Last Updated on 2025/04/21 by りょう
つい先月入手した新ラジオ。
AliExpressで購入したが、ショップの在庫確認漏れによる大幅な発送遅れと他国経由の混載配送で当初の配送予定から三週間近く遅れて転居予定のギリギリまで待たされ大いに焦った。
郵便局扱いだったので事前に転居転送を設定しておけば、万が一転居後に届いても転居先まで転送してくれるけれども…。

DSP SDR系はこれで三台目
Malahit/Malachite系は以前持っていた「Malachite DSP SDR Receiver HQ」(以下、HQと略)に続いて二台目、DSP/SDR系は「DeepSDR 101」(以下、101と略)も加えて三台目になる。
HQはバッテリーの持ちが今一つだった(2000mAhから5000mAhへ二倍以上に大容量化したものの、未使用時の自然放電が多いのか期待したほどの改善が見られなかった)ことや、本体直結アンテナ使用時に手で持った場合と離して置いた場合の受信差が大きいことが難点だった。
その後入手した101はバッテリーの持ちが格段に良く受信差も小さかったものの、エンコーダーが一つだけなので変更項目(周波数や音量調整、各種パラメータ、等)の選択が都度必要なことと、タップ操作に対応している項目が少ないなど操作性が今一つだった。
操作性については明らかにHQ>101、ちなみに内蔵時計の時刻精度については101>HQだった。
今回DSP2を購入したのは、まずは何よりもデザインに惹かれたから。
HQと101は汎用のアルミ打ち出しケースが使われていたのに対して、DSP2はアルミ削り出しのシャープなデザイン。
HQ系のUIなので操作性の不満は無く、機能と性能はHQから大きくアップしている。
本体直結アンテナを使用した状態で手で持たずに机上に置いた場合の受信強度低下は残るが、HQに比べて差はかなり小さくなっている。(触れている時に強いのは人体によるボディアースの効果なので多かれ少なかれ差が有るのだろう。)
バッテリーの持ちは三週間ほど前に満充電して、その後時々使用しながらもまだ八割程度(4.0Vを僅かに下回っている)残っているほどで悪くない。
時刻精度については101には及ばないもののHQよりは良いかな?といった感じ。
構成品

・EVA製セミハードケース
・ユーザーズマニュアル…英文ながらカラー印刷で図が多用されているため判り易い。
・ロッドアンテナ…SMA-Pコネクタ
・タッチ操作用スタイラスペン
・ハンドストラップ
・アルミ製折り畳みスタンド
・充電/PC接続用USBケーブル(USB-C⇔USB-A)
・ソフトポーチ
・液晶保護フィルム…残念ながらサイズが合わず
・交換用エンコーダーノブ…アルミ製
・ゴム足

付属品の中で使用するのはマニュアルとロッドアンテナ、USBケーブルのみなので、これらとmini/micro-whipアンテナ✕二本にSMA-J⇔BNC-P変換コネクタを本体と合わせてセミハードケースに収納している。

ポケットはマチが有り、先に挙げた常備品一式が無理なく収納出来る。

DSP2を収めてもまだ余裕が有るので、Bluetoothアダプタ(トランスミッター)と片耳Bluetoothイヤホンも収納出来そう。
主な仕様
| 受信周波数範囲 | 10kHz~380MHz/404MHz~2GHz |
| 受信モード | AM(MAG/SAM/SAM U/SAM L/SSB(USB/LSB)/DSB/CW/NFM/WFM CW Decode/FT8/RTTY |
| スペクトラムスコープ表示範囲 | 192kHz/96kHz/48kHz |
| 感度 | 0.3μV 最大1GHz |
| 動的帯域幅 | 82dB |
| アンテナ端子 | 50Ω(Bias-T対応)/ハイインピーダンス(10kHz~30MHzのみ) いずれもSMA-Jコネクタ |
| 各種機能 | プリアンプ/アダプティブノイズリダクション/閾値ノイズリダクション/ ノイズキャンセラー/自動ゲイン制御/自動ノッチフィルター/FMステレオ/アナログステレオ/RDS互換/イコライザー |
| 内蔵バッテリー | 3.7V 5000mAhリチウムイオンバッテリー |
| サイズ | 130✕95✕30mm |
| ボディ | CNCアルミ製 |
| Bluetooth機能 | 無し |

単体使用の他に、USB-C端子に接続したPCからHDSDRを使った制御も可能。
スタンバイスイッチを長押ししてOFFにすると、Malahit/Malachiteシリーズでお馴染みの「73」のモールスコード「ーー・・・ ・・・ーー」が流れる。
スタンバイはその名の通り一時的なON/OFFのため、長期間使用しないのであればマスタースイッチをOFFにする。
思うに、HQの電源スイッチ(一つだけ)はこのスタンバイの方だったのかも…。

