SDRplay RSPdx導入

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ふと、パソコンでリモート操作出来るワイドバンドレシーバーが欲しくなった。
ほぼ一年前に導入したKiwiSDRもパソコンでリモート操作出来、その操作がWebブラウザ経由のためパソコン以外にタブレットやスマホで使えて、インターネットを介して外からもアクセス出来る…が…受信周波数範囲は0〜30MHz、もう少し上のFM放送や航空無線も聴きたい。

それなら、PC制御タイプのSDR受信機を探してみよう。
SDRplayAirspyから比較的安価で機能・性能の点で評価の高い製品が幾つか出ている。
国内外のレビュー(ショップや評価サイトのレビュー、個人ブログ、動画配信、など)を参考に両社各製品を比較し、たまたまブラックフライデー特価になっていたこともあって、SDRplay RSPdxを選定した。
購入先は国内代理店から…ここはアプリケーションのダウンロード/インストール/導入についての説明も有り、大変参考になる。

セットアップを済ませてAFNを受信中

購入品

今回まとめて購入した物

RSPdxのUSBポートはType B…製品には接続ケーブルが添付されていなくて、あいにく手持ちにも無かったため急遽購入。
また、別のショップだけど、以前から気になっていたAirSpy YouLoopが同じくブラックフライデー特価になっていたため併せて購入。
ちなみに、SDRplayの他のモデルは透明樹脂製のパッケージだが、このRSPdxはコストダウンなのか紙箱…でもこちらのほうが自分的には好みかな。

設置

無線用ラックに設置したRSPdx

無線用ラック内の収納品をあちこち移動して、FT-818NDの隣にスペースを確保。
これだけ周囲に余裕があれば多少発熱しても大丈夫だろう。
アンテナはひとまずKiwiSDRに繋いでいる物(室内設置のパッシブMLA)を転用した。
YouLoopはまた改めて試してみる予定。

セットアップ

セットアップ完了、AFN受信中

アプリ(SDRuno)のダウンロード⇒インストール⇒導入設定については、それぞれ購入先(国内代理店)のサイトに大変詳しい手順が紹介されていて、特に戸惑うことなく完了。
セットアップしたPCはGPD P2 Max…高解像度(2560×1600)のおかげで全てのウィンドウを余裕で並べられるが(上の写真では常用するウィンドウだけ表示)、物理サイズが小さい(8.9インチ)のため、ボタンなどの表示が小さくて少々読み取りに苦労する。
まぁ、慣れれば大丈夫かな。

Griffin PowerMate

随分昔(初代モデルが出た当初…たぶん2000年頃?)に購入した Griffin Technology PowerMate が出てきたので試してみた。
「SDRunoで使えるかな?」と何気にTwitterで呟いたところ、SDRplayの公式アカウントから「Yes!」とのコメントを頂いた。
で、実際に操作してみた感想は…チューニングやボリューム、スケルチなどの調整は、対象ウィンドウやスライダーにマウスポインタを合わせてスクロールホイールを回す方が操作し易いかな。
PowerMateをチューニングダイヤル専属に特化出来れば、更に使い勝手が上がりそう。

ワイヤレス化

据え置きPCと組み合わせて使うのなら有線接続でも全く構わないけれど、ノートPCでなら出来ればワイヤレス化したい。
以前、アマチュア無線機(FT-818、IC-7300)とのUSB接続をワイヤレス化するために、ラズパイに「VirtualHere」というアプリをインストールしてUSBデバイスサーバ(USB⇔Wi-FIコンバータ)を構築したことがあった。

4Bの方はセットアップした個体を別の用途に転用したため、同じくセットアップ済の3B+で試したところ、クライアントPC(GPD P2 Max)自体ではUSB機器として認識されたが、アプリ(SDRuno)からは認識出来ず。
3B+のサーバアプリを再セットアップしたところ、アプリからも無事認識出来た。
ただ、操作や表示の遅延・カクつきは全く無くスクロールなども滑らかに動くものの、音声品質が悪くて実用にならず(途切れ、遅延、歪み)。
その後、別の4Bにサーバアプリを新規インストール(接続するUSB機器が一台の場合は無償利用可)して試してみたが、音声品質については全く改善無し。
市販のUSBデバイスサーバ(USB⇔Wi-Fiコンバータ)でも映像や音声は結構途切れて実用が難しいというレビューが少なくないので、ラズパイ&VirtualHereのようなソフト制御では尚の事難しいのかもしれない。

他には、据え置きPCにRSPdxを接続し、VNCなどでノートPCから据え置きPCをリモート操作する方法か…。
双方のPCが相応の性能であれば実用になるかも。
尤も、そこまでやるのなら据え置きPC自身で操作すれば良いのでは?という自問。
ここまでワイヤレス化に拘る理由は…無線関係をまとめているエリアにはPCやディスプレイを置いて操作するようなスペースが殆ど無いため。