[FT-818] FT8運用環境をパワーアップ♪

【この記事の所要時間: 450秒】

今年5月にFT-818用USB-I/F「Pocke IF817Ⅱ」を入手出来、FT-818購入当初からの念願だったFT8運用のリベンジを果たした。
その後、FT-818本体に折り畳みアンテナ基台を装備し、モバイル運用環境の構築が更に進む。


FT8運用に欠かせないPCには、既にIC-705との組み合わせで使うためにバッテリー運用に対応した専属のラズパイを構築済みで、FT-818との組み合わせでもミニマムながら使い勝手の良い環境に仕上がったと思う。

FT8運用で重要なのが正確な時刻同期。
ラズパイには後付RTCモジュール(バッテリーで時刻保持)を組み込み、更にインターネット接続時にはNTPと同期している。
より精度を上げようとGPSを使うことも考えたが、既存の構成(インターネット接続時にはNTP/未接続時には後付RTCをマスターにしてシステムクロックを補正、またインターネット接続時には併せてRTCの時刻も補正)への組み込みを思案している最中だけど…先達の方々の苦労を見聞きすると結構難易度が高そう。

そして登場したのが、Pocke IF817Ⅱの上位モデルでGPS機能を内蔵した「Pocke IF817G」。
イベント(ハムフェア)での頒布だったが、その後オンラインショップでも数量限定発売されると知り、発売開始を大いに待って無事入手出来た♪

Pocke IF817G(OD塗装、アンテナは手持ち品に交換)
Pocke IF817Ⅱとの比較

Pocke IF817Ⅱとの違いはφ3.5mmジャック(キー用)の右横に増設されたSMAコネクタ(GPSアンテナ接続用)。
オリジナルの色は鮮やかなブルー(3Dプリンタの素材色…今後ロットによって変わるかも)だったので、FT-818のカバーやサイドガード(エスコート)に合わせてOD塗装した。
塗装前にペーパーで均し、タミヤのスーパーサーフェイサーを塗布&研磨した後、ODカラーのラッカースプレーを塗布。
ステッカーも綺麗に剥がして塗装後に再貼付したが、上面のモデル名ステッカーのみ端の粘着性がやや弱くなってしまった感じなので、いずれ貼り直そう。
ちなみに、Pocke IF817Ⅱはオリジナルカラー。

防塵テープ貼付

Pocke IF817G(IF817Ⅱも同様)とFT-818の間は5mmほど隙間が空き、内部の基板が覗く。
気休めかもだけど、防塵目的でシーリングフォームテープを隙間の上に貼り付けている。
尚、Pocke IF817Ⅱでは内部に針金を入れたシリコンチューブを嵌め込んでいたが、部分的に内部の基板縁が干渉して浮いてしまうため、今回の方法に変更。

固定ネジ変更

付属の固定ネジは「プラス」なので、手持ちの六角穴付きボタンネジ(M3×25mm)に変更。
GND端子として使わないので黒染め品に変えようかと思案中。
ケースエッジ部分の白っぽくなっている箇所は塗装剥がれではなく光の反射。(艶消しにすれば良かったかな。)

SMAコネクタカバー(キャップ)

GPSアクティブアンテナを手持ちの短ケーブル品に交換したので通常は接続しっぱなしだけど、外した時のSMAコネクタカバー(キャップ)には、たまたま持っていたID-51用アンテナコネクタカバーを使用する。

GPSアクティブアンテナ

付属アンテナ(左)と交換した手持ちアンテナ(右)
付属アンテナ(左)と交換した手持ちアンテナ(右)
ケーブルは最短長、FT-818の上面カバーに磁力吸着
一体感があるね

Pocke IF817G付属のGPSアクティブアンテナはケーブル長が約3mと長め。
FT-818から離れた位置にアンテナを設置する場合は良いが、自宅では室内(窓から1m強)でも十分に衛星を捕捉出来るので、手持ちの短ケーブル(10cm)を使うことにした。
対応周波数と電圧は同じ、また、付属品と異なり底面が磁気を帯びているのでFT-818のカバーに吸着出来てより一体化する。

アプリ設定(JTDX 2.2-159、NMEATime2)

JTDX設定【無線機】
JTDX設定【オーディオ】
設定NMEATime2【COM Port】

これを機にWindows-PC(GPD P2 Max)にも運用環境を構築。
処理能力が大幅に上がり、JTDXの最新版を使用できるし(ラズパイ版は長らくアップデートされておらず、汎用Linux版をビルドするのはかなり大変)、GPS時刻同期の設定も容易(今回使ったNMEATime2はシェアウェアだが、フリーウェアも有る)。

お試し運用

室内(窓から1m強)でも衛星捕捉は十分
アンテナはFT-818直結のGAWANT-7
FT-818の電源がOFFでもGPS機能は有効