発売当初のFWバージョンは「2.30 TEST」でTESTという文言からいろいろ取り沙汰され、ユーザーによるアップデートの検証などもされた模様。
入手した機体は最初から「2.40 beta」にアップデートされていた。
バージョン表記の上に【BT connect】という気になる機能ボタンが有り、名称から恐らくBluetooth関連と思われるものの、タップしても特に何も反応せず他の機器からも全く認識されない。
調べたところ現時点では未実装の機能とのことだが、将来的に実装されたとしてもBluetooth機能無しを明示している本機では使用できない(はず)。
単体でBluetoothイヤホンが使えると非常に嬉しいけれど…残念。

Bluetooth機能無しの通り、国内外の関連する保証マークは無し。
ちょっと外見カスタマイズ
まずはBefore

液晶保護フィルムの貼付
外に持ち出す可能性やタッチ操作が有る機器では液晶ディスプレイに保護フィルムを貼るのがもはやお約束で、このDSP2も当然対象。
HIGOLE GOLE1 PROやLukos Ultrawide Monitorのように出荷時点で貼られている保護フィルムのまま使うことも有るが、このDSP2に貼られていたのは磨りガラスかと思うほどの透明度の低さと、最低限の保護程度(気泡や埃混入、ズレや一部剥がれ有り)だったこともあって早々に貼り替えた。
液晶ディスプレイのサイズを実測し、最も近い「エツミ FUJIFILM X70専用保護フィルム E-7265」を選定。
指触りが良く、低反射タイプなのも気に入っている。
ケースを開けて液晶ディスプレイを露出出来る構造であれば、フリーサイズの保護フィルムをカットして使うという方法もあるが、DSP2は分解する手間が結構掛かりそうなので見送った。
エンコーダーノブの交換
回転操作部(ボリューム、スイッチ、エンコーダー)が有る機器では、デザインや質感、サイズのバランス、操作のし易さ…などの理由からノブ(ツマミ)を自分の好みに合わせて交換することが多い。
このDSP2のオリジナルノブはアルミ製で質感的には悪くないものの、光沢感や本体とのバランス(高さ)が少々合わない気がして交換実施。
交換用のアルミ製ノブも付属しているが、こちらも光沢有りで背が低めのため今一つ好みじゃない。
手持ちの中から艶消し黒で少し背が高いアルミ製ノブを選んで交換してみた。
・サイズ:直径Φ17mm✕高さ17mm 軸サイズ:Φ6mm (ローレットタイプ)

アンテナコネクタのBNC化
もちろんコネクタそのものを交換したわけではなくSMA-P⇔BNC-J変換コネクタを装着しただけ。
普段常用する「50Ω」側ではBNC接続のアンテナを使うことが多いため、変換コネクタを装着したままにしておきたい。
ただ、DSP2のアンテナコネクタ(SMA-J)は結構長く、アンテナや変換コネクタを装着した際に根本の部分が結構長く余ってしまう。
見た目的にも強度的にも不安なので、手持ちのラバーワッシャーとOリングを使ってスペーサーにした。
・ラバーワッシャー…内径Φ6mm/外径Φ13mm✕厚さ1mmを三枚使用
・Oリング…内径Φ10mm/外径Φ13mm✕線径Φ1.5mmを一個使用

アンテナコネクタの間にはセレクトインジケーターが有り、50Ω選択時は緑色/ハイインピーダンス選択時は青色に点灯する
(Bias-Tを有効にしたままハイインピーダンス側を選択するとマニュアルには無い黄色に点灯する)


アンテナコネクタのカバー
アンテナコネクタ(SMA-J)には元々カバーが装着されているものの、黄色で目立つ上に長さが短いため、手持ちのネジプロテクター(ボルトなどの先に装着して保護するゴム製カバー)を現物合わせでカットして流用した。
・ネジプロテクター…内径Φ5mmを一個もしくは二個(両コネクタの場合)使用
そしてAfter

ゴム足の装着(底部)
DSP2の底部(立てて置いた場合)は前後が少し凹んで段差があるため今一つ安定感に乏しい。
その段差部分に合うように手持ちのゴム足をカットして貼り付けてみた。
ちなみに、カットした理由は…そのまま全て貼るのには数が足りなかったため(^^ゞ
液晶ディスプレイを上に向けるように置く場合には裏面にもゴム足を貼り付けると良し。

使用感

せっかくのコンパクトなラジオなのでアンテナも出来るだけコンパクトなもの…というわけでこの二本を専用ポーチの中に同梱している。
元自宅ではどちらのアンテナもノイズやビートが目立って実のところ余り使い勝手は良くなかったが、実家ではどちらも低ノイズでビートも無くかなり使える。
この形式のアンテナは周囲環境に大きく影響されるとのことなので、環境ノイズが多い集合住宅と、少ない戸建ての違いだろうか。
また、元自宅では自作品の方が少し良かったのが実家では逆転…ちょっと残念(^^ゞ
中波帯~短波帯のやや低い周波数を対象にしている自作品に対して、RF-MWA30は短波帯全域に加えてFM放送も割りと入るので(仕様ではFM放送帯は抑止しているそうだけど…)、重宝している。


