Raspberry Pi(以下、ラズパイと略)で電子工作をしていると、流れている信号を「視たい」と思うようになってきた。
手持ちの測定器といえば、デジタルマルチメーター(以下、DMMと略)とNanoVNA。
DMMで判るのは電圧や電流が掛かっているかどうか、NanoVNAは視覚的に視ることが出来るが高周波関連に限定される。
ロジックの動きを視たいとなると…やはりロジックアナライザ(以下、ロジアナと略)やオシロスコープ(以下、オシロと略)の出番。
調べてみると、最近はDMM並みにコンパクトなロジアナやオシロが色々有り、結構お手頃な価格。
まぁ、必要性云々よりも、こうした測定器が欲しい…というわけでお買い上げ。
先日製作したラズパイ四号機でも自作回路は至極簡単な内容ながら、I2Cデバイスの認識が不安定になり最終的に全く認識しなくなったり、タクトスイッチが挙動不審など、ちょっとしたトラブルに見舞われた。
早速、新調したロジアナとオシロでチェック…この程度ならDMMでも十分だろうと思うけれど、検知のし易さと確実さは大きく違うね。

ロジックアナライザ SainSmart LA104
SainSmart LA104
●ストレージ:8MB USBフラッシュメモリ
●スクリーン・サイズ:2.8 ”
●画面解像度:320×240
●バッテリー:500mAh
●寸法:100×56×8.6mm ※シリコンカバー無し
●重さ:83g
●入力:
・チャンネル数:4
・最大サンプル・レート:100Msa / s
・最小キャプチャパルス幅:10ns
・入力インピーダンス:1MΩ
●出力:
・チャンネル数:4
・モード:SPI、I2C、UART
・3V出力チャンネル:1




オシロスコープ SainSmart DS212
SainSmart DS212
●機能:
・立ち上がり/立ち下がりエッジトリガ
・ファイルをBMP、DAT、BUF、またはCSV形式で保存
・演算波形:-A、-B、A + B、A-B、Rec A、RecB、RecC
・同期モード:自動、標準、単一、なし、スキャン
・波形データと画像用の内蔵8MB Uディスクストレージ
・垂直方向の精密、水平方向の精密測定およびトリガ閾値のモード
・自動測定:周波数、サイクルタイム、デューティサイクル、DC RMS電圧/ Vpp / Vmax / Vmin / Vavg
・内蔵信号発生器/ 10Hz-1MHz方形波(デューティ調整可能)または10Hz-20KHz正弦波/正弦波/三角波/のこぎり波
●仕様:
・最大サンプルレート:10MSa / s
・アナログ帯域幅:1MHz
・最大サンプルメモリ深度:8K
・アナログ入力インピーダンス:1MΩ
・最大入力電圧:±40V(X1プローブ)
・カップリング:AC / DC
・垂直感度:20mV / Div〜10V / Div(1-2-5シーケンス・ステップ)
・水平感度:1uS / Div〜2S / Div(1-2-5シーケンス・ステップ)
・寸法:100mm×56.5mm×10.7mm ※シリコンカバー無し
・重さ:95g
・ケース側サムホイール・コントロール
・スクリーン:2.8インチフルカラーTFT LCDディスプレイ(320X240ピクセル)
・マイクロUSBポートからの充電
・内部500mAhリチウム電池






付属のマニュアル

それぞれに英語/中国語のマニュアルが添付されている。
残念ながら日本語版は無いが、図が豊富なので、こうした機器の使用経験が有れば難しく無いと思う。
自分の場合、開発の現役だった頃にはロジアナやオシロ、その他様々な測定器を文房具レベルで使っていたので、特に戸惑うこと無く使えている。
サイズ感

縦はクレジットカードとほぼ同サイズ、横はやや長め、厚さはシリコンカバーを装着しても15mm程度とかなりコンパクト。
このサイズならスマホ用のホルダ(スタンド)を使って固定することも可能。
収納ポーチ


職場で廃棄されていたのを見つけて、何かに使えるだろうと回収しておいた物。
ハンディ測定器用のポーチだろうか、内部は起毛素材が使われていて機器を保護し、また、二つのチャックポケットが有り、プローブ類を分けて収納出来るのが便利。