリアルな造形で、3Dプリンタ製作の特徴である細かな溝も削り出した際のツールマークっぽく見えてなかなかの質感。
表面保護と更なる質感の向上を求めて、G.スミス.Sの黒鉄で塗装している。(元の樹脂も黒色なので非塗装のままでも違和感は無い。)
また、ボルトハンドルも黒鉄で塗装している。

各部ネジの交換

交換前
交換後

海外製で気になるのがネジの品質。
この銃に使われているのは主に六角穴付き皿ネジ。
写真は左側面だが、レシーバーの左右を留めている二本どちらも六角穴が偏芯していて更に舐めかけている状態だったので、手持ちのネジと交換した。

交換前
交換後

また、こちらのネジそのものは問題なかったが、種類が適切ではない。
皿ネジを使うのであれば対象物にザグリ(すり鉢状の凹み)を設けて、ネジを締め込んだ際にネジ頭が突出しないようにするのだが(先のレシーバー左右のネジはちゃんと処理されている)、そのザグリが無い上に円筒曲面のためネジ頭の尖った縁が引っ掛かりやすい。
手持ちの六角穴付きナベネジに交換した。

交換前
交換後

こちらはネジ自体や使用箇所には問題無かったが、プラスネジは余り好みでは無いので(舐めやすい、玩具っぽい…実銃は六角穴やマイナスが多い一方、オモチャのテッポウはプラスネジが多い印象)、手持ちの六角穴ネジに交換した。
ちなみに、六角穴付きのネジはサイズ(径・長さ)や頭の形状など、結構な種類を揃えている。

オプション装着

レーザーサイト

的撃ちなら後付けサイト、それもドットサイト(ダットサイト)よりレーザーサイト。
ターゲットに灯った赤い点目掛けて弾が吸い込まれていく…なんてロマンだよねぇ。
光学サイトのように構えて覗き込む必要がなく、赤点を合わせるだけなので手軽さもある。

‘レイルカバー

置いた状態から持ち上げる際にはレシーバー後部をレイルの上から鷲掴みすることが多いので、手に優しく・レイルにも優しく…というわけで、使っていない部分にゴム製のカバーを装着している。

バッテリーコネクタ交換、ヒューズ装着(ボックス交換)

タミヤミニコネクタ仕様、ヒューズでPON!装着

海外製電動ガンにはヒューズが実装されていないものが少なくない(というか殆ど)。
たとえハイサイクルや高初速にしなくても、LiPo(リチウムイオンポリマー)バッテリーを使う以上は安全策を取っておきたい。
というわけで、既存のバッテリー端子(タミヤミニ)にワンタッチで追加できるヒューズユニット「ヒューズでPON!」を追加したのだが…S&Tスターリングのバッテリー収納エリアは結構狭く、写真に有るコンパクトサイズのバッテリーでも配線がかなり窮屈になってしまう。
その結果、コネクタに負担が掛かってしまったのか稀に接触不良が発生するようになったため、コネクタを変更し、併せてヒューズボックスも交換することにした。

使用部材

コネクタはコンパクトで電流容量が増し、接続安定性が高いXT30を選択。
ヒューズボックスはミニ平型ヒューズ用で使用ヒューズは20A。

ヒューズボックス加工

ヒューズボックスはなるべく小型の物を探したが、一応収まるものの少々窮屈だったため、不要な部分(蓋と連結用構造)を削り落としてスリム化した。

ピンリムーバー(タミヤミニ用)
差し込んで押し出すだけ

元々付いているコネクタは流用しないためそのまま切り落としても良かったのだが、銃から出ているケーブルの長さに余裕があまり無いため、リムーバーでピンを抜き、ギリギリの位置で切断することにした。

配線完了

交換完了。
リチウムバッテリーの配線を弄るのは少なからず緊張する。

収納

実はヒューズボックスのケーブルが想定より長くて少々窮屈になったが、まぁ許容範囲だろう。

ヒートガンミニ

熱収縮チューブを使う際に非常に便利なのがコンパクトサイズのヒートガン。
以前はハンダごての余熱やライターを使っていたが、チューブが偏って縮んだり焦げたり、余計なところまで溶けたり…などでやり直すことも少なくなかった。
このヒートガンを使うようになって失敗は皆無。
折り畳みスタンド付きなので使用中に仮置きし易く、ペン持ちスタイルだと持った手の親指でON/OFFを切り替えられる。