サイズ(全長)は自作品の方がやや短いけれど、幅が倍近いことや変換コネクタなどで凸凹した外観からRF-MWA30の方が遥かにスッキリした印象になる。
元自宅と実家で実際に使ってみて。
元自宅では受信できる局は中波放送/短波放送/FM放送とも多いが、RF-MWA30や自作アンテナでは個々の受信状況は今一つだった。
信号は強くてもノイズやビートが被ってきて了解度が低い。
一方、実家では受信できる局(特に中波放送とFM放送)自体は少ないものの、ノイズが少なくビートが無いため非常に聴き易く、信号が弱い場合でもハッキリ聴き取れることが多い。
KTWRとHCJBを聴いた場合も受信状況の大きな向上を実感した。
これは、CommRadio CR-1とAOR LA400の組み合わせでも同様。
CNCアルミ製(内部写真を見ると結構肉厚)で重量があるおかげか、落ち着いた雰囲気の聴き易い音質。
追記① ファームウェア・アップデート
自分が購入した時点のファームウェア・バージョンは「2.40 beta」だったが、今年(2024年)の春頃にアップデートされて現在販売されている最新版は「2.40」になっている。
この手の機器はファームウェア・アップデートに失敗して文鎮化した事例が少なくないのと、2.40 betaから2.40への変更点や具体的な効果がさっぱり不明なため(リリースノートも見当たらない)、とりあえず現状維持してきたけれど、そろそろ試してみようか…とアップデートしてみた。

Malachite DSP SDR Receiver HQやNano VNAでのファームウェア・アップデートは何度か経験しているとはいえ、今回が一番ドキドキした(^^ゞ
ちなみに、万が一アップデートに失敗(STM32CubeProgrammerで書き込み失敗)しても、アップデートが適用されず旧版のままになるだけで文鎮化するわけではない…らしいけれども。(↓ 下のリンク先でも同様の記述有り。)
※注意点:必ず、本家(Malahiteam)が公開している、中国製クローン製品向けファームウェアを適用すること。
本家以外で提供されているものの中には悪意の改竄がなされていたり、本家版でもロシア製オリジナル製品向けのファームウェアは使用できない。
実際のアップデート手順については、この記事が大変詳しくて分かり易く、とても参考になった。(多謝)
さて、アップデートによる違いは…仕様や機能・外観(UI)については、リリースノートも見当たらないので違いが判らず。
【RADIO】セクションのファームウェア表記から「beta」が無くなった程度かな。
実際に使ってみても当初は違いが感じられなかったが、その後、少なくとも中波帯と短波帯では受信状況が向上したような気がする。
以前は稼動中のPCディスプレイの直近で使うとノイズや発振音らしき物が目立って余り良好では無かったのが殆ど気にならなくなり、また、素手で触れている場合と触れていない場合では受信強度やノイズ量の差が明らかだったのが(触れている方が良好)、ファームウェア・アップデート後はその差がかなり小さくなっている。
アップデート内容についてのリリースノートが見当たらないため、実際にどのような変更や改良が加えられたのか不明だし、上記はアップデートに無関係かもしれないけれど、体感的に向上したのは事実。
少なくとも、悪くなっていなければ結果良し。
追記② ガイドブック
製品付属のユーザー・マニュアル(英文)はカラー写真が使われていて見やすくて割と分かり易いものの、ベースになっているファームウェア・バージョンが少し古いため(2.30)、幾つか実機(2.40 beta以降)と異なる箇所が有る。
また、総ページ数が30と少な目なこともあって、余り深く細かくは記載されておらず少々物足りない。


ふと調べてみたら、ガイドブック『The radiotoday guide to the Malahit DSP2 receiver』(英文)が出ていた。
実はこの執筆者による同じシリーズのIC-7300用ガイドブックを以前持っていて、かなり細かく・詳しく記載されていたので、Malahit DSP2用も期待出来そう…と早速購入。




中は全くの白黒(画像はもちろん文字のマーキングなども)だけど、総ページ数108と付属マニュアルの三倍以上有り、仕様や機能、活用方法など広範囲に渡って細かく記載されている。
また、ベースのファームウェア・バージョンは2.40 betaなので実機(2.40)との操作・表示系の差異は無い。
こちらでもファームウェア・アップデートについて詳しく解説されているが、画像が少ないこともあって前述のWebページ(記事)の方が分かり易い。
他に、スキャン機能や、PCと接続して各種SDRアプリなどを使用する方法(手順)についても多くのページを使って非常に詳しく解説されている。
写真(Leica M10-D、Ricoh GRⅢ)、アマチュア無線(JR4WDU)、デジタルガジェット、3Dプリント、ミリタリー(トイガン、小物)…などなど、興味の赴くままに広く浅く細く長く愉しんでいます。






