変則的トリプルディスプレイ

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「トリプルディスプレイ」といえば、三台のディスプレイ(ノートPCの場合は本体含む)を「横方向」に並べるのが一般的だろう。(もちろん中には横方向に二台、そして上方向に一台というケースも有る。)

先日、パソコン環境を整備して、予てから念願だったウルトラワイドディスプレイ「LG ゲーミング モニター UltraGear 34WP60C-B」(メインディスプレイ)を導入し、更にその下側手前にコンパクトな同じくウルトラワイドディスプレイ「Lukos Ultrawide 4K Monitor」(サブディスプレイ)を追加して、デュアルディスプレイにした。
使い方としては、サブ側は左右に並べてTwitter(Web)とメールアプリを常時表示し、メイン側はその時々に応じて、フォトレタッチなら全画面で編集アプリ、ブログ記事作成であればWebブラウザを横に三つ(情報表示/編集画面/検索など)並べて表示している。

これでも必要十分だけども‥ふとメインディスプレイの上にもう一台画面が有ると便利かも‥と思い始めた。
前出の使用状況では常に画面が埋まっている(まぁ、使っていないウィンドウを最小化して仕舞えば良いけれども)、作業用やちょっと何かを表示しておきたい的な用途の追加画面。

それなりに高さの有るメインディスプレイ、更にスクリーンバー(ライト)を載せているので、その更に上となると一般的なウルトラワイドディスプレイ(ウルトラワイドでは最小は23インチ)だと少々高さが有りすぎる。
現在の視点は頭を真っ直ぐ起こした状態でメインディスプレイの上辺から1/4~1/3位の位置なので、視線を上げただけで上下を見渡せる高さのディスプレイが理想。
(既に設置しているサブディスプレイも視線を少し下げた状態で見渡せる。)

縦のサイズ的には8インチクラスのモバイルディスプレイを横表示にした感じだろうか。
ただ、それだと横方向が狭い。
サブディスプレイとして使っている14インチのコンパクト・ウルトラワイドディスプレイならちょうど良いけれども‥。

と、探していたら、まさに同じ「Lukos Ultrawide 4K Monitor」の中古品が手頃な価格で出ていたので早速購入。

ところで、PCの表示機器の呼称は「ディスプレイ」と「モニター」のどちらが一般的なのだろうか?
同じメーカーでも併記していたり、製品によって異なっていたり。
自分としては「ディスプレイ」が多いものの、上に引用した記事ではメーカーの製品呼称に合わせて「モニター」を多用している。
また数える際は「台」なのか「枚」なのか…自分的には機器としては「台」・画面としては「枚」をなんとなく使っている気がする。

設置

ポール装着タイプのモニターアーム
VESAマウント用プレート

エレクタシェルフのポール(支柱)に固定したモニターアームに装着。
耐荷重15kgなのでかなり頑丈な作り、上下方向へは可動しないが、言い換えれば操作やケーブル接続などで上から力を加えても容易には動かない安心感が有る。
ディスプレイにはVESAマウント(100)装着用のプレートが付属しているが、薄くて若干撓みが感じられるため、手持ち品と合わせて二枚重ねにしている。(先に設置していた同型のサブディスプレイにはオプションのカーボンファイバー製スタンドカバーを装着しており、プレートが余っていた。)

接続ポート(保護カバーを装着)

このディスプレイは接続ポートの豊富さと最大4画面(4入力)の同時表示が大きな特長。
接続ポートは、DP1.2/DP1.4 ×2/HDMI2.0B ×2/USB-C/HDMI 1.4に対応。
表示モードは、全画面(1画面)/左右2画面/上下2画面/上下左右4画面/PIP(メイン+サブ)と多彩。
全画面での解像度は3840×1100(UHD 32:9)。

USB-C⇒HDMI変換ケーブル

さて、PCで空いているディスプレイ端子はUSB-C(USB4)のみなので、ディスプレイとはUSB-C接続したが、Windows11のディスプレイ設定では適正の「3840×1100」が解像度の選択肢に無く、選択可能な解像度では横長に歪んでしまう。
ディスプレイのアスペクト比を変更すれば縦横比はほぼ正常になるものの、表示サイズと解像度が下がるし周りに未表示エリアが出来てしまう。

横方向に二分割して一方に表示すると選択肢にも有る「1920×1080」で(殆ど)歪み無く表示される。
それなら、PCの余っているもう一つのUSB4端子からUSB-C⇒HDMI変換ケーブルを介してHDMI接続で他方に表示すれば良いのでは?…と早速変換ケーブルを購入。
同じPCから同じディスプレイに二画面表示は本末転倒な気がしないでもないけれども…。

ところが、届いたUSB-C⇒HDMI変換ケーブルで繋いで試しに全画面表示してみると…問題無く「3840×1100」の解像度が選択出来、もちろん歪など全く無し。
というわけで無事解決♪
この変換ケーブルは最大3840×2160 @ 60Hzに対応している。

ちなみに、このディスプレイの収納には一般的なフルサイズキーボード用ソフトケースがちょうど合う。
ケースのポケットにはACアダプタとACケーブルの他にディスプレイケーブルが1~2本(長さ次第)収納出来る。

PCのディスプレイ端子はまだ一つ空いている(USB4)。
もう一台ディスプレイを接続出来るけれど…流石にもういいかな(^^ゞ

試用感

色合いの差違は殆ど感じない

椅子(ゲーミング座椅子)のヘッドレストに頭を預けた状態で、視線移動だけで三枚の画面全体を見渡せるのはかなり楽。
常用するのはメインディスプレイと元から有るサブディスプレイ(下側)で、追加のサブディスプレイ(上側)は今のところ固定用途は無し。
見渡せる位置とはいえ上目遣いになるため、チラ見で良いような表示用途かな。
例えば、FT8運用環境ならスペクトラムやウォーターフォール表示、PSK-Reporterなどのマップ表示、他にはフォトレタッチアプリなどのツールパレットを置くような使い方。